世界紀行

ケルン/ハノーバー ドイツの2都市

ワールドカップまであと一年。歴史的な世界のサッカー大会、ドイツの準備具合を見る機会に恵まれた。フランクフルトは既にこのコーナーでも紹介した。今回は中国の時と同じように二つの街を一度に紹介したい。私の少ない時間の関係から一つ一つに集中できないのもある。だが、この二つの街はそれぞれ違った雰囲気を持ち魅力ある街だ。 

まず最初に訪れたのはハノーバーだった。そして私の興味を引いたのは治安に対する対応がきっちりとされている事だった。ホテルにしてもコンフェデレーションズカップの会場へ行き来する時にでも警備は行き届いていた。これは滞在するに当たっては大変イメージを良くするものだ。最近ではテロ事件が多発している時世なので大事なポイントである。 

私は休みの時間には妻サンドラと会い、何回か散歩もした。ドイツでは何処へ行っても古い建築物などを大切にしている部分が見受けられる。見所としてはそうした古いものと自然のコンビネーションが魅力的である。ハノーバーは大きな公園の中に作られた街である、と言われているくらいだ。それも頷ける。1666年に造られたと言われるヘレンハウセンの大公園を訪れて今日現在まで改造されていない巨大な泉を見ればすぐ理解できる。近くには1689年に建築されたと言われる劇場もある。そして1613年に建築されたニュー市役所の建物がある。その内部には当時からあるドーム上部の廊下まで上がる古いエレベーターが存在する。骨董と自然の融合だ。 

知っている人もいるかもしれないが、伝統的に発達しているテクノロジーと情報の市場がある。ハノーバー・コングレス・センターはかなり古いもので、そこでの展示会などを開いている。このドイツが国際情報の先端を切っているのだ。

動物園にマッシー湖もある。そこはニュー市役所を含む広いエリアで、マッシー湖を遊覧する客船もある。私達はそれに乗る時間は無かったが、面白いクルージングだと思った。

ハノーバーで過し、次にフランクフルトに出た。ブラジルとの試合はケルンで行われた。私はカテドラルのすぐ近くのホテルに泊まった。ケルンは少し感じが違う街だと思った。その街が経済的中心だという面ではなく、文化的な影響を受けている部分である。そこは有名なライン川のほとりに位置している。どうもそのほとりは昼も夜も食道楽の世界になり、食べながらぶらぶら散歩するのに最高な場所である。短い夏には特にそうであろう。ビーチ沿い・・ではなく川沿いの。 

殆どの人は知らないであろう。私も知らなかった。あの伝統なる“コロニア(ケルン)の水”はあの街が起源であったと。香水4711やその他の有名な香水の工場が生まれた街である。いまだコルニッシ・ワッセルのオリジナルを生産している。コルニッシ・ワッセルとは“コロニア(ケルン)の水”と言う意味だが、医学的にも効用があるという。 

香水だけが魅力的な街ではない。建築物にも注目して見れば凄いとしか言い様が無い。プラハの街と同じように若者たちが多いことだ。たくさんの若いツーリストたちが、青少年たちがアートや歴史に飢えているかのようだ。博物館などは大変有名である。ワラフ・リチャールス博物館もその一つ。ケルンでの滞在中に学生たちの観光が目立っていた。私のホテルとサンドラのホテルを行き来する度に目についていたことだ。 

展示会、11月のカーニバル、伝統的なビール祭り、芸術・・・ケルンには何でもある。だが、宗教的なことになれば更に驚く。教会などの伝統だけでは無い、観光的な部分でも宗教に絡んだ芸術品などが手に入るようになっている事だ。ケルンが観光的に魅力になっている原因は三つの文字のお陰である。D,O,M、それはカテドラルである。

ゴシック建築のDOMを最後に持って来たのは私がケルンにいる間、一番私に同伴してくれたからだ。いつもあの中でお祈りをしていた。ブラジルに対する試合でも、どの試合も全て順調に進むように。断って置くが、私は勝利をお願いに行っていた訳ではない。そう、何事も起きず、健康で総力を持っていかなる障害も乗り越えられるように祈っていたのだ。そして総てが上手く行った! 

DOMは正に人間のスペクタルにふさわしく、我々と神との仲介をサポートしてくれた。その建築は高さ157メートルにも及び、1146年から600年もの長い時間を掛けて造られたと言う。3人のマゴスの王達の遺品が収納されている。DOMは2回の大きな戦争に巻き込まれ、14発もの爆弾を受けながらも生き抜いて来た!様々な世界を歩いて来たが、これほど凄い記録的なものと出会うのは数少ない。カテドラルを訪れるケルンへの訪問者の数は年間6百万人にもなると言う。 

地図上では離れているが、特徴も違うハノーバーとケルンはそれぞれに魅力を囲っている。恐らく来年はサッカーの世界に巻き込まれて多くの訪問を受け、価値ある存在となるであろう。

一度訪れて見ると良い。世界紀行を続けるならば。 

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