ジーコジャパンレポート

2005.11.21 U-16ナショナルトレセンで講義

ジーコ監督はこの日、福島・Jヴィレッジで行われたU-16ナショナルトレセンで選手たちに講義を行った。サッカー選手にとっての基礎や心構えを伝えた。
「私が本格的にサッカーをやり始めたのは約40年前。リオのフラメンゴというクラブの大ファンだったことからサッカーを始めることになった。サッカーについて覚えたことはほとんどフラメンゴだった。そこで技術面の基礎を教わって、それがその後のサッカー人生を支えてくれた」と前置きした上で、サッカーにおける重要な基礎を最初に3つ掲げた。
・パス
・シュート
・トラップ、コントロール
この3要素が最低限できていれば、サッカーをプレーすることができるとし、特にパスを最重要とした。
「サッカーの基礎は1度覚えたら一生忘れない。絶対の欠かせないのがこの3つ。特にパスだ。精度の高いボールを出せる選手がいれば相手のゴールまでたどりつける。これらは歯を磨くのと一緒で毎日練習しなければダメだ」
さらに、いい選手になる条件として3つを付け加えた。
・ボール運び
・ヘディング
・ドリブル
「素晴らしい選手になるにはこれら6つが必要となる。皆さんの年代で覚える必要がある」
また、生活面にも話は及び、「食事」、「休養、睡眠」、「リラクゼーション」の大切さも伝えた。そして最後に禁止事項も教授。「絶対にやってはいけなことはタバコ。もう1つはアルコール。この2つはスポーツ選手は絶対に禁物だ。なぜなら依存してしまうから」と話した。

その後、子供から質問が出た。
「世界と比べ、日本の選手に足りないものは?」
ジーコ監督は答える。
「日本のサッカーは進化しいてる。年々、ヨーロッパのクラブから日本の選手にオファーがきているし、世界レベルになってきている。ただ、質問に答えるとすれば、アフリカやヨーロッパの選手はからだが強いし、体力の部分だろう。日本人の体質の問題もあるとは思うが、そこの部分が劣っていると思う。若い世代からしっかりと食事、休養、トレーニングをすることが大事になる。日本食はおいしくて健康的だし、私も大好きだ。ただ、それは一般の人たちにとってであって、選手には少し栄養が足りないように思う。栄養を考えて摂っていくことが必要になる」

講義を終えたジーコ監督は報道陣の日本代表に対する質問に答えた。

-久保がリーグ戦でゴールを挙げたが(11月20日の広島戦で1ゴール1アシスト)?
「昨日はゴールを決めてくれてうれしかった。ただ安定した活躍が必要だし、これからも徐々に上げていってほしい」

-久保の状態は故障前に戻っている?
「回復はしていると思う。彼は能力が高いが、長い間ブランクがあると、試合勘をなくす。このペースでやってくれれば、代表に呼ばれる可能性は高くなる。久保だけではない。玉田、加地、茂庭、福西。特に福西は復帰してくれてよかったと思う」

-年明けの代表合宿のメンバーは年内に決めるのか?
「ブラジルに帰る前に(日本サッカー協会関係者に)リストを渡す」

-来月の抽選会で、当たりたい国はあるか?
「ない」

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