ジーコジャパンレポート

2004.7.28 アジアカップ 一次リーグ第三戦 イラン戦(重慶オリンピックスタジアム)

日本 0ー0 イラン

日本のメンバー
GK川口、DF田中、宮本、中沢、MF加地、遠藤、福西、三都主、中村、FW鈴木(後半25分→本山)、玉田

我慢のドローの後に満足感が漂った。すでに一次リーグ突破を決めている日本はイランと0-0で引き分け、勝ち点7。D組首位という試合前の目標を達成した。
負ければ一次リーグ敗退の可能性もあったイランは必死に攻めてきた。前半4分にカリミのスルーパスは決定機に。だがGK川口が素早く飛び出してセーブした。この日も日本に対するブーイングは大きく、温度は40度と決して楽な状況ではなかった。
前半16分に右サイドのマハダビキアがFKの好クロスをゴール前に放り込むなど、試合の流れもイランに傾きかけた。

しかし20分付近から一時、日本のペースになった。22分には玉田がドリブル突破からシュート。25分には三都主のスルーパスにFW鈴木が飛び込んだ。強いフィジカルで激しく当たってくるイランも逆襲。36分にはMFアラビの強烈なミドルシュート。
しかしGK川口が右手一本ではじき出すという好セーブを披露した。

後半7分には日本は中村から玉田にロングパスが通り、玉田がドリブル突破を見せるなどチャンスを作ったが得点にならず。その後は一方的にイランが決定機を作った。21分に左サイドのドリブルから中央にいたFWアリダエイへ。ダエイのシュートはゴール上方へ外れた。22分にはカウンターから右サイドのクロスを必死に戻った遠藤がクリア。25分にもカウンターからマハダビキアが右サイドを突破するが、戻ったDF中沢がボールを奪い返す奮闘を見せる。

川口の好セーブもあって、ノースコアのまま40分が通過。43分くらいから日本はDFラインでボールを回し始めた。引き分けでも決勝トーナメントにいけるイランも無理に奪いに来ない。スタンドからはブーイングが飛んだが、それに動じず日本は試合終了のホイッスルを聞いた。1位突破に向けてリスクを負わず、確実に勝ち点をものにした姿だった。

D組は1位日本、2位イラン、3位オマーン、4位タイ。日本は31日に準々決勝でB組2位のヨルダンと対戦する。

試合後のジーコ監督の会見

-今日の試合について。
ジーコ監督「スタンドに詰め掛けたお客さんにも好かれていないチームですけど、次のステップに進むことができた。自分たちの許されている2つの結果(勝ちか引き分け)のつち1つが達成できた。おかれている状況のなかでサッカーをできる証拠。(2位なら済南へ移動だったので)移動を避けたかったので、首位でいきたかった。明日からにヨルダンに向けて切り替る」

-選手交代は本山だけだった。
「必要な2つの結果がある。次のステージいくには勝ちか引き分け。なんらリスクを冒す必要はない。相手はリスクを冒して攻めてくる。1点でも取られたらリスクになる。焦りもなかった」

-監督同士の戦いの勝敗は?
「0-0だから引き分けだろうね」

-イランについて。
「非常に強いチームだ。上背あって高いボールは脅威だった。彼らの出方研究していたし、対処できた。我々はカウンターによってチャンス作った。イランのGKの好セーブもあって得点にならなかったが。優勝候補として力があるチームだと思った」

-中沢や川口が良く守ったが。
「第一戦からきちっとした、技術的のも高い守りができている。非常にいいものになっている。1日1日の練習からいろんなものを生み出しながら試合に出す、ということができている。非常に満足しています」

-強いチーム同士の戦いはいいゲームになるが。
「偉大なチームというか、本当に勝とうというチームがぶつかりあうといい試合になる」

-本当にタフな試合でした。
「とにかく結果を出そうという思惑がある。最終的にイランも上いけたし、うちもいけたということで。イランは高いボール放り込んできて、うちは対処の仕方わかっていたし、失点することはしないようにと徹底されていたので、失点することはなかった。ブーイングはされているけども、もう1試合ここでやってもようやというのあった。移動は避けたかった。移動は体力使うから。それが果たされて嬉しい」

-川口は好セーブを見せた。
「落ち着いてますよね。イランのGKも良かったと思う。ピンチ防ぎながらしっかりとやったと思う」

-左サイドが13番と2番が攻撃を仕掛けてきた。
「心配はあった。クオリティの高い選手だった。ただしっかりやっていれば押さえられるとは思っていた。完璧に押さえるというのはなかなか無理ですけど」

-最後のボール回しは監督の指示か。
「イランは(得点を取りに)こなくてはいけない。うちらは無理をする必要ない。例えば縦へ(攻撃へ)行ってボール失って1点取られるなんて絶対するなというのは、暗黙の了解。ただしお客さんにはガンガン言われると思ったけど、自分たちの目標を達成するためにしなければいけないのは何か、実戦した」

-ヨルダンのイメージは?
「失点がないから点を取ってやろうか、という感じです」

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