ジーコジャパンレポート

2006.2.10 今年初戦は黒星

米国の早くて強いプレスに日本は圧倒された。日本代表は現地時間10日(日本時間11日)、アメリカ・サンフランシスコのSBCパークでアメリカ代表と対戦し、2-3で敗れた。

久保を1トップに配した3-6-1で臨んだ日本だったが、前半はアメリカに圧倒されて2失点。早いプレスに苦しみパスミスが増えて効果的な攻撃も見られず前半のシュートはわずか1本に終わった。後半は巻と佐藤の2トップを投入も開始5分にもコーナーキックから失点した。3点のリードを許した日本は、初出場の長谷部(浦和)らを投入。システムを4-4-2に変えて攻撃に転じると、後半15分に途中出場の巻が代表初ゴールで点差を詰めた。また、試合終了間際には中沢が追加点を挙げたが、同点に追いつくことはできず、2006年の初陣を白星で飾ることはできなかった。

□国際親善試合(サンフランシスコ・SBCパーク)
日本 2(前半0-2、後半2-1)3 米国

◇得点【日本】巻(後半15分)、中沢(後半ロスタイム)【米国】ポープ(前半24分)、ディンプシー(前半39分)、トゥエルマン(後半5分)

日本のメンバーは
GK川口、
DF田中(55分・長谷部)、宮本、中沢、
MF加地、福西(55分・阿部)、遠藤(46分・佐藤)、三都主、小笠原、小野(68分本山)、
FW 久保(46分・巻)

ジーコ監督会見

「最初の10分から15分は自分たちのサッカーができた。マークがずれて奪ったボールに効果的な攻撃もできた。それを過ぎると動きが止まってリズムが明いてになる。その時間が長かった。前半に2点を取られたのは久しぶり。後半にうちが返すのがよくあるパターンだが3点目を取られてしまった。足が止まってグランドを大きくダイナミックなサッカーができるように交代を使った。最後の20~25分は日本のサッカーができた。焦らずボールを保持してシュートまでいくのが日本のサッカー。サッカーは点を多く取った方が勝つ。その鉄則を思い知らされたのはこれからつながると思う」

-代表の問題は。
「一番の問題はベストチームを組めないこと。欧州組と国内組の2チームができてしまう」

-最初の10分から15分で勢いを失ったのは
「滑っている選手の数が米国より日本が多かった。ここ一番の場面で滑って相手よりボールを取られる場面が気になった。米国の勢いがすごくてあと2点取られてもおかしくなかった。後半は1点を取られたが、その後の選手は23人に残るための気合を感じた。一対一に負けない、自分のポジションで何をしなければならないか見せてくれたのは大きな成果だ」

-第一戦を落としたが。
「勝とうが負けようが内容が大事。評価できるのは若手、今までチャンスなかった選手の動きによって調和が出てきてうちのサッカーができたこと。あと2分くらいあれば同点に追いつけたくらい勢いがあった」

-前半の内容について
「確かに滑ってはいたが同じ条件。米国の良さが出ていた。10分過ぎてから気力が失せてしまった状態。信じられない状態になってしまった。動きが堅くそこに米国が攻めてくる。グランドより相手の強さがあった。勢いに乗らせてしまった」

-2トップにしたのは。
「前半はFWにボールが収まらなかった。相手が出るパスコースを消してインターセプトされることが多かった。シュートにもっていけないと判断して2トップにした。体が張れて攪乱できる巻や相手に食ってかかるような動きで好きなようにプレーさせない佐藤の頑張りで展開が違ってきた」

-3-6-1の布陣について。
「今日の試合ですべてを決めるのは難しい。久保や小野はブランクがあって今日は久保がボールを受けられなかったからこのシステムがだめという訳ではない。コンディションが戻った時に何回か試して機能することも十分ありえる。前半の10分は久保の良さを生かす形で良かった。その後のことがは分析しながら今後に生かしたい。今日は3つの形を試せた。後半の2トップ、その後の4バックと3パターンを試せた。いい形で利用できた」

-セットプレーの守備が良くなかったが。
「練習を見ていて分かると思うがセットプレーはマンツーマンでしっかりつくことが大事。3点目の中沢が押された場面はファウルになってもおかしくなかった。だが付けていない場面もあった。フリーで入られてボールに触られてコースを変えられる。その辺は大きな課題。付いていいってバランスを崩さないようにする。ただそれは1回だった。足下のゆるさを考えると、しっかりと付こうとする気持ちはあった。次に向けて解決したい」

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