ジーコジャパンレポート

2005.8.3 中国とドロー

日本2 (前半0-2、2-0) 2中国

▽得点者【日】茂庭、田中達、【中】李金羽、張永海
▽会場 韓国・大田W杯競技場

東アジア選手権2戦目を迎えた日本は、初戦の北朝鮮戦に引き続き、厳しいゲームを強いられた。
気温28度、湿度80%。相変わらずの蒸し暑さだが、疲労はさほど心配なかった。日本は初戦からスタメンを総入れ替えしていたからだ。
心身ともにフレッシュなメンバーで中国に立ち向かい、序盤はその勢いが相手を圧倒した。開始9分、FW田中達が右サイドを切り裂き、中央へクロス。待ち受けた長身FW巻がヘディングをしようとした瞬間、後方からDFの右足が後頭部付近をかすめた。完全なファウルかに見えたが、ノーホイッスル。
同12分、今度は右サイドからMF駒野がクロス。DFラインの間を抜けたMF今野がフリーでヘディングシュートを放つ。しかし、GK正面。完全な決定機だった。
その後も攻撃のリズムをつかむ日本だがゴールに結びつかない。逆に中国は押されながらも、鋭いカウンターを時折見せていた。そして前半37分、均衡が破れた。中国のMF趙旭日が右サイドでMF本山と競り合いながら、クロス。中央に走りこんだFW李金羽がダイビングヘッドで先制ゴールを決めた。後ろから懸命に追ったDF坪井の守備も及ばなかった。
さらに前半43分、左サイドのリスタートから同じくMF張永海が頭で合わせて2点目。圧倒的に攻めていた日本はまさかの2点ビハインドで前半を折り返した。
後半に入っても、なかなか流れは変わらない。田中達がしばしば鋭い突破を見せ、巻もゴール前で競り勝つが、ゴールは生まれなかった。ここで流れを引き寄せたのは、MF阿部だった。ゴール前の直接FKのチャンスでキッカーを務め、右足の鋭いシュートが枠の右をとらえた。相手GKが辛うじて防いだこぼれ球をMF茂庭が頭で押し込んで、1点差。
ジーコ監督もすかさず動いた。後半21分には玉田と大黒を投入。さらに同29分には三都主も送り込んだ。
後半42分、それまで切れ味抜群の動きを見せていた田中達がついにゴールに迫った。1度は前方に出したパスが跳ね返って戻ってきた。ミドルレンジで迷わず、左足を振る。GKが一歩も動けない絶妙なシュートが右隅に決まった。これで同点。
しかし、日本の反撃も一歩及ばずに2-2の引き分け。新戦力を起用した中で粘り強さを見せたことは収穫だったが、東アジア選手権の優勝は遠のいた。7日の最終戦、韓国戦で勝つ以外、優勝への道はない。しかも、勝った場合でも得失点差などの勝負となるため、極めて難しいが、日本はわずかな望みにかけて最後の戦いに挑む。

日本のメンバー:GK楢崎、DF坪井、茶野、茂庭、MF阿部、今野、駒野、本山(66分、玉田)、村井(74分、三都主)、FW田中達、巻(66分、大黒)

ジーコ監督のコメント

「最後まで戦うという意欲を見せたことは評価する。みんなチャンスをものにしょうとがんばった。相手が引き気味でなかなかこじ開けられなかった」

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