ジーコジャパンレポート

2004.8.3 アジアカップ 準決勝 バーレーン戦(山東スポーツセンタースタジアム)

日本 4(前半0-1、後半3-2、延長前半1-0、同後半0-0)3 バーレーン

得点者【日】中田浩(後半3分)、玉田(後半10分、延長前半3分)、中沢(後半44分)
【バ】アル・ブバイル(前半6分、後半26分)、ナセル(後半40分)

日本のメンバー 
GK川口、DF田中(前半44分→中田浩)、宮本、中沢、MF加地(後半42分)、
遠藤(前半40分に退場)、福西(後半開始→小笠原)、三都主、中村、FW鈴木、玉田

逆転、また逆転で決勝進出!アジア杯準決勝で日本はバーレーンと対戦。
前半6分に右サイドからのパスを中央で受けたバーレーンのFWアル・ブバイルに先制ゴールを決められた。日本も前半12分に玉田が中央から左足アウトサイドでシュートを放つが右ポストに嫌われる。22分にも俊輔からの右からのクロスを三都主が折り返し、鈴木が詰めたがゴールにならず、反撃を見せたが、同点にならなかった。
前半40分には日本にとってはまさかの展開。速攻から俊輔にパスを出した遠藤が追われたDFの顔面を手で払い、一発退場となってしまった。
後半は中田浩のワンボランチにし、小笠原を入れて4バックの布陣。後半3分に左CKの俊輔からのボールを中田が頭であわせて同点にする。そして後半10分に玉田が左サイドからDFを交わして角度のないところから入れ込むプレーで人数の不利をものともせずあっさり逆転した。
しかしそれで試合は終わらなかった。後半26分にはスルーパスを受けたブバイルがこの日2点目となる同点弾。重慶ほどではないが、日本に対するブーイングがすごい済南が一気に盛り上がる。
そして後半40分にはカウンター攻撃のバーレーンが左サイドから走りこんだナセルが決めて逆転。日本は絶対絶命のピンチだがジーコ監督は「逆転を信じていた」と言う。すぐに加地を代えて西を投入。そして44分に西からのボールが流れたところを左サイドの三都主が折り返す。上がっていた中沢が頭で飛び込んで再び同点とする90分の劇的幕切れ。勝負は延長戦に突入した。
延長戦でアドバンテージを取ったのは日本。延長前半3分だった。センターサークル付近でボールを受けた玉田がそのまま2人を交わしてさらにドリブル。最後のDFも強引に振り切って落ち着いて左足のシュートを沈めた。その後何度かピンチを迎えるが、後半2分にはバーレーンのMFジャラルが2枚目の警告で退場。流れは日本に傾いた。GK川口を中心に守りきり鮮やかな逆転勝ち。日本は連覇を掛けて7日に北京で開催国の中国とアジア頂点を争う。

試合後のジーコ監督の会見

-今日の試合について
ジーコ監督「サッカーが好きなお客さんにはこたえられない両チームの戦いだっただろう。セミファイナルにふさわしかった。日本に対しては一枚少なくなっても相手の鋭い攻撃を食い止めて、バランスを崩さぬようにやった。点が入ってもバランスを崩さなかったことが勝因。選手の闘志に心から感謝したい」

-退場してからの戦い方は。
「退場は誰にでも起こりうること。1人の分をいかに他の選手が補うか。いかに戦術がうまくいっても気持ちの強さがないと勝てない。選手はその通りにやってくれた」

-最初から4バックという選択は?
「ありがたいことにゲームの中での変更がスムーズにいっている。長期の戦いだから疲れもあるので、次の試合はコンディションを見て決めている。3バックで始めてもバランスは取れている。選手はうまく対応してくれている。唯一次の試合は遠藤が出られないのは残念だ」

-この試合がこんな展開になるとは思ったか。
「今までの試合もそうだったけど、今日もセミファイナルだから簡単な試合はないと思っていた。選手たちは何が起こっても動じない気持ちの強さを持ってやってくれと指示はしていた」

-玉田は右ひざを痛めていましたが。
「けがは打ち身ということで、実は今日の朝回復具合を見て決めた。本人の意思も強くドクターからもゴーサインが出た。点を決めただけではなく彼のよさが十分出た試合だと思っている」

-イランか中国どちらが相手としてよかったか。
「とにかく決勝までコマを進めることが出来たのでアジア1位になるためにはどのチームが来ても優勝するため全力を傾けて戦う」

-遠藤の退場について。
「こちらの方からよく見えなかったので何とも言えない」

-中沢の同点ゴールの前は?
「信じていたよ。中沢だけじゃない。このチームは何かを起こすから。選手には絶対奇跡を起こすという気持ちがある。絶対諦めるなということは言ってきた。40年間サッカーを見てるといろんなことがある。とにかく信じたよ」

-ハーフタイムには?
「1人欠けたけど、遠藤のせいでもない。誰にでも起こりうること。120の力を出さないとダメ。そこでチームが一人のための力を出せば必ず勝てると伝えた。気持ちがついていかないと負けてしまうと」

-中沢のゴールの際に上がれという指示は?
「宮本以外は上がるように言っている。必ず誰かがカバーしていれば。状況判断だね。バーレーンも質が高い勝ちを意識するサッカーをしてきた。そのチームに勝ったのは大きな自信になる」

>一覧へもどる