ジーコジャパンレポート

2004.10.11 到着

日本代表はこの日の午前10時過ぎにオマーンのシーブ国際空港に到着した。台風22号の影響により、1日到着が遅れ、ようやく決戦の地に上陸することができた。長旅の疲れからか、空港では選手、スタッフには疲労感があり、それぞれの表情は険しい。日本と10度以上の差がある暑さも、重く圧し掛かった。日中は40度近くに上がり、湿度も80%を越える。不運にも現地での調整時間が丸1日少なくなったことは、大きなマイナス要素かに思われた。
しかし、この状況は午後になると一変された。午後6時半、試合会場となるスルタン・カブース・スポーツコンプレックスを訪れ、初の現地での練習を実施。このときになると、少しの休息を得た選手たちは多少元気を取り戻していた。また、日没とともに気温も下がり、気温23・6度、湿度55%と試合には最適な条件となっていた。芝の状態も良好で、パス回しを多用する日本のスタイルが生きる環境が整った。
練習はCK、FKなどのセットプレー、フォーメーション、シュートなどのメニューを実施。故障が心配されたDF田中、MF小野、MF中村らも元気に参加し、13日の決戦を前に上々の仕上がりを見せていた。

練習後、ジーコ監督が話した。

-オマーンに到着して初めての練習は?
「練習もかなり集中してやれていたし、ピッチもスタジアムも非常にいい。ピッチの大きさや芝の状態がしっかりしていれば、必ずいいサッカーができると信じている。色々な理由でここに来るのが遅れたが、W杯本大会に出場していい成績を残すという目的のために、自分たちのやるべきことを見失ってはいない。この試合はそのための大きなステップとなる。簡単な試合ではないが、自分たちの力を出せる状態になっている」

-湿度や気温に関しては?
「今日見た感じでは、選手たちもそれほど(日本との)温度差を感じていない。これが昼の12時で50度の気温ならば別だが、精神的にも強い状態にある」

-台風の影響で到着が遅れたことによる違いは?
「確かに1日遅れたが、日本でゲーム形式の練習をやれて自分たちのサッカーを見直すことができた。長い移動で疲れもあるが、(移動の)内容は快適に来れたと思う。これもみなさんの協力があったからこそ。まだ、時差の面などで違和感を感じるだろうが、明日を含め48時間休めば、しっかり結果を出せる状態になると思う。絶対にファイナルステージに駒を進めたい。この1週間の合宿だけじゃなく、1月の宮崎合宿からの成果を全部出したい。選手たちも何をやればいいか理解している。期待してもらっていい」

-オマーンに対しては?
「中国のとき(アジア杯)のオマーン戦より楽な試合になると思う。外からの、お客さんからのプレッシャーもあまり感じないと思う。ブーイングなどによる周りのプレッシャーは感じない。とにかくいいサッカーをしたほうが勝つ。オマーンもうちに勝つには相当いいサッカーをしなければいけない。サッカーの世界ではプレッシャーは存在しない。そんなものは生ビールの泡くらいのものだよ」

-厳しい試合になると思うが、ポイントは?
「今回はレギュレーションにより、3つの結果のうち、勝ちか引き分けのどちらかを確実にものにできれば次のステージにいける。向こうは引き分けではだめ。その置かれている状態がポイントになると思う」

-CKやFKは右が小野で左が中村?
「今のところ、そういう風になる」

-今回負ければ、日本サッカー界にとっても大きな痛手となるが。
「サッカーは勝負事なので負けることもある。日本は勝つ力は十分あるし、もし世界大会に出れないのであれば、非常に残念なことだ。ただ、それで日本のサッカーが終わってしまうことはないが。この間も話したとおり、日本やサウジアラビア、韓国のようなアジアを引っ張ってきた国々がレギュレーションにより、リスクを負わなければいけないことはどうかと思う。ある程度、レギュレーションに守られてもいいと思う。日本もそうだし、中国も国が力を注いでいるし、サウジも韓国も同じだ。世界にとって重要な国はもっとレギュレーションによって守られるべきだと思う」

>一覧へもどる