ジーコジャパンレポート

2004.8.6 ついに決勝、中国戦!ジーコ監督「タイトル持ち帰る」

日本代表のジーコ監督は、中国代表のアリー・ハーン監督とともに北京市内のホテルで会見を行った。会場には日本人、中国人ら記者300人が集まり緊張感が漂った。AFC(アジアサッカー連盟)の広報を挟み、ハーン監督と並んで腰を下ろしたジーコ監督。優勝カップを前に「日本にタイトルを持ち帰りたい」と自信を見せた。決勝戦は北京工人スタジアムで、開催国中国相手に午後8時(日本時間午後9時)キックオフを迎える。

-決勝戦をむかえるにあたって。
] ジーコ監督「決勝ということで特別なコメントをすることはない。両チームとも予選、決勝トーナメントでいい形で勝ちあがった。特別なことをせず、今まで通り自分たちのサッカーをしてタイトルを日本に持ち帰りたい」

-中国の言葉に「幸運に恵まれるのも3回まで」という言葉があるが?
「まず幸運という言葉をどう理解するか。ここまで勝ちあがったのは幸運とは思わない。自分たちの能力、あるいは自分たちの実力だと信じている。当然勝つべくして勝った。決勝も自分たちの力を最大限に生かしてタイトルを取りにいく。コイントスの裏か表かを当てるのは確かに幸運かもしれない。だがサッカーでは幸運といわれるものを得るためには練習を積んでこないといけない。そして幸運を呼び寄せることもまた実力だ」

-いかにこのプレッシャーに臨むか。
「その種のプレッシャーは中国に来たときから感じている。うちが勝ってここまで来たので、明日の試合も同じようにやるだけだ。5試合プレッシャーの中でたたかってきた。6試合目も同じように対応していく」

-PK戦の勝利で選手のメンタリティが変わったか。
「PKで勝った後にも特別な変化はない。このチームは90分で勝てなければ、延長戦になってもPKになっても、同じメンタリティを持てる強さをトレーニングで身に付けてきた。どんな状況でも試合を捨てない形で勝ちあがってきた。明日も同じようなメンタリティでいける準備をしている」

-明日の試合は緊迫した試合になるが、サポーターも緊迫している。サポーターへ一言。
「今(中国のハーン監督が)述べられたことと同感だ。中国はたくさんのサポーターが、自分たちの代表のいいプレーを期待して応援すると思う。日本のサポーターも同じだ。ひとつ言いたいのは、サッカーというものは世界的に多くの人たちの気持ちを引き付け、感動を与えるスポーツだ。この試合を含めて全ての平和のために貢献できることを心から祈っている。両チームの選手、スタッフ含めて全力を尽くすので、素晴らしい雰囲気と感動を味わって欲しい」

-今回のチームは中田英寿や稲本潤一ら欧州の選手がいないセカンドチームだが、タイトルを取れないときの言い訳になるか。
「長い間この世界にいて、いろんな言い訳を聞いた。今回の代表は、大会前の下馬評では決勝まで上がると思われていなかった。ここまできたのはあくまでも彼らの実力だ。確かに中田をはじめ海外の選手がいれば彼らの資質を最大限に生かすことは当然のこと。だが実際はけがや各クラブの事情でグランドにはいない。私にとってAチームもBチームもなく、今ピッチにいる選手がベストの選手だ。心の底から彼らの資質や活躍、メンタリティを信頼している。断言しておく。これが今の日本のベストチームだ」

-偉大な選手同士が監督になっての対決となるが。
「くしくも明日の試合は日本とオランダの名選手であった監督が率いる中国との戦いになった。個人的にもブラジル国民も思っているのは、オランダのサッカーを高く評価しているということ。素晴らしいサッカー大国であることを全国民が認めている。個人的なものではなく、お互いのチーム同士いいゲームができることを期待している」

また、日本代表は午後6時(日本時間午後7時)から北京市内で調整。FW玉田は別メニュー調整だったが、中国戦では出場できる見込み。フォーメーション練習では相手のスローインなど前線から鈴木らがプレスをかけボールを奪う練習を繰り返した。プレスに行くタイミングなど、ジーコ監督は細かい指示を出した。
その後はセットプレー。中国戦ではこれまで右サイドからのキッカーを務めていた遠藤が出場停止で不在のため、両サイドとも中村がキッカーを務めた。中村からの好クロスに長身の中沢らが飛び込み、ゴールを決める場面も見られた。中国戦でもやはり大きな武器となりそうだ。
練習の最後はこの日もPK戦の練習。延長戦(15分ハーフ)でも決着がつかなければ最後はPK戦に持ち込まれるため、「何があってもバタつかないように準備している」とジーコ監督も話すように、選手も真剣なまなざしでボールを蹴りこんでいた。

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