ジーコジャパンレポート

2006.6.3 マルタ戦前日

日本代表はマルタ戦前日のこの日、いつものようにボン市内の練習場で最終調整を行った。ジーコ監督はまずセットプレーを徹底的にやらせ、CKやFKからの守備と攻撃を交互に実施。さらに先発組のフォーメーションを確認させた。最後は恒例のミニゲーム。

非常に天気が良く、最高のコンディションの中、マルタ戦に向けた調整を終えた。また、4日の試合後から5日にかけて日本代表は休養となる予定。

ジーコ監督コメント

「本当に、大会が始まる前の最後の調整試合ということで、この時期に1試合でも多く試合ができるということは非常に幸せなことであって、チームに臨むことは、何人かけが人が出ているので、同じメンバーは組めないが、同じような戦う気持ちと、ドイツ戦でよかった部分をどんどん積極的に出してほしいということ。それが勢いにつながるわけで、そういう戦いを期待したい」

-どういう課題をもってマルタ戦に臨む?
「この前のドイツ戦は、引いて相手にボールを持たせながらやった。今回は守備のことを考えると、相手のエンドで高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪ってと、どちらかというと攻撃的な形になる。後ろからのパス出しもスピーディーにやりたいし、どちらかというと守備を想定しながら、できるだけ相手のゴールに近い位置でボールを奪って、サイド、あるいは中央と攻撃に色々な変化をもたらしたい」

-けが人の加地や柳沢、高原はオーストラリア戦に間に合うのか?
「3人のうち加地だけはひねり方がきつかったので、どれくらいで実際にというのは難しいが、ただ、腫れも引いていい状態だとは聞いている。ただ、他の2人、特に高原は明日起用しないのは予防というか、足首ひねってるんで、大事を取ってと。無理すればやれないことはないが、ここで無理をする必要はない。柳沢も同じような状況で、彼の場合違うのは術後、激しくやっているので筋肉が悲鳴を上げている。しっかりコントロールしてきたつもりだが、疲労がたまっているということ。どちらかというと、これも予防だ。第1戦には十分間に合うと思っている」

-控え選手をマルタ戦で起用する?
「枠を使おうと思えば使い切ることもできるが、ただまあ、この時期にきてそれぞれの選手はいい状態だし、ゲーム勘という意味でも問題ない状況だ。大きな目標である、調整試合とはいえ勝つということと、で、流れによっては使うかもしれないし、使わないかもしれない。それは今までと同じで、必要性があれば代えるし、すべてはゲームの流れ次第だ。仮に使わなかったとしても影響はないと思っている」

-セットプレーに関して選手に言ったことは?
「さっき選手に話したのは、セットプレーに対する過緊張や余計な心配は必要ないということ。またやられてしまうんじゃないかとか、恐怖感などから、なかなか体が動かなかったり、足が動かなかったり、それがが一番怖いんで。精神的なものをほぐす意味でも言った。最近のサッカーではリスタートからの点が非常に多く、昨日か一昨日のオランダ対メキシコもそうだし、昨日のコロンビア(ードイツ戦)でもバラックが決めたり、自分たちの試合でも2点あった。でも気になったのはあの時はドイツが30本くらい放り込んできて2点は取られたが、28本は防いだということ。その辺をある程度、自信を持たせないと。これでどうしようっとなってしまっても自分たちのサッカーができなくなる。相手もいろいろなことをやってくる。この前の試合ではバラックが宮本を抑えたりとか、細かいエリアの中で、味方を生かすためにいろいろなことをやってくるが、それに対する対応という意味でも、アジアカップやW杯予選などで高い相手を抑えてきた実績もある。いいときのイメージをもう1回思い出す。うちもリスタートから点を取ってきているし。両サイドの高い位置での不必要なファウルはもっと慎まなければいけないという部分はあるが、それをやってしまっても、伸び伸びとしっかり相手を視野にいれて、基本から見直してやれば、恐れることはないと、選手には話した」

-ここ3試合で勝っていない。その不安は?
「本当に勝ち点3が必要な試合はこれから始まる本大会だ。エクアドル戦では勝利したし、その後は国内組で戦わなければいけなかったこともあって、白星は挙げていないが内容は悪くなかった。彼らの自信の中で欧州でプレーしている欧州で活躍している選手と国内が合致したときに、どんな相手でも互角以上に戦えるという自信を持っている。これが大きい。この間のドイツに勝って明日のマルタに勝っても、オーストラリアに負けたらこれじゃ話にならない。自分たちの良さをもっともっと出しながら、調整してうまく勝ち点3をもぎ取るということを考えると、非常にいい調子でいっていると思う。本当に勝ち点3が必要なのは本大会だ。ただ、今考えてみると、このチームはコンフェデでブラジルを相手に勝ちに等しい試合をしてギリシャに勝利し、またホンジュラスにとアンゴラにも勝ち、それでこの前のボスニアの試合も。それを考えると、非常にいいチームであるといえると思う」

-W杯まで10日を切ったが、チームの状況は?
「非常にいい状態だ。いつでも来いという感じ」

-監督として初めてのW杯だが緊張は?
「すごく充実しているというか、4年間やらさせてもらって自分を信じてついてきてもらって、協会のスタッフ、選手もそうだが、その期待を裏切らず、ここまでこれて、チーム状況はいいし、そういった状態でW杯を迎えられるのは幸せなことだ。ただ、選手と監督の違い、選手は自分のコンディションだけを管理していればいいが、監督としてはすべて、全体を管理しなければいけない。それに気を遣うし、責任も重い。ただ、それがうまくっていってこれだけの成績を残せてこれた。今は非常にいい状態なので、最後に皆さんと喜びを分かち合えるような立派な仕事をしたい」

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