ジーコジャパンレポート

2004.8.8 凱旋

午後1時過ぎ、アジアカップ優勝を成し遂げた日本代表は成田空港に到着した。詰め掛けたファンは約500人。真っ先に到着ゲートに出てきた日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンに、大歓声が送られる。中国国民から受けた厳しい重圧の中でトーナメントを勝ち抜いてきた英雄たちを、多くのファンが温かく迎え入れた。

8月18日には静岡でのアルゼンチン戦が控える。メンバー発表は12日。ゆっくり休む間もなく、戦いはスタートする。ジーコ監督もそれは承知だった。

-すぐにアルゼンチン戦があるが?
「少ない休みだけれども、頭を切り替えて次に臨みたい。アルゼンチン戦のメンバー?大体、今回のグループが中心となるね」

-高原、中田英寿らも復帰し始めたが、召集の予定は?
「まだ様子を見てみないと分からない。本人たちとも話し合っていないしね」

-中国では投石などもあったが。
「向こうでも話したが、スポーツを政治的なものと一緒にしてしまってはいけない。非常に寂しかった。ただ、日本はピッチ内外でも素晴らしかったし、非常にサッカーに集中していた。立派だと思った」

-今大会で最も成長した部分は?
「逆境に耐えること。困難を克服すること。また、セットプレーで相手に脅威を与えられるようになった。昔、日本は脅威を与えられる側だったが、逆に与えることができるようになった。中村だけでなく、遠藤、アレックス(三都主)、小笠原もいる。いいボールを蹴れるし、中で受ける人間も高い選手が多い。中村のキックの精度は今大会、ミリ単位のものだった。キッカーと受け手の話し合いも行われていたし、それがすぐに実行されていたのも良かった」

-このリスタートはドイツワールドカップに向けて武器になる。
「いや、まずはインドに脅威を与えたい。その次はオマーンに、そして、シンガポールに、という風に積み重ねていきたい」

-9月のインド戦からはアテネオリンピックのメンバーも合流し、代表入りが激しくなる。アテネのメンバーを呼ぶ可能性もある?
「それはいつもと同じことだ。ピッチ上で結果を出していれば、考える。同じ基準だ。オリンピックの試合も必ずテレビで見る」

-来年のコンフェデレーションズカップではブラジルとも対戦できる。楽しみ?
「この前のコンフェデレーションズカップは借金を一つ返したような感じだった。(出場権は)他人から譲り受けたものだった。でも、今回は自分たちで勝ち取ったものだし、気持ちがいい。この前のコンフェデレーションズカップでも健闘したと思うが、今のチームで戦ったとしたらとんでもない結果になったかもしれない。それほどチームの仕上がり具合はいい」

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