ジーコジャパンレポート

2005.6.19 コンフェデレーションズ杯1次リーグ、日本ーギリシャ戦

日本 1-0(前半0-0) ギリシャ

▽得点者【日】大黒
▽会場 ヴァルトシュタディオン(フランクフルト)
▽観衆 34314人

日本の先発メンバー
GK川口、DF加地、田中、宮本、三都主、MF中田英、福西、小笠原(→遠藤)、中村(→中田浩)、FW柳沢、玉田(→大黒)

初戦のメキシコ戦を落とした日本が変貌した。昨年の欧州選手権覇者を相手に真っ向勝負を挑み、力でねじ伏せた。後半31分、途中出場の大黒が決め、1-0。これで決勝トーナメント進出の可能性も残した。
3バックから4バックに変更して臨んだ一戦。だが、そのシステム以上に、選手たちの気持ちが勝利への原動力となった。的確なボール回し、しかも、シンプルなパスを繰り返すことで、相手の体力を消耗させた。ボランチの中田英と福西もきっちりとカバーリングを行い、宮本、田中のストッパーに対する負担も軽減。また、相手の一番の武器であるセットプレーも試合前からビデオなどで研究し、封じ込めた。
前半、小笠原や中村のスルーパスから決定的なチャンスを何回も手にするが、決め切れなかった。前半34分には小笠原、中村と経由し、玉田がスルーパスを受けて相手GKと1対1。しかし、シュートは枠の左にそれた。
後半も嫌な流れが続く。チャンスをものにできない。ここで流れを変えたのが、大黒だった。後半20分に玉田と代わって出場。同31分に中村のスルーパスに抜け出し、右足で左隅に流し込んだ。シュートの前にGKをフェイントで揺さぶり、体をぶつけてきたDFにも物ともしなかった。
ボール支配率は52%で相手を上回り、シュートも15本放った。そのうち枠内に飛んだシュートが7本。データの上でもメキシコ戦よりも確実に進歩している。
22日には1次リーグ最終戦のブラジル戦がある。現在の順位は1位メキシコ(勝ち点6)、2位ブラジル(3点)、3位日本(3点)、4位ギリシャ(0点)。日本とブラジルは得失点差によるもので、日本は22日の試合で勝ち以外に決勝トーナメント進出は望めない。

ジーコ監督のコメント

「開始から終了まで、非常に素晴らしい試合をしてくれた。今日負けたら何もならないぞ、と言って送り出した。これだけチャンスがあったのだから、もう少し点が入っても良かったが。集中を切らさずにできたし、賞賛に値する。これで日本が本気で勝ちにきたことが分かったはずだ。ギリシャに勝つために4バックにした。なぜなら、前にもう1枚置けるからだ。玉田のスピード、技術、タッチを十分に生かせると思っていた。ただ、システムではなく、チームと選手のクオリティーで勝てた」

-欧州王者を破ったが。
「世界の拮抗しているということだ。自分たちの力をピッチで出せなければ、足元をすくわれる。相手を不必要に恐れることはない。自分たちのサッカーをやるということが必要だ。今後、欧州のサッカーと戦う上で大きな1勝だ。今までシュートが少ないということには触れなかった。それよりもその前のラストパスの精度が悪かった。いつもできていることができなかった。2戦目で雰囲気に慣れたということもあると思う」

-日本はどう進歩した?
「素早さはもともとも持ち味。技術ではなく、ワンプレーに焦りすぎるということがある。最近は落ち着いてきていたが、シュートの時の焦りを直したい。今日もあと3点は入った」

-相手の大きな体格にも負けていなかった。
「気持ちで負けていなかった。体を当てるなり、フリーにさせなければ大丈夫」

-攻撃的な位置での遠藤の起用は?
「遠藤は周りがよく見えているし、パスも確実。前でもできると思った。特にあの時間帯は後ろに下がるのが怖かった。大黒に絡むなど小笠原の役割を十分こなせると思った」

-次はブラジルだが。
「勝つことが大前提になる。自分たちに良さを出して、相手の良さを消したい。大切な試合。勝ち点3を狙う。今まで選手や役員として黄色の側に立っていたことを考えると、180度違う。ただそれは他国の代表監督を引き受けるときに、こういうこともあるだろうと考えていた。今は日本の代表監督であるという気持ちが非常に強い」

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