ジーコジャパンレポート

2005.11.15 アンゴラ戦公式練習

日本代表の国際親善マッチアンゴラ戦は16日に国立競技場で午後7時20分にキックオフする。この日は前日練習。まずはフォーメーションを組み、セットプレーの守備からカウンターで素早く前につなげる練習を繰り返した。しっかりと明確なクリア。そして相手が攻め込んできているときのカウンターは日本代表に必要かつ不可欠なもの。アンゴラ戦がいいテストになることを望みたい。その後はミニゲームと中村、三都主らはFK練習などのメニューをこなした。

ジーコ監督会見

「今年最後の試合なので、大変重要。アンゴラはここ数年、非常に力を付けてきたアフリカの強豪。W杯にも参加するし、勢いがある。この時期は日本のシーズンを考えると、リーグも佳境に入って厳しい中で戦っているので、今回も数人の選手がけがで参加できないという残念な形になっている。だが、体調管理が非常に難しい中で、みんな精いっぱいやっている。今いる選手たちで最大限持っている力を出し切って、いい試合をしたい」

「代表のメンバー発表の時に4-4-2でいきたいということを皆さんにお伝えしたが、けが人が多く、小笠原がけがで参加できないということで、いろいろな形を考えて3バックにした。この形は昨日、皆さんもご覧いただいたと思う。中澤と宮本、田中誠の3人は息が合っているとは思うが、この形では最近はやっていなかった。ただし、昨日のゲームを見た限りでは非常にいい動きをしていたし、チーム全体が流動的に動けるということで、いい試合ができると確信している」

「4名が離脱せざるを得なくなったことを説明しておきたい。まず、玉田はチームでずっと休まずにやっており、クラブでは十分な動きができているということだったが、医学的な見地から、自分としては使いたくないという状態で、今回は代表を辞退してもらった。小笠原に関しては、この前の(Jリーグでの)試合のけがで相当時間がかかる状態なので、招集日も来る必要がないので、クラブで治療に専念してもらった。加地と茂庭も前節でやったけがが厳しい状態ということだった。3日間という短い時間の中でどれだけできるかを考えると、治療に専念してもらうことにした。追加招集はせず、昨日と今日の2日間の調整期間で試合に入ることを考えて、現在残っているメンバーで試合に臨むという判断をした」

「来年のJリーグ開催に際して、ほとんど練習する時間がない、あるいは代表スケジュールの中でギリギリで返されても困るという声が挙がっている。この前尋ねられたことだが。現場の指揮官である私の責任、あるいは関知している以外の部分でこういう問題が起こってしまっているのは心が痛い。本当なら2月の頭に代表を始動して、向こう(米国)で1試合やってJリーグのクラブに選手を返すことを考えていたが、アジア杯の予選が2月末と3月の頭に入ることが決まった。日本を代表して参加する大切な試合なので、これは受けざるを得ない。ただ、A代表のメンバーで参加するとJリーグのチームが困るということであれば、たとえU-17の選手で試合に臨むことになっても、自分は協会に雇われている人間なので、これでいけという指示があれば、そのメンバーで戦うつもりだ。どういう形になるかは協会とクラブで話し合ってもらって、私はその命令に従って日本のために働く。今回の問題に関しては、自分の立場を明確にしておきたい」

-3バックにした理由について
「アンゴラの攻めの力というよりも、練習時間が短いことも考えて、手元にいる選手たちで最大限に機能するようにした。やり方を変えた理由は自分たちの問題であって、アンゴラうんぬんではない。相手ではなく、今の自分たちの状況が判断基準になっている」

-この場で試したいことは
「特別なことは考えていない。この状況で3年間やってきて構築したものも多い。内容的には固まってきているので、今回は確認という意味。これは今まで3年間持ってきた気持ちだが、来年に関しても、できるだけ呼べる機会を多くもらって、欧州組も数多くの選手を参加させたい。1試合1試合、確認できる内容を多くしていきたい。そういった時間を大事にしていくことしか今は言えない」

-2月に招集できなかった場合の打撃と、解決策は
「2月はW杯に向けて大事な時期になるのは確実だ。私はこれまで常にクラブのことも考えてきたし、いたずらに選手たちを酷使して、壊して返したこともない。長い間クラブで働いて、協会としてはそういう関係を保った方がいいと思い、代表の監督になってからの3年間、バランスを考えてきたつもり。もし、この期間にクラブが選手を出せないのであれば、クラブと協会で話していただいて、日本のために一番いいのはどのチームで臨むのかという話し合いが行われた後の結論を引き受ける。世界で一番注目される大会の4、5カ月前の大事な時期。日本のサッカーの将来を考えて、合意点を見いだしてうまく運んでいきたい。自分の立場としては、協会の意向に沿って動くということ」

-守備をテーマにするか
「守備でトライする形というのは気持ち的には変わっていない。これは4バックから3バックになっても同じだ。アフリカのチームにスペースを与えては、ボールを回されて後手後手になり、スタミナも消耗する。プレッシャーをかけたり、中盤の堅い守備からできるだけ高い位置でボールを奪うというような、基本的にやりたい形は変わらない。スペースを与えるとそこを突かれるからだ。4人が離脱したことでも影響はない。現在の選手で何ができるか考える」

-中田英選手にどんな役割を任せるか、主将を任せるかも併せてお聞かせください
「キャプテンは宮本だ。中田に関しては、移籍してから充実した動きを見せており、気持ちも充実している。代表に入ってもトップ下や一列後ろ、あるいはバックラインに近い位置でもよくやってくれているし、満足している。今、自分ができること以上のことはやらなくていい。今できることを最大限にやってほしいと、いつも言っている。明日は、中田がチームのためにできる最高の動きを攻守にわたってやってほしい。どちらかに偏るのではなく、守りも攻撃も、全体の中でのいい中田を期待している」

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