ジーコジャパンレポート

2004.12.16 ドイツ戦

ドイツとの国際親善マッチは16日、横浜国際競技場で行われ日本代表は0-3で完敗した。前半は0-0で折り返したが、実力に勝るドイツがバラックの豪快なミドルシュートなどで3点を奪った。日本は失点から2失点を喫し、来年のW杯最終予選に向けて課題を残した。

ドイツ 3(前半0-0)0 日本

◇得点者 バラック、クローゼ2

日本のメンバーはGK楢崎、DF加地、茶野、田中、三都主(83西)、MF藤田(70三浦)、小笠原、稲本(70遠藤)、福西、FW高原(70大久保)、鈴木(46玉田)。

試合は前半バラックを中心とした攻撃でドイツがチャンスを作るが、茶野、田中のセンターバックを起用した4バックがうまくカバーし合い攻撃をしのいだ。しかし後半9分にバラックの直接FKをGK楢崎が体の前にこぼしクローゼに決めれらた。
24分にはカウンターからバラックが豪快なミドルシュートで2点目。ロスタイムにも大久保のパスミスを奪ったドイツがカウンターから最後はクローゼが決めて3点目。日本も後半35分に左サイドの三浦からのクロスを大久保が落とし三都主がシュートを放つなど見せ場もあったが、カーンの前にゴールを割ることができなかった。

ジーコ監督の会見

-試合の感想は。
ジーコ監督「経験と試合運びのうまさ。決めるところでしっかり決められて負けたという感じでした。向こうがバラックを起点にしていろいろやってくるのは分かっていたんですが、どうしても彼へのマークが甘くなったときに、点をとられてしまう。特に2点目の技術、それと3点目のゴールが、日本にとっては一番厳しかった。もちろん90分の中でいい時もありましたし、波もありました。ちょうど自分たちのプレーがうまく機能し始めた時にやられてしまう。これが同じレベルであれば、これほど点差が開くことはなかったと思います。ただし、ドイツあるいはブラジル、アルゼンチンといったチームとなった場合、どうしてもミス絡みで失点してしまう。逆にいえば、相手は確実に(ミスを)得点に結びつけてくるという事を、もう一度(選手たちに)肌で感じさせた(試合だった)と思います」

-今日は相手のスピードに乗せられて、少し慌てたか?
「一試合の中で、いろいろと起こりました。気持ちの中で火が点くまでに時間がかかってしました。その間にミスを突かれてしまい、相手にいい形でボールをさらわれ、いい形を作られてしまいました。それでも、前半は守り切りました。だんだん相手の出方が分かってくると、パスもつながるようになって、アレックス(三都主)のシュートのような場面で1点決まっていたら、かなり状況は変わっていたと思います。しかし、最後にはああいった形でミスを突かれて得点されてしまい、勝敗が決まってしまいました。自分たちのやりたいことができなかったのなら問題だが、メンバー的に見てもけが人が多かったですし、出ていた選手もシーズン終盤でああいうアップアップの状態だったわりには、内容的には次につながる戦いができたと思います。この敗戦を引きずってしまい、最終予選の準備に支障をきたす事はないですし、さらに上のレベルを狙うために、いい教訓にしていきたいと思います。本大会では、最初から最後までこういう強いチームと戦うということを肝に銘じながら、最終予選を勝ち抜いていかないといけません。今日のようなフレンドリーマッチでは、自分たちが何かを得る事が、大事だということを確認しました。そういう形で、この試合をとらえたいと思います」

-今後は相手によって4バックを検討する可能性はあるのか?
「今のチームの仕上がり具合であれば、相手よりも、自分たちの選手の状態に一番適したのを変える時期にきていると思います。90分の流れの中で、4バックになったり3バックになったりすることも今まで通り続けます。自分たちの中でスムースに入れ替えることもできるので、しっかりメンバーがそろった状態であれば、どんな形でもこなしていけると思います」

-フィジカル、スピードでも相手に圧倒されたが、こうした相手に対抗する策はあるのか?
「今日のゲームに限れば、相手はシーズン中で非常にいいコンディションであったのに対して、われわれはシーズンがほとんど終わっている状態で、息も切れ切れのなかで戦わなくてはなりませんでした。この一試合で判断するのは難しいと思います。現時点で、体力的なこと、あるいはフィジカルコンディション、そしてスピード(に勝る相手)にどう対抗していくのか。それについては、あまり不安を持っていません。というのも、われわれのメンバーもコンディションさえよければ、確実に守り方も分かってますし、フィジカル・コンタクトが強い相手に対しても不必要なファウルをしないで対処することもできます。また、相手の攻撃的なスピードだけではなく、守備的なスピードに対抗するために、こちらは足元で早くボールを動かしながらサイドを使う。体力的にフィジカルがいいチームというのは、必ず複数のバックが中に絞ってきて、両サイドが空きますから、そこをうまく突いてければ、自分たちもそういうチームに対抗できると思います。むしろ今日の試合で心配だったのは、ひとつのミスでボールを取られて、そこから失点してしまうということ。フィニッシュまで持っていかれてしまう、その精神的な部分での自覚。ミスをしない、いかにミスをしないか、ということを(選手たちに)植え付けて行くことが一番の課題だと思いました。同じアジアのレベルで3点取られていたかというのは、疑問です。ただ次(本大会)に進んだ時、そうした厳しさが必要になってくる。それが一番、私が心配していることです」

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