ジーコジャパンレポート

2005.3.29 バーレーン戦前日練習

W杯アジア最終予選、バーレーン戦が30日午後7時30分、埼玉スタジアムでキックオフする。日本代表は29日、同スタジアムで最終調整を行った。セットプレーを確認し、ミニゲームで調整。セットプレーの際には相手の速攻を想定して、守備練習までつなげた。また、練習後は俊輔、三都主、小笠原、遠藤がFKを蹴って感触を確かめた。
日本は3月25日のイラン戦で敗れ、予選B組で3位に転落。残り4戦うち2試合のホーム試合を確実に勝つことが、予選突破のカギを握る。バーレーン戦はその重要なホーム戦。落とすわけには行かない。

ジーコ監督のコメント

「コンニチワ」

-明日に向けた豊富は?
「この数日、しっかりとした内容で、気持ち的にもいい練習ができた。久々にホームに帰ってきて確実に勝ち点3を取れるサッカーを心がけたい。選手も強い気持ちを持っている。予選の全てが重要だが、特に明日の試合は確実に勝ち点3を取りにいくサッカーをしたい」

-中田英寿はよりオフェンシブなポジションが生きるのでは?本人とは話し合った?
「話し合いは持っていない。その必要はないと思った。それほど昨日(の練習試合)の動きは良かった。彼は攻撃的な選手だが、攻撃的な選手が1・5列目だとか、2列目に常に位置する必要はない。彼の良さを出すには、昨日の試合でも見れたようにもう一つ後ろのラインからのパスだし、タイミングのいい上がり、やはり、その内容に満足していた」

-明日は絶対に勝たなければいけないという試合だが、プレッシャーはあるか。あるとすれば、それはどのような種類のものか。報道陣からのものか、ファンからのものか、(日本サッカー)協会からのものか。
「正直、プレッシャーはまったく感じていない。日々、日本のために最大限の仕事をしていると思う。監督に就任したときから予選であれ、フレンドリーマッチであれ、全力を尽くしている。1日1日に全身全霊を打ち込めているかを確認する意味で、日々過ごしている。その気持ちに偽りはない。しかし、それはあくまで自分が感じていることで、自分は雇われの身であるし、協会の方は日本代表のために最適な人間を選ぶ権利がある。それは全く気にしていない。それは協会の問題だ。自分が雇われている限り、全力で期待に応えられるようにしようという気持ちを毎日出していく。監督の仕事の契約書にサインしたときから非常に重要な任務、責任を負っていることをは理解している。2年半監督をやらせて頂いてここまでチームがきているというのは自分の自信になっている。これからも変わりない気持ちで正直に仕事をしていきたい」

-バーレーン戦はアジア杯のときの対戦(4-3)と同じような試合展開となると思っているか?相手は若い選手が多いが?
「チームの特徴して非常に若いというのもあるが、年齢よりも、運動量が多くて縦に速いチームだと思っている。その長所を消すために、高い位置からの守備で得意とすることをやらせないようにしたい。今日の練習にもそれは盛り込んだ。アジア杯のときとはシチュエーションが違う」

-昨日の練習試合では中村がよりFWに近い位置でプレーしていたが、フィニッシャー的な役割を期待するか?
「各自でそれぞれ見方が違うと思う。自分は彼の役割がいつもと違うようには思わなかった。中村、中田英はその経験から自分の力をどこで生かせるかを察知して動ける選手だ。状況によって異なると思う」

-イラン戦ではCKをものにできなかった。今日は中村がよかったと思うが。
「(セットプレーは)本当に自分たちの大きな武器だ。それだけリスタートから点を取っていれば、相手も研究してくる。この数日を利用して、リスタートの動き、蹴る人間と受ける人間の呼吸を含めて時間を割いてきた。もう1度リフレッシュした気持ちで点を取るべくやってくれると思う」

-セットプレーは中村が全部蹴るのか?
「選手とも話し合ったが、両方とも左右とも中村でいく。選手は右からくるボールを望むことが多いが、今回は中村がかなりいいボールを蹴っている」

-確実に勝つために必要なことは?
「シンプルなことだ。バーレーンよりも点を取ることだ」

-練習中に選手に指示をしていたが。
「彼らの一番の強さは引いて守りに人数をかけてカウンター。それを防ぐには組織的に戻ることが大事なんだと伝えた。固まって戻ると相手は逆を突いてくる」

-監督としてはどのようなシステムが勝てるシステムだと思うか。
「根本的なやり方として選手たちがやりやすい状況を考える。自分の理想もあるが、選手と話し合う。自分の理想は後ろが4枚。ただ、相手に研究された場合、3枚から4枚、4枚から3枚と裏をかくことも大事だ。一つのシステムでしか戦えないのなら、世界に出ても戦えない。今の選手はよく順応してくれている。選手にこれが絶対だと押し付けるようなことはしない。どのポジションでもこなせるユーティリテーな選手が多ければ多いほど世界に通用する。(2003年の)東アジア選手権で国内組しかいないということで、理想は4枚だが、ほとんどのクラブが3枚でやっていて、目の前の大会に結果を出さなければいけないということで3バックを導入することにした。一番大切なのは選手の質。システムで勝てる時代ではなくなった。ただ、みなさんが4か3かと議論することはいいことだ」

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