ジーコジャパンレポート

2006.2.22 アジアカップ予選 日本-インド戦

日本 6-0(前半1-0) インド

▽得点者【日】小野、巻、福西、久保2、佐藤
▽会場 日産スタジアム
▽観衆 38025人

日本のメンバー:
GK川口、
DF加地、中澤、宮本(72分・茂庭)、三都主、
MF福西、小野(72分・遠藤)、小笠原、長谷部、
FW久保、巻(76分・佐藤)

横浜で行われた今年初めての公式戦。6-0というスコアほどには、簡単な入り方ではなかった。序盤は試合を支配するものの、決定打が出ずに均衡状態が続いた。前半6分、ゴール前のルーズボールにFW久保が競り勝つが、ヘディングシュートは枠を超えた。同9分にはまたもや久保がフリーでゴール前に入るが、ドンピシャのヘディングはGK正面。運もなかった。

そのもどかしい時間帯を、小野が執念で覆す。相手DFがヘディングでバックパスをしたところに、果敢に食らいつき、右足で懸命に伸ばした。これがゴール右隅に決まり、ようやく先制。これで流れもガラリと変わった。

後半からはゴールラッシュ。同13分には小野ー加地ー小野とつなぎ、長谷部がシュート。これが目の前にいた巻に当たって、ゴールイン。同23分には三都主のCKから福西が頭でゲット。そして同36分にはそれまで不振だった久保も爆発。佐藤とのワンツーで抜け出し、絶妙のループシュートでチーム4点目。その後、佐藤、久保と加点し、6-0で大勝した。

宮崎合宿から続いた日本代表はこれで一時解散。23日に今度は欧州組を含んだメンバーが発表され、25日にドイツへと飛び立つ。28日にはボスニア・ヘレツェゴビナ戦がドイツW杯の会場となるドルトムントで行われるため、これも重要な予行練習となる。

ジーコ監督会見

「相手のメンバーを見ても前と変わっていたし年齢をみても走れる選手を多く入れてきたので前半は手こずるという意識があった。相手も引いて守りを固めてカウンター。いかに我慢して、トライしながら後半につなぐかがポイントだった。後半固さが取れて本来の良さが出てきた。大事な第一試合を勝ち点とってスタートできたのは嬉しく思う。最後の最後まで点を取ろうとする意欲に心から感謝したいと思う」

-巻と久保のコンビについて。
「前半2人の高さを意識しすぎてあまりにアーリー気味でクロスを放り込んでも効果が無いし、角度を見ても相手は正面で受けれる。その辺のところを前半ははじき返されるところが多かった。これに対しては深いところからマイナス気味にクロス上げることによって今度相手が半身になる。難しい形を作れる。それを指示した。高さだけで勝負すると相手もなれてくる。足元に出すとかバリエーションを増やすことで彼らのよさが生きる。巻も高いボールにタイミングいい。1つのオプション。バリエーションが付け加えたときに彼のよさが出る」

-長谷部について
「彼のよさは米国戦から出ているが後ろからスペースに飛び出してくる。常にゴールに向かえる選手だ。運動量も豊富で味方にスペースを作ることもできる。レッズで見ていた彼のよさを見せてくれている。まだ若いのでクラブでよさを出して悩ませる種になって欲しい。将来のサッカー界を背負って立つような非常にいい選手。去年も彼を招集しようと考えていたがけがで離脱していて機会を逸した。自分でいけるとともに小野や小笠原にスペースを作れることをさらに証明した。あとは体調の維持。一日一日大切にしながら自分を磨いていって欲しい」

-宮崎合宿からの総括を
「最初はフィジカルを厳しくやって力を上げていくように調整をしてきた。3試合逆になればよかったが。フィジカルが上がったところでインド、次はフィンランド、今日が米国なら最適だった。1試合1試合体がほぐれてくるから。ただ大事な試合、連覇を狙う大事な試合のなかで、ここにポイントをあわせたかった。引き続いていあのペースを維持してピークをW杯に持っていって欲しい。いいコンディションでW杯に臨めるような気がします」

-久保について
「今のままで行ってくれればW杯でFWの核となる資質がある。久保のFWとして持っている素質。それはボールをゴールに叩き込むことこれはまれなんだ。今までけがによって本来のコンディションは発揮できず気持ちも沈みがちだった。だが今回選んで一番感じたのは彼の目つき。W杯に行きたいかと聞いたら『行きたい』と言った。その一言で相当やれると思った。ただ気持ちだけではやっていけない。メリハリをつけて試合に90分間使える状況に早く持っていって欲しいと里内コーチとも話した。今日90分動ける久保になっている。コンディションがよければもっと良さが出てくる。ボールをゴールに入れる才能、未知の部分が開花している。日本の核になると期待している」

-前半ミスがあったが。
「今回3試合目ということを含めて今、就任したばかりならあの種のミスは心配の種。だが経験と技術的なものを考えると時間で解決できる。積極的なものでミスをしているのなら問題はない。思うように点が入らない焦りや精神面の不安定な状況からサイドチェンジなででミスが出てしまう。ハーフタイムにバタバタしないでいい、実際に展開が読めていたので固さを取ってミスを恐れずやればいいと話した。対話によってかなり修正された。各選手に完璧を求めているが急ぎすぎると遠のいてしまう。消極的なバックパスからのミスではなくサイドチェンジとか積極的な気持ちの中のミス。いいところは引き出して固さを取りながら調整していきたい」

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