ジーコジャパンレポート

2005.3.25 W杯アジア最終予選イラン戦

日本 1(前半0-1)2 イラン

W杯アジア最終予選のイラン戦が25日、テヘランのアザディ・スタジアムで行われ、日本は1-2で敗れた。
試合は12万人の超満員の大歓声に押されてホームのイランペースでスタート。・前半11分に中田からのスルーパスを玉田が右足のシュート。これが日本の最初のシュートだった。前半25分にイランが右サイドのFKからのこぼれ球をFWハシエミアンが右足で豪快に決めて先制。日本は4-4-2のシステムが思うように機能せず苦しんだが、前半40分には左サイドの中村のCKを中田がニアサイドで右アウトサイドのシュートを放ったが惜しくもサイドネットだった。43分にはイランがエースFWダエイをベンチに下げた。
後半は柳沢の投入(後半17分)当たりから流れは変わった。20分には中沢からのロングフィードを柳沢が受け、そのままドリブルで突進。シュートはGKに阻まれたが、日本の攻撃ムードを高めた。そして後半21分に左サイドからの中田英からのクロスボールを柳沢がヘディングで落とし、駆け込んだ福西が右足で強烈なシュートを叩き込み1-1に追いついた。
流れをつかんだ日本だったが、後半24分に小野が警告をくらいバーレーン戦は出場停止。そして後半30分にMFカリミのクロスにハシエミアンがヘディングデ決めて2点目を奪われた。小笠原を33分に、大黒を37分に投入したが、同点弾は奪えず、日本はW杯予選初の黒星を喫した。日本は勝ち点3の3位。イランは勝ち点4。同組ではこの日北朝鮮に2-1で勝利したバーレーンが勝ち点4。北朝鮮は勝ち点0。日本代表は26日に帰国し、30日のバーレーン戦(埼玉)に備える。

日本のメンバーは GK楢崎、DF加地、宮本、中沢、三浦、MF中田英、福西、小野(後半33分小笠原)、中村、FW玉田(後半17分柳沢)、高原(後半37分大黒)

ジーコ監督に聞く

-なぜ主将が宮本だったのか。
「中田の場合は一年間の代表のブランクがある。三日前に中田から私に話しがあった。今まで通りのチームで行ったほうがいいと。だから宮本でいった。ただそれは今日の試合の結果とは関係がない」

-今日の試合は?
「私たちにとっては難しい試合になると思っていた。非常にきっ抗した試合になった。イランもいいサッカーを作り出していたし、日本もチャンスを作ったがイランの方がより多くゴールに結びつけたということ。内容に関しては悲観することはない。次の試合に向けて切り替えていきたい」

-W杯に出るチャンスはまだ残るか?
「まだ2試合目が終わった時点で日本、バーレーン、イランの3チームが競り合った状態に入った。ただまだ何も決まっていない。勝っていくことでチャンスはあるしイランとも直接対決も残している。例え現時点で一勝もしていなくてもチャンスはある。ここで頭を下げる必要はない。このチームを信じているし必ずやW杯にいけると確信している」

-どうして中田を呼んだのか?
「最初に言うことは色々な世論や噂が彼の周りにはあるが、監督として噂話に対する意見はしない。非常に内容が良かったという話は嬉しいがそれと匹敵するぐらい中田の動きは良かった。呼んだポイントは彼がケガで苦しんでいてコンディションは戻ってきた.この時点で呼ぶことが日本にとって有益だとおもった。今までも彼はポジティブな面を日本にもたらしてきた。彼の力をひとつの歯車として発揮して欲しい。日本の向上、勝利のためにプレーしてくれると確信している」

-笑顔がないがどうしたんだ?
「まず最初にイラン国民の人たちには一人一人に歓迎を受けた。国民の人たちに関して非常に感謝している。ただ私が寂しげであるとか表情が湿りがちだと感じるのは、自分の本来のジーコを知らないからないから。仕事には真剣に取り組んでいる。仕事から離れればまた違う。今は幸せを感じている。日本のサッカーがレベルアップしW杯への戦いへの最中だ。日本代表のためにこれからも全力を尽くしたい」

-イランのシステムは予想と違ったが?
「特にイランのバーレーン戦はアウエーということで勝ち点1を取る戦いだった。ホームということで今回は前からくるとおもっていた。自分たちの攻撃力を生かし高い位置でボールを奪いゴールを狙うのは予想していた。その通り中盤からプレッシャーをかけてきた。ただ自分たちがそれによって変わったかというとそういうことはない。イランは前に出てくると選手たちに確認していた。今日の2点とも直前でコースが変わったりということもあって決定的なシーンを作られてしまった。イランの彼の技術で2点をゲットした。アウエー戦なので勝ち点3ならば非常にいい結果だ、勝ち点1でも好都合だった。日本代表は攻めも出来ていたしチャンスも作っていたがそこには至らなかった」

-なぜ不調の高原を代えず玉田を代えたか、また2点目は中沢が引き出されてのものだったが。
「玉田の良さは一瞬のダッシュからの突破。その良さが出ていなかった。ピッチが滑っていた。その状態が続いていたので同じようにスピードのある柳沢を入れた。高原の持っている一発と経験から流れを変えてくれるとおもった。だから彼本来の出来じゃなかったが玉田を交代させた。中沢は引き出されてクロスを上げられたが、本来なら楢崎が触れた場面だった。しかし直前で少し当たってコースが変わってしまった。それを確実にゴールを決められてしまった。ただ中沢があそこでカバーリングにいったのは間違えじゃない。3バックでも4でもボールが少し変化すれば同じこと。ちなみにアジア杯のヨルダン戦では3バックで戦っていたが、同じような形でできている」

-最大の敗因は。バーレーン戦に向けては
「イランとの歴代の試合を見ても3勝3敗4分けと拮抗した相手だった。敗因はうちが1ゴール、相手が2ゴールだということ。内容はきっ抗していた。スコアが全てを物語っている。バーレーン戦は多少リスクを犯してでも攻撃的な形で勝ち点3を取りに行く」

-小野の代役は?
「日本に帰ってから考える。(代役の収集は)練習を見てから」

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