ジーコジャパンレポート

2004.10.5 代表合宿始動!

いよいよ決戦に向けた準備合宿が始まった。日本代表はこの日、成田市内に集合し、合宿をスタートさせた。13日にはW杯アジア1次予選最大の山場となるオマーン戦を控える。日本代表は9日まで国内で合宿を行い、試合会場となるオマーン・マスカットへと飛び立つ。
ここでもう1度、おさらいをしておこう。1次予選はオマーン戦を含めて残り2試合。現在、日本は4戦全勝の勝ち点12で首位を独走する。次いでオマーンが3勝1敗の勝ち点9で2位。残るシンガポール、インドには予選突破の可能性は消えている。日本はオマーン戦で勝利か引き分けで最終予選進出が決定する。しかし、だ。負ければ、逆に崖っぷちに追いやられる。その理由は、今回の予選のレギュレーションの規定にある。順位を決定する上で最も最優先は勝ち点。その次に来るのが、当該チーム同士の対戦成績となる。例えば、日本がオマーンに敗れるとしよう。勝ち点12で並ぶことになるので、日本とオマーンの対戦成績が焦点となる。前回、日本はオマーンに1-0で勝利しているため、今回、0-1で敗れれば、対戦成績も完全に並び、最終戦の結果次第となる。ともに勝てば、全体の得失点差勝負。そのため、自力での予選突破の可能性は残される。だが、2点差以上で敗れれば、対戦成績の中の得失点差でオマーンを下回ることになり、最終戦を両チームが勝利した場合、無条件でオマーンが最終予選に進出することになる。つまり、日本は2006年W杯への道を断たれるのだ。
今年大一番となる決戦の重要性は、ジーコ監督以下、全員が理解している。ジーコ監督は本番に向けて入念に調整法を模索し、国内合宿を選択した。気候がいい国内でフィジカルコンディションを整え、メンタル的なストレスもなるべく少なくしようと考えた。しかし、合宿初日は不運に見舞われる。いきなりの豪雨。ピッチもぬかるみ、思うような調整ができなかった。約40分という極めて異例の短さで初日の練習を終えた。
加えて、故障者の続出。MF遠藤保仁がこの日、一度はチームに合流したものの、右足首のねん挫を抱えており、チームを離脱。腰痛を抱えるDF松田直樹も全治1、2週間と診断されており、この日の合流は見送られている。また、DF三浦淳宏、DF三都主アレサンドロ、DF加地亮が別メニューで調整。MF小野伸二も右足首を痛めており、大事を取って精密検査を行った。
確かにこれらの不安材料はある。だが、それでもジーコ監督の自信にかぎりは見られない。それはこの日の練習後に発せられたジーコ監督のコメントからもうかがえる。

-初日の練習の感触は?
ジーコ監督「今日は練習前に話し合った。あいにくの天気だが、いい活躍を狙っているチームなんだから、雪や雨、たとえ40度、50度の気候であろうと、しっかりと調整しなければいけない、と。今回の試合の重要性はみんなが分かっている。1時間程度の練習だったがいいトレーニングができたと思っている」

-故障者も多いが?
ジーコ監督「Jリーグも後半戦に入って熾烈な戦いとなり選手が痛んでいるのも確かだ。しかし今日、明日ではなく、13日のゲームがポイントなんだ。回復する時間は十分あるので万全にしたい」

-日本は現地に比べると気温が低いが?
「自分はそれに触れないようにしている。インド戦の経験もある。気温が10度低くても、どんなことでもやる。脳が働いていれば大丈夫だ。頭の中でそういうことを整理できていればいける。今年2月から積み重ねてきたものは、すべてオマーン戦のためにある。引き分け以上で(アジア最終予選に)いける。いつものサッカーを忘れなければ、必ずいい結果は出る。今年一番大切な試合なんだ。ただ、おしむらくは日本や韓国というアジアの中でリードしている国にもう少しメリットを与えられてもいいと思う。世界的に見ても日本はサッカーが盛んで、ビジネスとしても成り立っている。世界のサッカーを考えても、1つ2つ負けてもレギュレーションで守られてもいいのではないかと思う」

-オマーンに関しては?
ジーコ監督「オマーンは非常にしたたか。引き気味ながら素早いカウンターをしかけてくる。背の高い選手もそろっている。しかし、極度に恐れる相手ではない。相手のよさを打ち消し、自分たちのよさを出せれば勝てる」

-中村に関しては?
ジーコ監督「中村はイタリアでも調子が良く、気持ちも乗っているようだ。このチームのためにやってくれると思う。本番は今までとまったく同じ形で臨むよ」

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