ジーコジャパンレポート

2005.7.31 北朝鮮に敗れる

日本0 (前半0-1、0-0) 1北朝鮮

第2回東アジア選手権は31日大田(韓国)で開幕し、日本代表は北朝鮮との初戦で0―1と、まさかの敗戦を喫した。前半27分にDF中沢のクリアミスから失点。その後、逆襲を試みたが、攻撃のリズムがかみ合わず、逃げ切られた。北朝鮮戦の敗戦は1990年以来15年ぶり。W杯出場決定後の初めてのアジア勢との対戦で、いきなりつまずきタイトル奪取へ暗雲が立ち込めた。開幕戦の韓国―中国は1―1で引き分けた。
相手の北朝鮮はW杯予選でも同じグループ。2-1、2-0と勝利していた相手。アジア王者の日本だけに闘志満々で臨んだ北朝鮮の激しいプレスに、チームの歯車がかみ合わない。前半27分、MF小笠原のパスミスからシュートを許し、それを一度はトラップしたDF中沢中央から右サイドへクリアしようとしたが、相手に渡る。そのボールをつながれ北朝鮮MFキム・ヨンジュンに豪快に決められた。
攻撃はかみ合わずシュート17本を放ちながら無得点。フォーメーションは3―5―2から後半の4―4―2に、さらに初選出のFW田中達を後半22分に、巻を32分に投入したが1点を返すにはいたらなかった。日本は3日に中国と対戦する。

メンバーは
GK川口、DF田中誠(46分本山)、宮本、中沢、
MF遠藤(77分巻)、小笠原、三都主、福西、加地、
FW大黒、玉田(67分田中達)

ジーコ監督会見

-試合について
「毎試合勝ちに行っているので悔しい。立ち上がりから、ボールは回るがシュートの精度が低い。あれだけシュートを打ちながら、まともに枠に行ったのが、田中誠の(ヘディングシュートの)1本くらい。(それに対して)相手はウチが気を抜いたような、通常やるようなプレーではなかったが、そのミスを確実に点に結びつけた。ウチも波状攻撃をかけたのだが、相手の引いた堅い守りということで(崩せなかった)。だがそれよりも、シュートがことごとく枠に行かないという問題にぶつかってしまった」

-今日の敗戦の原因について
「W杯予選、コンフェデ杯、Jリーグのゲームが続いた。実際、準備期間はあればあるほどよいのだが、日本の置かれた状況というものは、そういうことを言っていられない。どんな状況でも勝っていかなければならないし、内容を伴ったゲームをしていかなければならない。これから世界へ飛び出そうとするチームなのだから。今日の試合に限っては、多少の疲れもあっただろうが、どちらかというとシュートの精度の低さ、それから北朝鮮の運動量の豊富さ、絶対にただでは日本には勝たせないという気迫があった。この大会では、どのチームもそういう気迫で来るわけで、それらをひとつひとつ払いのけていかなければならない。やはり決めるべきところで決めないと、という部分を身につけていかないと、こういうことが起こる。これらを皆で確認していかないといけない」

-北朝鮮はW杯予選で戦ったチームとどこが違ったか?
「北朝鮮も我々もメンバーが変わっていたことはあるがチーム全体の気持ちの強さ、それが運動量や気迫となっていることが、前の2試合よりも強く感じた。実際に日本があれだけ波状攻撃を仕掛けて同点にしようとしたが、日本のミスを確実にゴールに結びつけたということで、そのあたりの気迫や積極性は感じられた」

-シュートの精度が上がらない原因は?
「自分の経験から言って、やり方は間違っていないと思う。その時の置かれた状況、相手にリードされて精神的に押し込まれた状況の中でも精度であるとか、バランスの問題とか、精神的に焦らないということも含めて。とにかくこの問題というのは代表だけではなくて、クラブでもずっと続けていく必要があるし、このあたりのところを今日の試合をもう一度振り返って、どうして枠に飛ばなかったかチェックして、選手たちに今後どうしていかなければならないか伝えていきたいと思う。決してやり方が間違っているとか、選手たちが一方的に悪いとは思わないので、とにかく一日一日を大切にしながら、自分たちがやってきたことは間違いではないと信じながらやっていけば、必ずよくなると思う」

-次の中国戦について。
「あと2日のうちに、選手たちの疲労などを確認して、話し合うこともあると思うが、それぞれのコンディションを確認しながら時と場合によっては変える場合もある。時間をゆっくり使いながら考えたいと思う」

-選手にどんなメンタル面の奮起を期待するか
「今日の試合で、特に北朝鮮が勝ったとき、あるいは1点を取ったときの喜びというものはものすごかった。あれを選手たちは目の当たりにして、どれほど彼らが日本に勝ちたがっていたのか、どうやって点を取るのか、ということを選手たちは肌で感じたと思う。そして先ほども言ったように、これ以上のチームが、同じような気持ちで戦ってくるということで、自分たちの力が世界に認められたというところもあるが、やはり精神力を強くしていかないと、相手のつぶしが強い中で自分たちのサッカーができないぞ、ということを今日の試合は物語っていたと思う。だから何度も口で繰り返すよりも、自分たちが「このままじゃダメなんだ」ということを感じたときに、初めて日本の良さが発揮されるのだと思う。そのあたりのところを明日からもう一度、選手たちと、今日感じたところを含めて話し合いたいと思う」

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