ジーコジャパンレポート

2004.12.6 ドイツ戦メンバー発表

日本代表のキリンチャレンジカップ、ドイツ戦(12月16日・横浜国際競技場)に向けて日本代表のジーコ監督はメンバーを下記の通り発表し会見を行った。

GK 土肥洋一(F東京)、川口能活(ノアシェラン)、楢崎正剛(名古屋)、DF 三浦淳宏(東京V)、田中誠(磐田)茶野隆行(市原)、宮本恒靖(G大阪)、松田直樹(横浜M)、三都主アレサンドロ (浦和)、中沢佑二(横浜M)、加地亮(F東京)西紀寛(磐田)、MF 藤田俊哉(磐田)福西崇史(磐田)、小笠原満男(鹿島)本山雅志(鹿島)中田浩二(鹿島)稲本潤一(Wブロムウィッチ)遠藤保仁(G大阪)FW鈴木隆行(鹿島)高原直泰(HSV)玉田圭司(柏)大久保嘉人(C大阪)

ジーコ監督会見

ジーコ監督「我々のチームにとって、ドイツ代表と戦える願ってもない機会です。ドイツ代表は、前回のW杯でも非常にいい戦いをしましたし、一時期低迷していたこともありますが、クリンスマン監督になってから息を吹き返して、非常にいいサッカーをしています。このチームと戦えることは、非常に大きなチャンス。大いに期待しています。ただ、時期的にいえば、選手たちの疲れがたまっている時です。しかし、ベストの状態ではなくとも、自分たちで何かをつかみ取るゲームを期待します」

-チャンピオンシップ(横浜M対浦和 12月5日と11日)出場の2チームの選手について。
「私はピッチの上の責任者ということで、このドイツ戦を大切に思っていますし、ベストのチームで戦いたいので、チャンピオンシップを戦っているチームが大切な時期とはいえ、必要な選手は招集したいと思っています。これから先いろいろな形で、ピッチ以外の場所で交渉事が起こった場合には、協会の方にバックアップを頼みますが、今のところはこの名前がベストだということで本日選出しました。クラブの方から後でクレームが来るということは、かなり予想されますが、自分はこの試合のピッチの中の責任者ということで、あくまでも自分が呼びたい選手を自分の意思で選出しました」

-稲本について。
「稲本はご存じの通り、けがで代表を離脱していました。私の考え方としては、けがが治れば、また代表で十分にプレーする資格がある選手だと思っています。さらに、今の彼は、トップには出ていないものの、フィジカル的なもの、試合勘などはかなり戻っていると判断しました。今回も彼に持っている最高のパフォーマンスを出してもらうのが目的です。例えば、これがフレンドリーマッチでなかったら、勝ち点3が非常に重要な意味を持ってくる。W杯予選のような試合だったら、もう少し様子を見たかもしれません。今回はフレンドリーマッチということで、ただし、非常にいい相手とできるわけですから、今の状態で彼の最高のプレーを出してくれればという気持ちで呼びました。2年近くが過ぎて、これから先、本大会に向けて、それぞれいろんなシチュエーションがあります。現在の稲本の場合、自分のクラブのトップチームでプレーしていませんが、これはあくまでも、所属しているチームの監督のオプションです。私の中では、稲本選手を十分に把握していますので、所属チームの監督があえて使っていなくても、十分に使えるということで招集します。これは稲本選手だけでなく、ほとんどの選手について言えます。それだけの信頼と実力の見極めができているので、これからもこういったケースがあるかもしれません」

-チャンピオンシップに出場している2チームは、天皇杯が15日にあり休ませることも視野に入れて交渉するのか。
「監督としては、もし許可というかそういう話がでれば、当然ドイツ戦には使いません。ほかの人間を選びます」

-新しいメンバーを選ぶという考えはないのか。
「ご指摘があったとおり、ほとんどが一緒にやってきたメンバーであり、これまで見てきて実力があり経験が豊富で、代表においていいものを出してくれています。そういった意味ではベストのチームだと確信しております。ただ、このメンバーが果たして多くの方々を納得させるメンバーかというと、もしかしたら違うかもしれませんけれども、あくまでも指揮官としてこのチームで勝つために、代表の名に恥じない戦いができるメンバーであるという確信は持っております。完ぺきではございませんので、本当に一般の方々を納得させられるメンバーではないかもしれませんが」。優秀なメンバーがこれからも出てくるでしょうけれど、まずは待つこと。チームでコンスタントに貢献し、ベストのパフォーマンスを長く続けることと同時に、順番を待ってほしいという気持ちがあります。そしてチャンスが来たときに、そのチャンスをしっかりつかみ取ってほしいという気持ちは強く持っています。ただやはり、キリン杯をはじめとして、アジア杯、W杯1次予選を突破したメンバーがほとんどだということで、このメンバーに対する自分が寄せる信頼は絶大なものがあります」

-ナビスコ杯、天皇杯と試合が重なる時期の招集について
「この前のオマーン戦、非常に重要なW杯一次予選突破がかかっていた試合のときに、右サイドに加地しかいなくて、私は山田(暢)を招集しようと思ったんですけれども、そこでブッフバルト(浦和監督)の方から、山瀬が(けがで)いなくて、あそこに山田を使いたいということで、私どもはW杯の本当に大切な決戦のときに譲歩したんですね。そういう経緯をご理解していただいての質問でしょうか。私も鹿島で非常に苦労してきました。どうしても大切な時期なのに、まったく考慮してもらえず大事な選手を何人も取られて、そのために残念な結果になった大会もあります。そういった苦労をしてきたため、できるだけ考慮したいと今は考えているわけです。その中で、クラブ側も自分の立場を了解して、話し合いに臨んでくれていると自分は信じております。 鹿島では、アジアクラブ選手権のときに、7、8名の選手を代表に引っ張られました。そのときに例えば代表が大事な戦いをしているというのであれば、自分もなんとか納得できたと思ったんですが、あのときは試合のためではなく、豪州で強化のキャンプを張っていたんですね。鹿島アントラーズは、日本代表してアジアの・u档Nラブの大切な試合を戦っているというのをまったく理解されずに、7、8人引っ張られてしまった。この経験がありますので、自分は相当悔しい思いをしましたし、そのときにどれほどの協議がなされたのか、そういうことを考えますと同じようなことはできません。しっかりと協議して今までもやってきましたし、これからもやっていきたいと思います」

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