ジーコジャパンレポート

2006.6.17 クロアチア戦前日

日本代表がW杯一次リーグ第2戦のクロアチア戦(18日・ニュルンベルク、フランケン・シュタジオン)を向かえる。17日は試合会場で1時間の公式練習。ジーコ監督は先発組にビブスを渡し、プレスの掛け方などの練習を行った。セットプレーも何度か止めながら行いいつものように前日練習を終えた。

オーストラリア戦のまさかの敗退で負ければ一次リーグ突破が絶望的になるクロアチア戦。正念場にジーコジャパンは力を発揮できるか。4年間の経験、苦労、そして強い気持ち。すべてを出し尽くしての戦いをしなければ、決勝トーナメントという舞台は夢のままで終わってしまう。

ジーコ監督に聞く

-クロアチア戦に向けて
「第一戦は想像していなかったから選手たちのショックも大きかった。だが内容は80分間リードしたサッカーができた。あとの8分で3失点。今までに経験していない形で負けてしまった。W杯初戦に勢いを付けたかったので厳しかった。学んだこともある。クロアチアは強いチームだが我々も気持ちは吹っ切れている。3つの結果のうち2つしかない。勝つか引き分けるか。負ければ敗退となる。自分たちのサッカーを確実にやるしかない。意気込みは感じている。4年間苦労してきた。それを気持ちがついていかずに悲惨な結果で終わるかアンゴラのように一枚少ないながら最後までつないで引き分けて3戦目に臨むか。実際にできると思います。強い相手だが自分たちのサッカーを進めていきたい」

-ゲームプランは?
「基本的な戦術は変わらない。オーストラリアに負けたが違うサッカーをしたわけではない。チャンスを作ったときは決めて、ボールを失ったときは全員で守る。それができた時は無駄な失点をせずに得点を取れると思っている」

-今日はサイドへの指示を出していた。
「ボールがなければ片方のサイド1人はフリーにしてもいいがボールサイドは1人しっかりつかなきゃいけない。ボールが逆サイドにあるときアレックスが絞った位置ににくる。いつもとあまり変わらないがそういうことに確認だった」

-選手に何を伝えたか
「サッカーのやり方や戦術は1日や2日では変わらない。自分たちのサッカーは間違えていないと思う。6日間精神的な部分に時間を費やした。ここで気持ちが萎えていたら話にならない。基本的にやっていることは変わらないがそれをなしえない時には敗戦になる。時間的には足り無くなかったし今更新しいことをやろうとは思わない」

-俊輔は出れるか
「オーストラリア戦で太股を打撲して相手に踏まれたこともあり痛みから1、2回休養を取った後発熱もあった。今日は熱も下がっているので心配はない。こういう部分を言うと加地のけがのこともある。彼は4年間やってきてほとんどけががなかった。ドイツ戦の悪質なタックルで、見た感じ加地はもうダメかなと思った。だが驚異的な回復を見せた。1日4回の治療とリハビリ。これはびっくりするほどの情熱を持っていた。あの気持ちが大切。世界最高の戦いをするという気持ちの強いものがあれば覆すことができる。ダメだと思ったら絶対ダメだから」

-選手の気持ちを上げるにはどういうことを?
「40年近くサッカー界で生きてきてこういうことはあった。80分は自分たちのサッカーができてその後に起こってはいけないことが重なった。同じことを繰り返さないように。あとは他の時間は自分たちのサッカーができた。まだ勝ち点6が自分たちの手の中にある。取れる状況であることをしっかりと説明した。確実にやれば対等以上に戦える経験や自信がある。自分の経験からそれを話した」

-クロアチアも初戦に負けたが。
「クロアチアは技術もあるしサイド攻撃プラス中の高さもうまさもある。ブラジル戦以上にセレナも仕掛けてくるはずだ。いずれにしても右サイドはいいものを持っている。そのへんのところをしっかりと押さえたい。日本にとって怖いというか心配しているのはチャンスが作れない試合はないので負けるパターンはフィニッシュに結びつかない。それが解消されれば怖いものはない。ただ勝たなくても引き分けということでも強いブラジルだがチャンスは残っている」

-ドイツ戦でもオーストラリア戦でも最後の数分に失点している
「フィジカルコンディションでああいう状況が起こるとは考えていない。ドイツに2点取られた後には日本がGKと1対1になる場面があった。それを決められなかった。チャンスは作れているのだからフィジカルではない。オーストラリアでも80分間リードして、相手がクロスを放り込む中で防いできた。こぼれ球の反応が悪くてやられていた。息切れではない。駒野のPKを取ってもらわなかったり福西のシュートなど、チャンスは作り出していた。だからスタミナ切れではない。シュートの決定力。あとはある程度の運もある。ボールが入るか入らないか、サッカーはそういうスポーツだと思う」

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