ジーコジャパンレポート

2005.3.24 決戦前日

ジーコ・ジャパンがいよいよアウエーの大一番に挑む。
10万人を収容すると言われるアザディスタジアム。標高1000メートルを超す地にある同スタジアムは、熱狂的なサポーターで熱気を帯びるだろう。試合前日の午後4時、日本はここで調整を行った。いつも通り、セットプレーを確認し、リラックスムードでミニゲームを終えた。詰め掛けたサポーターは指で3の数字を示し、当日、イラン代表が3得点するというゼスチャーを日本に向けて浴びせた。ブーイングもすさまじい。当日はより激しい環境が予想される。

ジーコ監督の前日会見

-いよいよ明日だが。
「今日の時点でいよいよ明日、ヤマ場というか大事な試合を迎える。チームの雰囲気はともていい。アウエーで勝ち点3を取る姿勢は変わらない。今のところ、けが人は鈴木だけだ。彼は1日も早く回復できるように努力している。他の選手は万全だ。チーム一丸となって勝利を目指して、いい試合をしたい」

-昨日は中田英が入って初めてゲーム形式の練習をした。
「中田英を含めて、中村、高原、稲本、小野ら入って、昨日いろいろと確認し合ったことはいいことだ。中田英が入ってやるのは初めてじゃないし、昨年のオマーン戦やシンガポール戦でもやっている。フレンドリーマッチでもやった。久しぶりに入って確認事項はあったが、力がある選手だし、まったく心配していない。他の選手を含めて、ヤマ場ということを意識しながら、しっかりとやってくれると思う。久しぶりのフォーメーションにいくつかの戸惑いはあったが、明日確認すればいい形で入っていけると思う」

-昨日の練習後に宮本と話し合って確認したのは?また、システムは予定通り4バックで臨むのか?イランの報道陣を前に話せないことは話さなくてもいいが。
「宮本の件は、昨日紅白戦をやっている中でどうしても自分たちの前でスペースが空いて、相手がフリーで抜けてきてしまうことがあり、それを監督はどう捉えているのか、質問があった。このメンバーでは実戦から遠ざかっていて、ミスもあった。フリーで抜けてこられると(DF)2人で対応するのはきつい。ただ、その辺はこのチームもやったことがあるし、パスミスをなくしていけばいい形になるだろうと話した。システムは昨日の形(4-4-2)でいく」

-プレッシャーはあるか。
「特別なプレッシャーはない。監督を引き受けてから責任がつき物だということは覚悟していたから。今は自分のチームを信じることに喜びを感じているし、自分たちのサッカーをやることができればいい形になると思っている」

-昨日はチーム全体でミーティングをしたのか。
「明日のゲームの前にやる」

-鈴木の状態は。
「鈴木のことはよく知っているが、彼本来の動きには遠い。明日のゲームではベンチ入りは考えていない。バーレーン戦に照準を合わせている。本人とも話したが、じっくりと治してほしいということ。もし明日出番があって15分、20分で駄目になってしまうなら、1枚のカードを無駄にしてしまう。明日は万全な選手を揃える」

-ドイツ合宿で選手全員で責任を分かち合うと話していたが。
「今のところ自分の意図するところを選手たちは非常によく理解してくれている。それが今までのような結果につながっている。サッカーは11人でやるものだし、1つの歯車となって責任を分かち合って、自分の能力を発揮してほしい。1人の選手が責任を負うことはないようにしたい。すべての責任は自分が取るということで、選手がしっかり力を出せるようにしたい。自分たちの持っている力を全て出していい試合できるように送り出したい。そうすれば最高の結果がついてくる」

-イラン戦はどのような戦いを想定しているか。
「久しぶりに海外組がきてほとんど全員が集まれた。練習時間が少なかったのは残念だし、昨日も連携のミスがあったが、試合前に口頭で確認すれば大丈夫だ。彼らの持っている力を発揮すれば、いい成績が期待できる。1年前なら3バック、4バックという変化は選手に負担となったが、今は1試合の中で2つのシステムを併用できている。今回は最大限選手を生かすために4バックで臨みたい。絶対勝つんだ、という強い気持ちによっていい結果を期待している」

※以下、イランの現地記者の質問。

-最近、悲しい表情だがなぜか。
「いつものように集中している表情だ。なぜかなしくなる必要があるんだ」

-欧州合宿の意義は。
「ドイツを選んだのは、海外でやっている選手が日本に来ることで1日ロスすることを防ぐためにやった」

-日本は守備的に見えるが明日は0-0狙いか。
「私のチームには高原、中村、中田英、小野という攻撃的な選手がいる。どうして守備的に見えるんだ」

試合は現地時間18時、日本時間22時30分にキックオフする。

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