ジーコジャパンレポート

2005.1.29 親善試合、日本ーカザフスタン戦

日本 4-0(前半3-0) カザフスタン

▽得点者 【日本】玉田2、松田、三都主
▽会場 横浜国際競技場

日本の出場メンバー
GK川口、DF田中(88分→坪井)、松田、中澤、MF三都主、福西(ハーフタイム→阿部)、遠藤(88分→本山)、加地、小笠原、FW鈴木(77分→大黒)、玉田(88分→藤田)

今年最初のテストマッチとなったテストマッチで日本がカザフスタンに4-0と快勝した。細部で課題は残ったのも事実だが、フィジカルメニュー中心の合宿をこなして疲労がたまっている状況で、きっちりと結果を出したことは評価できる。ジーコ監督も及第点を与えた内容だった。
前半5分、いきなりゴールが飛び出した。相手のクリアを遠藤が奪い、小笠原がゴール前に浮き球を送った。中央に待ち構えた玉田が相手DF2枚に囲まれながら、絶妙なトラップでゴール前へと抜け出し、右足でゴール。同11分には三都主の左CKを松田が右足でトラップし、左足で決めて、2-0。松田は代表初ゴールだった。前半24分には右サイドの三都主のセットプレーのボールが、そのままゴールネットを揺さぶる。後半15分には小笠原の絶妙なスルーパスから再び玉田が左足で決めて、4点目を奪った。
課題も残った。パスミスからカウンターを受ける場面もあり、自陣ゴール前で不用意なファウルもあった。しかし、守護神の川口、負傷の宮本にリベロを務めた松田、そして初キャプテンを任された中澤らを中心に完封したのは大きい。攻撃的な三都主だけでなく、この日は右サイドの加地の攻撃参加も目立った。
太ももを痛めた福西がハーフタイムで退いたが、大事には至っていない様子で、2月9日のW杯アジア最終予選、北朝鮮戦に向けて順調なスタートを切った。

ジーコ監督のコメント

-試合を振り返って。
「シーズン最初の試合としては理想的なものだった。大きな目標である本大会出場に向けて合宿を始めて、十二分に体もいじめて厳しい時期だったが、ボールも回っていたし、流れの中だけじゃなく、セットプレーでもいいものを見せてくれて点を取れた。ゴール自体も早い時間帯に入っていたし、いいスタートが切れたと思う」

-試合前の指示と松田の出来を。
「まず去年と比べると予選の初戦が10日くらい早いため、合宿も早めに始めた。ボールを使った戦術練習も早かった。その大事な試合に向けて、フレンドリーマッチだが、勝ち点3がかかった試合だと思って戦ってほしいと伝えた。オフィシャルな1試合だという気持ちで臨んでくれと言った。選手たちもそれをしっかり理解してくれてこういう結果になった。松田に関しては自分が監督に就任したときからレギュラー視していた。能力の高さも分かっていた。ただ、去年までは持病の腰痛など代表招集のときに体調不良が重なっていた。しかし、昨年末のマリノスでのいい形を引き継いで、今年の合宿でも初日からいい状態で入ってくれたし、フィジカルコンディションもチームで1、2のものを見せてくれていた。技術的にも高いし、いい試合を見せてくれると思っている。期待している」

-フィジカルの部分は里内フィジカルコーチに100%任せるのか?
「選手の使い方などは自分の範疇だが、フィジカル面は里内コーチに任せている。彼の指導技術は評価しているし、経験もある。特に選手をその気にさせる素質を持っているし、それがいい仕事に反映されている」

-セットプレーはまだ隠している部分はあるのか。
「自分は隠していることとか、手の内を見せないというやり方はまったくしない。いつもやっているリスタートの形を出している。隠しても相手が世界的なレベルならすぐに見抜かれてしまう。非公開練習にもしたことがない。それでもアジア杯を制しているし、北朝鮮に対しても秘密にはしない。三都主、小笠原、中村、遠藤といった精度の高いキッカーがいるし、中で合わせる人間にも、中澤、松田、鈴木、福西といった高い選手がいる。キックの精度と合わせるタイミングを高めることで、相手も阻止できないものが出来上がる。セットプレーやCKはオープンにしても実際にそこで点を取れるという形にもっていきたい」

-大黒や阿部を試したが。
「去年の部分ならまだチームが構築されている段階でテストということも考えられたが、最終予選が迫っているということで長い目で見るような選手は呼んでいない。阿部に関してはチームでもいい形で仕事をしているし、オリンピックも経験している。個性が生きるように送り出した。福西が内転筋の違和感を訴えたのでリスクを犯さずに早めに阿部を投入した。個性を出してくれて良かった。大黒も虎視眈々とゴールに向かう姿勢は練習でも見せてくれていたし、彼の武器は理解している」

-合宿の成果が出た?また、玉田に関してと、欧州組の招集に関しては?
「昨日のリスタートの練習の成果というか、あの練習はずっと続けてきたし、繰り返しの成果だと思っている。玉田は2得点もそうだが、自分の個性の強み、ボールをもらってすぐに前を向いてゴールに向かって運んでいくという相手にとって一番怖い動きがある。スペースを開けるという動きも出来ていた。満足している。欧州組に関しては現時点では明日、水曜日、そして2月6日にゲームがある人間もいるし、だれを呼ぶかは考えていない。シリア戦(2月2日)が終わってからチェックして結論を出したい。去年と違うのは、前々日、前日に合流して練習ができない形で、どれくらい勝利に貢献できるのかということをシビアに考えたい。試合感を含めてパフォーマンスに影響しないコンディションを備えている選手を中心に考えたい」

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