ジーコジャパンレポート

2006.3.22 エクアドル戦メンバー発表

日本サッカー協会は「KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006」のエクアドル戦(30日、大分)の日本代表メンバー23名を発表した。

昨年からけがで戦列を離れていた楢崎正剛と玉田圭司(ともに名古屋)が復帰。アジアチャンピオンズリーグの影響で29日にJリーグの試合があるG大阪の選手も再度の話し合いによって招集されることになった。

メンバーは以下の通り。
GK:川口能活(磐田)、土肥洋一(FC東京)、楢崎正剛(名古屋)
DF:田中誠、村井慎二(ともに磐田)、宮本恒靖、加地亮(ともにG大阪)、三都主アレサンドロ、坪井慶介(ともに浦和)、中澤佑二(横浜FM)、茂庭照幸(FC東京)、駒野友一(広島)
MF:遠藤保仁(G大阪)、小笠原満男(鹿島)、福西崇史(磐田)、小野伸二、長谷部誠(ともに浦和)、阿部勇樹(千葉)
FW:久保竜彦(横浜FM)、柳沢敦(鹿島)、巻誠一郎(千葉)、佐藤寿人(広島)、玉田圭司(名古屋)

ジーコ監督会見

「今回もW杯に出場する国と対戦できるチャンスをいただき、感謝している。エクアドルは、前回大会に続いての連続出場。厳しい予選を勝ち抜き、中南米諸国の中では、ここ数年非常に力をつけているチーム。自分たちの力を出し切って、いい準備をして勝ちたい」

-G大阪選手招について
「W杯イヤーということで、目前に迫った本大会。この中で、特に選手の気持ちというか、代表としての最善の準備をしたいという気持ちは強いものがあると思うし、クラブとしても大切なJの試合ということもある。クラブで試合をした翌日は休養ということで、もしG大阪の方で選手がどうしても必要ということであれば、今回の代表招集は見送っていた。しかし、やはり選手たちの気持ち、監督さんの判断ということで支持をいただいた。残念なのは、もっとスムーズに決定すればよかったのだが、やはり今年に関して変則的なスケジュールということで、皆さんのご協力を得られたのは非常にありがたいことだと思っている」

-国内組の選手が欧州の選手への遠慮を感じるか。
「海外組は確かに素晴らしい選手たちであり、日本代表としても海外でもプレーしている。彼らはいつも厳しい環境でプレーしており、頼るというか、いい意味でチームとしての力になっている。ただ、彼らに頼って自分たちからは何もしないという消極的な態度ではなくて、いい融合ができているというのが現在の状況だと思う。全員がそろった段階でできるのが理想的だが、状況的に国内組だけということで、これはこれで、自分たちの経験を上げるために非常に重要な場であると思う」

-今回選ばれた宮本は所属クラブでなかなか試合に出られていないが
「こればかりは、それぞれのクラブの監督の判断ということ。当然、それぞれのクラブは勝つためにベストのメンバーを組んでいる。自分にとって一番いいのは、自分が選んでいるすべての選手が出場機会を与えられているのが理想的。しかしこれはクラブの監督が判断することだから、私が口を挟める立場ではない。代表に関しては、宮本はキャプテンであり、チームを引っ張るために力を発揮しているいい選手ということで、これからも活躍を期待している」

-守備の課題をエクアドル戦ではどう修正するか
「ボスニア戦は雪、そして足元もスリッピーで、選手たちにとって非常にコンディションの悪い中での試合だった。あの試合で起こったこと、今までできていたことが試合の中でできなかったことについては、練習時間も少なかっということもある。今回はあの時以上にいいコンディションでできると思うので、今までできたこと、やってきたことの確認をしっかりやっていけば、あの試合のようなことは起こらないと思う」

-柳沢選手の鹿島での活躍について
「彼の場合、ちょっと特殊なケース。メッシーナにいる頃はゲームのチャンスがめぐってこなかったが、ゲーム以外でフィジカルトレーニングを非常によく積んでいたということで、彼を何度か呼んだ時に、チームに対する貢献度は非常に高かった。試合勘というより、フィジカル的な彼の良さ、前でスペースに走ったり、走り込んで味方のためにスペースを空ける仕事が非常によくできていたので、日本に戻ってゲームをコンスタントにできているのは、代表にとっても、本人にとっても非常に良いことだと思う。だがこれでもう不動の代表入りということではなくて、望みたいのは少しでも自分をブラッシュアップしていく必要性。これでOKではなくて、さらに成長した柳沢を見たい」

-1度にFW選手を5人呼ぶのは今までの記憶にないが
「今回、玉田を呼んだのは、彼はけがによるブランク上がりだが、彼の良さ、少し引き気味から飛び出していく彼の良さを見たいということ」

-野球のWBCで日本チームが世界一になり、日本国内も盛り上った
「心からうれしかったし、何よりも国のために多くのファンの方が応援していたことは素晴らしいと思う。野球とサッカーには歴史的、伝統的な部分で違いはあるが、野球はアジアでは長い間トップクラスということで、今回の世界一は素晴らしい結果だと思う。この勢いをわれわれも持って、W杯に臨みたいということは確かだ。ただし、野球は数十年の歴史があるが、サッカーはプロが始まったのがJリーグが始まってからまだ時間もたっていないので、世界のどのチームを相手にしても確実に勝てるというような実力はまだないと思う。これからそれを突き詰めていく段階にあって、発展途上ということだ。これまでの進化はものすごい早く、ここまで到達してきたので、私の目標としては、日本がアジアでまずトップを飾って、それから世界ということだ。今までの進化の状況を見ると非常に良い進化を遂げてきてると思う。これから世界戦だが、ブラジルとドイツ以外は、コンディション的にはどこの国に対してもチャンスがある、拮抗した中での厳しい戦いとなると思う。選手が数多くの経験を積み、修羅場をくぐってきた中で、世界的にここは強いと言われているチームを相手にしても、自分たちのサッカーができれば互角以上に戦えるんだという自信を持って大会に臨んでほしいと私は強く希望している。自分たちの力を信じるということは、短い言葉だが、非常に難しいことだ。選手たちがいかに自信を持って日本のために戦ってくれるかということによって、日本にもチャンスはゼロではないし、いい成績を残せる力を持ったチームだと自分は確信している。皆さんに喜んでいただけるような成績が残せるように全力を出して戦っていきたいと思っている。前回のW杯日韓大会では、ベスト8に今までの歴史からすれば驚くような国、例えば韓国やトルコ、セネガルなどの国が、名を連ねた。今までには考えられなかったことだ。アフリカ勢やアメリカもそうだ。伝統ある国と戦う時には、どうしてもここ一番の勝負で、レフェリーが伝統のあるチーム笛を吹きがちだということは、まぎれもなく過去のW杯の大会でも起こっていること。その辺もしっかりと肝に銘じて打ち勝っていかなければならない。強い気持ちで戦う必要がある。予想していなかった国がベスト8に入ってくるという拮抗した戦いが、今回も同じように繰り返されると思う。その中で、1つでも勝ち上がっていくためには、強い精神力が要求される。われわれのチームは、まずグループリーグを突破する。今の実力では十分可能だと思うが、拮抗した戦いの中で、相手もやはり次のステップに行きたいので、非常に厳しい戦いとなり、もしかしたらグループリーグで敗れるかもしれない。だが、自分たちの持っているものをすべて出して戦う意志が、ピッチの中のすべての局面で起これば、われわれは良い成績を収められる、次のステップに進めると確信している」

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