ジーコジャパンレポート

2004.11.16 シンガポール戦前日練習

ドイツW杯アジア一次予選最終戦のシンガポール戦(17日・埼玉スタジアム)に向けて日本代表は試合会場で公式練習を行った。中心はセットプレーの練習で右サイドのCKは小笠原、左サイドは三都主が務め、DF松田や宮本らがシュートを決めるなど手ごたえを得た様子だった。ビブス組はシンガポール戦のスタメンとなることが有力で、DF加地、松田、宮本、三浦、MF藤田、本山、遠藤、中田浩、FW玉田、本山。
その後はミニゲームを行い各自で居残り練習。直接FKは三浦、小笠原、中田浩、遠藤が蹴り、大久保はミドルシュートの練習。加地はエドゥーらとともに守備から素早く攻撃に切り替える練習をこなした。

ジーコ監督の会見

-明日はシンガポール戦です。
ジーコ監督「最終予選への切符を手にしたとはいえ、大きな目標として(一次予選)6勝目がかかっている。3日間チームでの試合のための調整で中断したが、よく集中して練習できた。消化試合のつもりで臨まない。このままいけばいい勝ち方が出来ると思う。お客さんもたくさん来てくれると思うので、一緒に6勝目の喜びを味わいたい。いい結果を出したいと思う」

-テストしたいことはあるか。
「今回はW杯の最終予選へのテストとは考えていない。メンバーもいつものグループで長年やってきた選手たち。力も分かっている。よくチームを盛り上げてくれた選手をスタメンに置く。彼らは取り組む姿勢が貪欲で、チーム全体の成績を出すために盛り上げてきた。今回のメンバーも力を出せると信じている。今もっている最高のパフォーマンスを見せてくれればいいと思う」

-今回は4バックになる。
「最終予選に関して特別な予行練習ではない。今は3バックでも4バックでもスタメンでおくメンバー、交代メンバー含めて流れの中で両方使える。今回のメンバーは4がいいという考えがあった。試合の流れの中で変わる可能性はある」

-三浦淳宏にアドバイスしていたが。
「彼はDFであるからまずは守備が第一。マイボールになったら全員で攻撃する。その際に中に切れ込んでシュートを打てる。彼のキックは世界的に見ても素晴らしい。得意のものを勝利に向かって使って欲しい」

-通訳の鈴木国弘氏はベンチ入りできないが。
「ゲームの中ではアレックス(三都主)や里内(フィジカルコーチ)がいる。選手もポルトガル語分かる選手も多いので支障はない。ロッカーやミーティングでは通訳できるので、その内容を押さえておけばそれほど支障はない。鈴木通訳は選手と同じ気持ちで臨む事が出来る優秀な通訳。いつも隣にいるので寂しいが、勝利を妨げるものではない。たびたび繰り返されると問題はあるが…」

-W杯一次予選を戦っての手ごたえと今後について。
「この9~10か月で選手の伸びは素晴らしかった。これから予選や本大会もそう、アジアNO1の日本を倒そうと、相手は臨んでくるのでこれまで以上に苦戦が予想される。アジア大陸の中で日本に勝つという意味は大きい。今まで以上に強い精神力、技術、戦術、あるいは人間的にももっとアップしていかないといけない。自分も選手も世界のサッカーで何が起こっているかは吸収している。戦術、技術的なことでいいものがあれば取り入れていく。また9か月の中で、オマーン戦では久保がシンガポール戦では藤田がクビを救ってくれた。首が太くなってきたよ。太い首で戦って生きたい。選手が助けてくれたように選手が主役。自分たちで打開しながらいい結果を残していきたい。もうひとつは海外組と国内組のこと。始まったときは海外組が実力で大きく国内組を引き離しているというのが世間の印象だった。確かに厳しい環境でサッカーをしているというのはある。国内にも彼らを脅かす選手が出てくるのが望ましい。(7月の)キリン杯の当たりから国内組は自分たちでもできるという自信が大きなものになった。オマーンやシンガポール戦のように練習が1回か2回しか出来ないときもある。だが今は誰を出しても変わらない。それは大きな進歩だ。チーム内の競争力がもっと大きなものがあれば、より大きなものが生まれる。雰囲気もいいものある。最終予選はもっと厳しくなる。取り巻く状況を見ると相手がびっくりすることをやってくるかもしれない。国内組も海外組も1つに団結しないとやっていけない」

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