ジーコジャパンレポート

2006.5.2 キリン杯メンバー発表

日本サッカー協会は、「KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2006」のブルガリア戦(9日、長居)と、スコットランド戦(13日、埼玉)に臨む日本代表メンバー23名を発表した。右足第5中足骨骨折のためリハビリ中の柳沢の選出は見送られたが「心配していない。ドイツで2試合やるので見ることができる」と15日に発表されるW杯メンバーに入れることを示唆した。中田英寿、中村俊輔ら欧州組の選出はなし。キリン杯は3チームによる総当りにより争われる。

メンバーは
GK:
土肥洋一(F東京)、川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)
DF:
田中誠、村井慎二(以上、磐田)、宮本恒靖、加地亮(以上、G大阪)、
坪井慶介、三都主アレサンドロ(以上、浦和)、駒野友一(広島)、中澤佑二(横浜FM)、
茂庭照幸(FC東京)
MF:
遠藤保仁(G大阪)、小笠原満男、本山雅志(以上、鹿島)、福西崇史(磐田)、阿部勇樹(千葉)、
小野伸二、長谷部誠(以上、浦和)
FW:
久保竜彦(横浜FM)、玉田圭司(名古屋)、佐藤寿人(広島)、巻誠一郎(千葉)

ジーコ監督会見

「私におきましてこのJFAハウスでの発表はこれが最後。今日はいつにも増して皆さんの数が多いので、私もやる気まんまんです。ありがとうございます。ですが今回は、特別な驚きというものは残念ながらありません。本来ならばヨーロッパでプレーしている選手を全員呼んで、本当の意味での全体の仕上げをしたかったのですが、今回はFIFAの国際マッチデーではなかったため、クラブとの折り合いがつかず国内組で、それもエクアドル戦と同じような顔ぶれになると思います」

「発表の前に柳沢について話したい。昨日、鹿島のアウトゥオリ監督と話をしました。代表のフィジオセラピストとしても活躍しているリカルドが、日々面倒を見ていますが、回復は非常に順調だと聞いている。走るだけではなく、ボールを使ってのかなりの動作ができるようになったということ。うれしく思っているが、ただし今回の2試合に関しては時期尚早ということで、もう少し時期を見ながら上げていってもらおうと思っている。もし彼が最終的に23人のリストに入るようだったら、本番までに2試合(5月30日のドイツ戦と6月4日のマルタ戦)あるので、そこで彼のしっかりした動きを見ることができます。今回はそういう理由で見送ることにした」

-この試合で選手のどういった部分をチェックしますか
「気持ちの部分で、常に日本を代表してプレーができるということ。これはW杯に限ったことではなく、代表のユニホームが着られるということは、本当に数多くの選手たちが最終的な目標とするところで、今回は23名を選んでこの2試合を戦ってもらうわけですが、本当に自分たちは日本を代表しているんだということ。そして最終的な23人の中に入るかどうかは別として、今回(メンバーから)漏れた選手も当然これくらいのレベルにあるということ。とにかく自分は日本の代表として行けるんだということ、そういう気持ちの部分が一番のポイントになる」

-本大会までのトレーニングについて
「キリンカップを戦っている間は優勝を狙う。特に第1戦はほとんど練習する時間もありませんが、今までやってきたことの成果、今持っているものを出して勝ちに行くということです。その中で得るものを、各自が学んでもらえればいいと思います。今回、対戦する2チームは過去のW杯で何度もいい活躍をしている強豪チームなので、この時期にそういう相手と対戦できるのはありがたいことです。Jヴィレッジに入ってからは、23人のメンバーが決まった後なので、各自のコンディションを見ながら、里内を中心としたフィジカル面とコンディショニングを中心にやりたいと思っています。当然、ボールを使う部分もあるし、戦術的なものよりも、ボールを使ったコンディショニングです。そのあとのドイツでは自分たちは1カ月いるつもりでいるので、その長丁場を乗り切るための最後の調整ということで、ボールを使ったコンディショニングとフィジカルと走り込み、といったものになると思います。ドイツに入ってからは、当然、ボール(を使ったコンディショニング)を継続しますが、あとは戦術的な部分、今までの反復というか、自分たちがやってきたものを確実に本番で出せるようにしていきたいと思います」

-最終的な23名を選ぶ基準は?
「今まではそれぞれのクラブでの貢献度、生産性を重視して選んできましたが、4年が経ち、本大会まであと1カ月ちょっとの時期に来たので、代表選考の基準は今までの4年間での重要な大会、特に勝ち点3が懸かっているコンフェデやアジアカップなどでのパフォーマンス、これまでの代表の中での活躍を確実にチェックしながら選んでいきたいと思います。欧州組は中盤から前のポジションが多いですけれど、バックラインやGKは、ほとんどが国内組でやっていますので、あってはならないがけががあった場合は、臨時で新しい選手が入る場合もあり得ます。しかし、中盤においては今まで通りの国内組と欧州組の、これまでの代表での貢献度を中心に選んでいきたいと思っています。

-次の代表戦はどういうシステムでやりますか?また、柳沢は直接チェックすることはありますか
「柳沢は、代表のメディカルスタッフが鹿島にいるのでほぼ毎日のようにリポートが送られてきますし、今はチームの合同練習に加われる状態ということなので、まったく心配していません。直接見る機会があればいいですが、彼らとのインフォメーションでも十分。彼が入ったとしたら、17日からのJヴィレッジでの合宿が1週間ありますし、その辺は心配していません」

「メンバーですが、スタメンを考えると、今日発表してから9日の代表戦までまだ7日もあります。Jリーグの浦和対鹿島など、代表選手が数多く選出されているチーム同士の直接対決も7日にありますし、実際に代表戦前日のコンディションを選手と対話して確認してからでないと申し上げられません。それで調子が良ければ翌日の代表戦の作戦を考えることにしています。」

「ただ、もし試合が明日ということならば、中盤のメンバーだけは申し上げます。3月のエクアドル戦と同じメンバー(加地、福西、三都主、小野、小笠原)です。しかし、小笠原や三都主らは7日にJリーグの試合があるので、普通なら試合の翌日(8日)は完全休養になります。彼らと話し合いはしますが、本人が望まない限り8日に練習することはありません。いずれにしても代表戦の行われる9日のコンディション次第です。彼らの疲れがひどければ、勝ちにいく試合ですから、ほかの選手をそのポジションに使う場合も十分あります」

-遠藤についてはどのように考えていますか
「この前、残念ながら遠藤がけがの治療で参加できませんでしたが、その代わりに入った選手がいい活躍をしてくれました。私のモットーとして、チームが勝っている時はあまりチームをいじりたくないというのが本音です。今のところ、遠藤はベンチスタートになるかもしれません」

-小野について
「エクアドル戦での活躍は彼本来のプレーに近く、チームの勝利に貢献してくれました。あのプレーを代表戦でもう一度出せれば十分だと思っています。この数試合、(Jリーグの)スタンドで見た部分も含めて、かなり動きも良くなってきていますし、心配していません。エクアドル戦の動きが良かったので今回も良いパフォーマンスを期待しています。クラブでのプレーと、代表チームでのプレーでは、多少違った部分もあるので、気持ちの切り替えをうまくすれば、良いパフォーマンスを期待できる状態だと思っています」

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