ジーコジャパンレポート

2006.6.21 最終調整

W杯一次リーグ第3戦のブラジル戦は日本時間22日午前4時にキックオフする。日本代表は21日、試合会場のドルトムント、ヴェストファーレン・スタジアムで最終調整。ミニゲームなど軽めに1時間汗を流した。ここまで1分け1敗と勝ち星の無い日本はブラジルに2点差以上で勝つことが一次リーグ突破への最低条件。世界王者対して厳しい試合になるが、可能性がゼロになるまで日本代表は諦めない。ジーコ監督はその精神面を選手に確認した。

ジーコ監督会見

-試合に向けて
「こういうシチュエーションで最終戦を向かえるようなことは考えていなかった。第1戦、2戦の結果が思わしくなかった。第3戦も相当手強い相手だがこのチームのモットーとして可能性が残されている限りは髪の毛一本にでもしがみつく気持ちでやる。選手とは何をすべきか確認している。切り替えて臨んでくれる。悔いのない戦いをしたい」

-明日のメンバーについて
「今まで七十数試合戦ってきたが前もってメンバーを明かしてきた。今回だけは今語るべきものじゃない。勘弁して欲しい。いつもと違うシチュエーションだから。試合開始前に分かります」

-コンフェデ杯と状況は違うか
「コンフェデの時はブラジルも次のステージに行けるか分からなかったが今回は多少違う。ブラジルは次に進めるのが決まっている」

-母国との対戦になる
「数十年間暮らしてきた母国を倒すのは気持ちのいいものではないが、監督という職業を選んで起こりうるものであると予想していた。実際コンフェデ杯でもあたっているし。点差広げて勝たないと上へ上がれない状況。だが98年のW杯でノルウェーがブラジルに勝った。何が起きるか分からない。相手が気を抜くとは思わないが。2試合続けて3時開始の試合でスピードを出しにくい状況だった。こういう天候だから技とスピードを生かすプレーをしたい」

-ブラジル国内でも代表の試合は芸術性がなくなったとう意見があるが
「サッカーは芸術性がないといいものが生まれない。私もそれを目指してきた。そして結果が出れば一番いい。だが世界一を決めるW杯でオランダが74年に美しいサッカーを見せたが勝てなかった。54年のハンガリーも同じように勝てなかった。優勝国がサッカーの質を語れる。美しくそして勝てれば一番いいが、実際はそうではない。だけどこの大会でファウルが多い方が勝っているからって私は“ファウルをしろ”と選手には言ってこなかった。日本にとっても80分勝ってた試合をしても最後の8分で3点を取られてしまうとその結果が重くのしかかってくる。自分の考えをストレートに言いたくないから例を取って言っているが一概には言えない話題ですね」

-選手も明日のフォーメーションを知らないのか
「今までとは異なったシチュエーションだから申し上げられない。選手も知らない。練習前に先発を初めて伝えていない。誰が出ても90分みんな出るつもりで準備して欲しいと伝えた。伝えるのは明日の試合の前になる」

-ブラジルの選手であなたを慕っている選手もいる
「実際に慕ってくれる選手が築いてきたものが世界のサッカーの目標となっている。そのブラジルの選手たちが目標であると言ってくれるのは嬉しい。やってきたことは間違えていなかった」

-ブラジルはこの2戦決して良いできではないが
「自分が思うにブラジルは1人で戦うのではない。みんなが必死に戦って次のステージに進める。ブラジルの力が落ちているとかは考えない。4年間の全てを出す形で戦う。その一環として戦う。次のステージへできる限りのことをやろうと思っている。W杯を見ていると力は拮抗している。とてつもなく強いチームというのは他の大会はあったけど今はない。あと他の大会で見たことがないのは2つ。1つは扇風機を試合会場で回しているのは初めて見た。あとは審判が試合中に水を飲むのも初めてだ」

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