ジーコジャパンレポート

2005.5.26 UAE戦前日練習

日本代表は27日にキリン杯UAE戦(国立競技場19時20分キックオフ)を行う。国立競技場で最終調整を行った日本代表は練習時間を30分過ぎてもピッチに出てこず、その間は控え室でミーティングを行った。ペルー戦に0-1で敗れ、ペルー対UAEがドローだったためUAEに勝ってもキリン杯連覇はないが、同試合は消化試合ではなくバーレーン戦に向けては大切な国際親善マッチ。なぜならUAEはバーレーンと同じカウンター攻撃を中心とする中東のスタイル。ミーティングでも選手にはUAE戦をバーレーン戦のシミュレーションとして戦うために、戦術と戦い方を選手に伝えた。練習は2タッチのミニゲームが中心。試合前日には必ずといっていいほど行うセットプレーの練習はせず、練習後に小笠原と小野が直接FKを行うだけだった。

-UAE戦に向けて
ジーコ監督「残念ながら自分たちの狙っていたタイトルの芽がなくなってしまった。しかし、UAEは次のW杯予選の相手バーレーンと似たスタイル。明日は、リスクはいつもより少ない中でも勝ち星を狙うゲームにしたい。消極的ではなく確実に陣形を固めながら、引き過ぎずに勝ちに行くサッカーをしたい」

-明日のメンバーについて
「スタメンは、基本的に昨日の練習試合のメンバー。三浦のところにアレックス(三都主)が入る。三浦は重傷ではないが、痛みが多少残っているので、明日は無理をさせない。中澤もそう。次の試合(バーレーン戦)に向けて万全になるように、準備をさせたいので使わない。小野は経験と技術があるので、中盤を制しながら、前へのパスや飛び出すプレーが期待できる。

-宮本と話し合ったようだが。
「今までも宮本だけではなく、ケースごとに選手の考え方と監督としての自分の考えを伝え合ってやってきた。多少、時間が長く目立ったから興味を持ったのかもしれない。話し合ったのは、(W杯予選で)どう戦うかということ。勝ちあるいは引き分けで勝ち点を取れることが、我々にとっては好都合。とにかく勝てば、かなりの確率で本大会を意識できる。引き分けでも勝ち点1。最悪、負けても本大会への挑戦が終わるわけじゃない。今、われわれが置かれている条件をもう一度確実に確認することが大事。また相手はどう出てくるか、彼らは負けたら終わり。相手の術中にはまらないように、リスクを冒さず、中盤あるいは後ろをしっかりとスペースを保ちながらというところを確認し合った。彼(宮本)はいつも個人の意見も含めて伝達してくれる」

-得点力について。
「シュートという作業はバランスが大切。ペルー戦では数多くのチャンスを作り出したし、ボランチが上がってのシュートも多かった。一つの大きな武器と言える。ボランチは比較的フリーで上がっていけるのだから。しかし、遠藤も稲本も打ち急いでしまうと、バランスや精度を欠いてしまう。自分の考えではシュートはバランスが悪いまま打っても筋力があるのでシュートは飛ぶが、最高のボールをゴールに流し込むにはバランスが大事。その辺を注意して練習した。その前までの作業ではチャンスを作り出しているし、今回は大黒にも期待できる。もう一度そのあたりを確認しながら、選手を送り出したい」

-福西に期待するものは
「ボランチは、チームの攻撃や守備のバランスを取る意味で大切なポジション。彼はここ数試合、安定した動きでチームの軸を支えてくれる。かなり精度は高い。彼は余計なことをしない。ボールを散らしながら味方にいいポジションを取らせて、自分もカバーに入るとか、後ろにスペースの穴があったら埋めたりと、バランス感覚がある。もうひとつ大きな特徴として、攻撃のときに前半と後半に1回ぐらい、(ボールを)持って出て行く。ほかにセットプレーでの強みもある。誰とのコンビネーションでもそつなくバランスを取れる。その辺を明日の試合でも期待するし、これから先も期待できると思う」

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