ジーコジャパンレポート

2006.6.15 怒り

同日、ジーコ・ジャパンは18日のクロアチア戦に向けた戦術の確認を行った。

4-4-2の布陣のGKとセンターバック2人のみを抜いた8選手をハーフコートの攻めに置き、攻撃と前線からの守備を練習。コンパクトなスペースの中で、パス回しからの組み立て、ミドルレンジからのシュートなど、細部の仕上げを行った。

そのハーフコートゲームでは、ジーコ監督が強い怒りを示す場面もあった。理由は選手たちに覇気がなかったこと。先発組を集めて「気持ちが入っていない。ここで負けたら終わりなんだぞ」とまくしてたるシーンがあった。クロアチア戦は後がない試合。それを個々がどうとらえ、どう臨むかは非常に重要な問題だ。決戦まであと3日しかない。

また、同日はMF中村がオーストラリア戦で負った故障の影響で全体練習を回避。一方、DF加地はレギュラー組として元気にプレーした。

ジーコ監督に聞く

-クロアチア戦はどのような試合になると予想していますか?
「我々(日本とクロアチア)は(初戦に負けたことで)同じ状況にある。単に、我々が相手(クロアチア)より得点が1点多いだけだ。でも、双方にとって何ら意味が変わらない試合だ。いい試合になることを期待しているよ」

-両チームとも勝たなければいけないという点で、激しい攻防戦になるのでは?
「それは分からない。でも注意しなければいけないね。もし激しい攻防戦となり、どっちかが点を取るような展開になっても、我々は90分間、集中し、そして勝ち点3をもぎ取らなければいけない。失点を恐れるのではなく、得点することだけを念頭に入れ、そして勝ち点3を獲得しなければいけない。我々にとっては、勝ち点3を奪うことだけが重要。内容はどうでもいい」

-クロアチアの選手で恐れている、または警戒している選手はいますか?
「いや、私は誰のことも恐れていない」

-ではリスペクトしているプレイヤーは?
「我々は、すべてのチーム、すべてのプレイヤーをリスペクトしている。クロアチアの選手はすべて知っている」

-その中でとくにリスペクトしている選手は?
「すべての選手をリスペクトしているが、サイドのバビッチ、スルナは強力だ。とくに、ブラジル戦でロナウド、ロナウジーニョ、ロベルト・カルロスと対峙したスルナは警戒する必要があると思う。あの試合は守備に負われていたから、我々の試合では攻撃に転じてくるだろう。W杯予選、そしてあのアルゼンチンとのテストマッチで見せたようにね。アルゼンチン戦のスルナは本当に素晴らしかったよ」

-今のブラジル代表とあなたがプレイしていたときのブラジル代表では、どちらが強いでしょうか?

「私はそういった比較はしない。でもこれだけは言える。現ブラジル代表は、間違いなく、これまでの世界最強チームのひとつだ。もし世界最強プレイヤーを挙げろといわれたら、4~5人のプレイヤーはブラジル人となる。それに、このチームはすでにコッパ・アメリカ、そしてコンフェデ杯で優勝するなど、ピッチでそれを証明しているからね」

-クロアチア戦はもっと簡単に勝てると思っていたのでは?
「それはない。現代のサッカーでは、簡単に勝てる試合などひとつもない」

-ロナウジーニョについては?
「世界最優秀プレイヤーだ」

-W杯の予想は?みんなブラジルが最有力だといっていますが、それに同意しますか?
「それには私も同意するが、ドイツも、だ」

-ドイツはブラジルより有力?
「そうだね。サッカーの歴史は、開催国がもっとも有力だといっている。ドイツは今、力強い、ハートの溢れるプレイを見せている。だから、私は、ドイツがファイナルにたどり着ける可能性を持っていると思う。イタリア、ポルトガル、アルゼンチンもドイツと同じ状況だ」

-クロアチアでは、クラニツァール監督が息子を招集し起用し続けていることで、そのことについての議論が常にあります。それに対してはどう思いますか。
「そんなことはまったく関係ない。彼(ズラトコ・クラニツァール)は、息子をいちプレイヤーとして信頼を置いている。私も彼のプレイを3~4度ほど見た。そのプレイにはときに若さが顔を覗かせるが、最高級のプレイも披露する。私は彼のことをいいプレイヤーだと認識している。ブラジル戦、アルゼンチン戦でもいいプレイをしたしね。彼がまだ若いということを理解しなければいけない。彼はまだ成長できる。もし監督の息子じゃなかったら、彼はもうちょっと違い扱いを受けただろう」

-中村の爪の状態は心配?
「ドクターからは何も言われてないから、プレイできると思うよ。私は何の心配もしていない」

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