ジーコジャパンレポート

2004.12.17 2005年に向けて

日本サッカー協会は、W杯アジア最終予選北朝鮮戦(来年2月9日、埼玉)の直前に行われる国際親善試合、キリンチャレンジ杯2試合の概要を発表。ジーコ監督も会見に出席。その後成田空港からブラジルへ一時帰国した。試合は05年1月29日 カザフスタン(横浜国際競技場)、05年2月2日 シリア(埼玉スタジアム)。来年代表は1月17日からキャンプがスタートする

ジーコ監督の会見

-監督から挨拶を
ジーコ監督「キリンさんには常に素晴らしい対戦相手、いい調整ができる環境を整えていただいて大変感謝しております。そのおかげもあり今年、W杯一次予選を突破することもでき、素晴らしい年になったと思います。来年も同じようにご支援を頂くことによって、皆さんとさらに大きな喜びを分かち合えるように、しっかりと戦っていきたいと思っています。簡単なことではないですが、全身全霊を傾けて、キリン様の名前に恥じないような闘志溢れるプレーで、日本代表が本大会への切符を手にできるようにやっていきたいと思います。今年はキリンさんにサポートしていただいた試合でアルゼンチン戦(8月)と昨日のドイツ戦(12月)で敗戦を喫したわけですけれども、この敗戦から何を学ぶか、現在の世界との違いを体感できるという意味合いにおいては、自分たちのサッカーを積極的にやった中で、次につながるいい課題が多く見えたと思います。ドイツやアルゼンチンという世界のトップクラスに挑む時には、ベストメンバーで挑みたかったので、そういう意味では残念ではありますが、試合に出てくれた選手たちは、肌で今、自分たちに何が欠けているのかということを体感してくれたと思います。
来年は1月17日からキャンプを立ち上げますけれども、2月9日の北朝鮮戦までに2つのキリンチャレンジカップがあります。カザフスタン、シリアということで、この時期はフィジカル面でハードな準備を行っていますので、違った試合になると思います。しかし、その疲れている状況の中で、真剣勝負を行って何ができるかを見たいと思います。その後5月には、大切な世界的な大会への準備として、キリンカップサッカーもございます。私たちは最大限、日本が世界に肩を並べることができるように努力を惜しまないということをお約束させていただきます。ご支援よろしくお願い申し上げます」

-5月のキリン杯の対戦相手(未定))について
「6月のコンフェデ杯もありますが、その前にW杯予選のバーレーン戦と北朝鮮戦という大切な試合があります。また、できればこの2試合で本大会への出場を決定しておきたいという時期でもあります。選手たちもシーズン中でコンディションがいいと思いますので、できるだけ強いチームを臨んでいます。今年も非常にいい対戦相手を用意していただいて、対戦成績も良かったですから、真剣勝負でいい準備となるような相手を期待して、素晴らしい大会にしたいと思ってます」

-カザフスタンとシリアとの対戦について。また始動するキャンプについて。
「まずはカザフスタンとシリア戦に関してですが、自分たちは最終予選を戦うんだ、という高い意識がないといけないと思います。体力的には確かに疲れている時期かもしれませんが、W杯に出場するんだ、という気持ちをこの2つの試合にぶつけてほしいと思っています。合宿のスケジュールに関しましては、まず1週間フィジカルを中心にやります。その時期に持っている体力を基準にフィジカルを上げていきます。その後、戦術的な部分に入っていきます。フィジカル中心の厳しい練習を行っている中、去年はマレーシアとイラクという相手だったが、今年は多少力が上の相手を、と思っていました。ただ、初戦をガチガチに戦ってけがを負っても困りますので、体力の消耗がある中でどれだけの試合をこなすことができるかをカザフスタン戦で、それにプラスして少しレベルが上のシリアと対戦します。このやり方は今年の初めと同じだと考えております。細かいフィジカル面の内容、スケジュールに関しましては、ご連絡を頂ければ里内フィジカルコーチからお出しします」

-欧州組選手の招集について
「すぐにお答えするのは難しいのですが、今年は代表戦2試合目となったイラク戦で何人かを招集することはできたので、そういった形を取っていきたいと思っています。正式な予選であれば話も違ってきますが、その準備のための試合でございますので、その辺のところを協会と話しながらやっていきたいと思います。ただ、W杯予選初戦の北朝鮮は“勝ち点3”を狙っている試合ですから海外組でも中途半端な状態では使いません。国内組のレベルも上がっていますし、いい準備ができれば彼らだけでも十分期待できますので、その辺を考えながら招集を検討していきたいと思っています」

-中田選手の招集について
「相手のクラブのこともありますが、条件がそろうのであれば合宿から来てほしいという気持ちは持っています。ただ、これは難しいということで、このキリンチャレンジカップの2試合への参加も難しい状況になると思っています。もうひとつ別な問題としては、彼がコンスタントに90分試合に出ていないということがあります。最終予選は、試合勘あるいはコンディションが完璧に近い人間をそろえて確実にやるつもりですから、これから彼が90分試合に出る状況になれば非常にいい形になると思いますが、その時の彼の状況、また日本のチーム状況を重ねて検討していくことになると思います。欧州の選手は北朝鮮戦の直前にチーム合流する形もあると思いますので、その調整をどうするか、どう判断するかを来年考えなくてはいけないと思っています」

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