ジーコジャパンレポート

2005.8.8 韓国戦後の記者会見、そして帰国

韓国戦後のジーコ監督の会見

-試合に関しては?
「試合前は、韓国は得失点差のことはあるもののタイトルの可能性が残っていた。その中で日本も伝統的なライバル国に負けたくなかった。勝って一つでも順位を上げようという、意地の戦いだった。韓国は分厚い攻撃で、遠目からシュートをしてきたが、ある程度予想はできたし、チーム全体でしのいだ。ボールを持ったら日本のサッカーを展開した。相手が遠くから打ってくるなら、うちも狙っていく。そしていい時間帯に1点を取って勝つことができた。とてもうれしく思う。これで2位に順位も上がった。中国の優勝に関しては、心から『おめでとう』と言いたい」

-今日は主力を出さずに勝ったが、韓国の弱点は?
「私は日本の監督ということで、相手チームの分析をするのは相手の監督の仕事。この質問にコメントする立場にない。ただし、韓国は精神的な強さを持っている。いいサッカーをしている。どちらもW杯に出場するので、アジアの名をあげるために、両国ともW杯をがんばろうという期待を持っている」

-若い選手が出たが新しい可能性は?
「あえて今までチャンスのなかった選手を2試合続けて送り出したのには、意図がある。北朝鮮戦に起用したメンバーは、これまで何度も真剣勝負の中でやってきて、どれぐらいできるかは分かっていた。今回起用した選手たちが今日のようにライバル国との対戦などの真剣勝負でどれぐらい気持ちをプレーに出せるか見たかった。今日は連係などは練習があまりできていないので、それは目をつぶっても、相手に負けないスピリットや球際の強さ、個性をどれだけ出せるかということを中心にみた。いい結果が出たと思う。本番の、真剣勝負の中でしか見られない部分が多かった。そういう面で有意義だった。特に駒野、阿部、村井、巻、田中達の5人は良かった。田中達と巻は初選出だがいい内容が見られたと思う」

-3試合を通して来年のW杯に向けた課題は?
「この3試合に限らないが、高さのある相手に対して競る時のジャンプ力などが課題。それについては、フィジカル的なもの。あと、攻撃に関しては遠目からのシュート。今日、相手は打っていたが、日本もシュート力はあると思うが、打つ気持ちが課題といえば課題だ」

-ハーフタイムの指示は?システム変更は考えた?
「システムの変更は考えなかった。相手の1トップの20番に、3人のDFのうち1人がマークして、1人がケアをして1人余っていたにも関わらず、それが徹底されていなかった点をハーフタイムに注意した。1人がきっちり余っていれば、1人を中盤にいかせることができた。サイド攻撃は、相手の13番をよく抑えていたが、ロングボールやサイドチェンジに注意しようと言った。右から9番と16番がコンビネーションでよく突破を図り、DFの裏を狙っていたが、2人が絡んできた時にはしっかりついていくように言った。中盤は良かったが、ボールを失った時に相手の8番を本山が必ず抑えろ、と。彼からのフィードボールは良かった。あのボランチを抑えれば今野と阿部は楽になる。2人のうちのどちらかが出て行かないといけない場面があったから修正した」

-今回、全員を入れ替えた理由は?
「初めて選んだ選手も、かなり昔から見ていた。彼らの力は十分に把握していた。
どの時点でどのチームを作っても選手を信頼できると思っていた。毎回、選手を選ぶ時は、選手を信頼する。私が信頼しなかったら、一体だれが信頼するのか。本来なら第1戦から彼らを投入してもいいと考えていたが、自分が躊躇した。1戦目は神経的に圧力がかかるもの。だから、経験豊富な選手を入れた。真剣勝負の中だからこそ、ひとりひとりの良さが見られる。だからあえて、2、3戦は同じチームを続けて見たいという希望があった。監督は選手を選んだら『大丈夫か』と思うのではなく、100パーセント信頼することが大切」

そして8日、東アジア選手権を終えたジーコ・ジャパンはこの日、大阪、名古屋、東京の3組に分かれ、それぞれ帰国した。
羽田空港に降り立ったジーコ監督は特にコメントを発することなく自宅へと直行した。すでに17日のW杯アジア最終予選、イラン戦には同じメンバーで臨むことを明言しており、9日にも正式に発表される。気がかりなのは腰痛を抱えているFW田中達。そこは代役招集の可能性もある。

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