ジーコジャパンレポート

2006.6.18 クロアチア戦

◇一次リーグF組(ニュルンベルク)
日本0(0-0、0-0)0クロアチア

日本のメンバー
GK: 23 川口 能活
DF: 5 宮本 恒靖(cap)
   14 三都主アレサンドロ
   21 加地  亮
   22 中澤 佑二
MF: 7 中田 英寿
    8 小笠原満男
   10 中村 俊輔
   15 福西 崇史
   → 17 稲本 潤一(後半0分)
FW: 9 高原 直泰
   → 16 大黒 将志(後半40分)
   13 柳沢 敦
   → 20 玉田 圭司(後半16分)

日本が一次リーグ突破に一縷の望みをつないだ。負ければ敗退が決まる一戦で日本はゆっくりボールを回しチャンスをうかがう。前半9分には右サイドで加地がボールキープし、中村がペナルティーエリア手前中央にパスを流す。小笠原がミドルシュートを狙うが、クロアチアDFが体で寄せてボールを奪った。同15分には三都主が縦パスを入れ、柳沢がポストとなってはたくと、中田英がミドルシュート。しかしゴール上に外れた。

技術とフィジカルで優るクロアチアはセットプレーなどで決定機を作る。そして前半21分にクロアチアはゴールキックが大きく弾みペナルティーエリア内で宮本がプルショとハイボールを競り合う。こぼれ球を再び奪いに行くが、プルショが体を張り、宮本のファウル。クロアチアにPKが与えられ、宮本は累積警告で次の試合が出場停止が決まった。

しかしクロアチア、スルナのPKを川口が左手1本でスーパーセーブを見せチームを救った。両チーム決定機を欠き前半は0-0。

30度近い暑さに後半足が止まりだしたのはクロアチアだった。福西の代わりに入った稲本が積極的なドリブルと長短のロングパスでチャンスを作れば後半6分には右サイドから加地が高原とのワンツーでペナルティーエリア内に抜け出してゴール前にラストパス。フリーで待ち構えていた柳沢が右足のアウトサイドで合わせたが、ゴール右に外してしまう。結局両チームチャンスを作れず、日本は後半16分に玉田を入れて前線でのボールキープを狙うが思うようにいかない。クロアチアもカウンターからチャンスを作ったが中沢らの頑張りにもう一歩届かずそのままスコアレスドローに終わった。

その後に行われた同組のブラジル対オーストラリアはブラジルが2-0の勝利。22日の最終戦。日本はブラジルに2点差以上の勝利をして初めて決勝トーナメント進出が見えてくるという厳しい条件になったが、この逆境をどう迎え撃つか。

ジーコ監督会見

-引き分けに終わったが。
「負けたら終わりという難しい試合で無得点に終わった。最後は簡単なパスミスをして反撃された。これまで日本と戦った相手に敬意を表したい。3時の試合が2回続き暑い中での試合だった。この暑さの中で素晴らしい試合を見せられて嬉しい。サッカーはビジネスに走っていて選手が犠牲を払うことがある。日本も30度の中で2回試合をした。暑さにやられる部分もあった」

-最後はブラジルが相手になるが
「困難な状況であることは分かっている。しかし勝利を目指して頑張るしかない。クロアチアはブラジルに負けたが、今日は引き分けた。ピッチで起こることが重要だ。希望はある。最後の試合顔を上げて戦いたい」

-今日もチャンスを決めきれなかった
「問題は確かにある。チャンスは作った。ゴール直前まで正しいことをやっているのに、ネットを揺らすことができない。オーストラリア戦もそう。日本でも毎日練習してきた。しかい本番になって結果を出せなかった。平常心が出なかった。質の高い選手いるのに残念だ。これをやり続けるしかない。常に努力するしかない。サッカー界は点をしっかり決められるストライカーは一握りしかいない」

-PKを取られたが
「選手がミスをしたと思う。しかし我々のGKは素晴らしいセーブをした。クロアチアが得点できなかったのではなく好セーブをしたんだ。クロアチアも前半チャンスはあった。シュートがクロスバーにあたったり。オーストラリア戦も1-1で終わっていたら良かった。実際ジャッジのミスもありペナルティが与えられなかった」

-ブラジルに勝つしかない状況だが
「とても難しい試合になる。優勝候補だから。だがサッカーは何でも起こりうる。勝つ気で臨む。問題はゴールを入れていないこと。次を見よう。我々はまだ呼吸している。生きている。あと3日間で何ができるかだ」

-交代について。大黒投入は遅かったのではないか
「89分にゴールを入れる姿を見てきた。選手はあと何分しかない、とかは気にしていない。福西はマークが弱かったから交代させたし、高原は疲れていたから大黒を入れた。玉田はボールを前にとどめるために入れた。選手はあと何分とかは考えていない」

-このグループの行方は?
「ブラジルは強いと思う。あとは横並び。オーストラリアはクロアチアを負かすかもしれないしクロアチアが抱える問題は日本も同じこと。何が起きるか見てみよう。ブラジルがオーストラリアに楽勝するとは思わないしタフな試合になるはずだ」

-先ほどビジネスに走ると言いましたが、何か対策がされるべきだと思うか
「何かされるべきだ。選手は苦しんでいる。選手には求められるものがある。健康の問題もある。試合中に亡くなった選手もいた。期待が大きくなり、いろいろ検証もされる。W杯のスケジュールを考えてもいいのではないか。燃え尽きない形でスケジュールを考えてはどうだろうか。もう少し(時間を)後にするのはどうだろうか。このままでは同じ問題が生じる」

-ピッチサイドでかなり指示を出していたが
「前でもっとキープして欲しいと。どうしてもあそこで簡単に取られてしまい中盤があまりにも運動量が多くなった」

-ピッチで滑っていた?
「自分は芝の問題というより準備の問題。個人の問題だ。向こうも同じだと思う」

-決定力のなさはやり方が間違っていたのか?
「ずっとやってきたが試合の状況を考えながらやってきた。決して間違えると思わない。これを繰り返すしかない。もう何年もやってきたこと」

-中3日だが?
「改めて声をかける必要はない。これだけの試合ができたのだから。絶対にやってくれると思う」

-宮本が次戦出場停止になる
「もう少したってから考えたい」

-ブラジルを倒せるか
「得失点差だけは厳しい。ブラジルは恐れる相手ではない。前も戦っているし。ただ得失点差だけは厳しい」

-最初から前がかりで攻めるか
「後ろを気を配りながらも積極的に行く、と言うことしか今のところは言えない」

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