世界紀行

マスカット:黄金、そして太陽の黄金

予選突破を決める試合のため、私は日本代表と共にマスカットへ行くことになった。ポルトガル語ではマスカッテと言われていたオマーンの首都である。その国のチームと10月13日に試合をして勝ち予選突破を決める事が出来たのである。短い滞在だったので多くのことを知るチャンスが無かった。アラブ地域の端に位置し、イエメン、UAEとサウジアラビアに国境を作っていた。

市内を散策する時間もなかったが、始めからそこのいくつかの特徴を感じ取ることが出来た。まずデラックスである事が目についた。主にホテルの作りが凄い。私とリカルドが撮った写真を見てもらうとわかると思う。金、それは富の象徴で有る事は明白だが、マスカットも他のアラブ地域の街と似通っていた。二番目に感じたのは熱いことで40度の気温と眩しい太陽が有った。同時に首都は大変綺麗なビーチと落ち着いて静かな波を抱える海に入る事が出来るが、私は今回残念ながらその気持ちが良かろう海水浴を体験出来なかった。                        

富だけがマスカットを美しくしているわけではない、ほとんどの街路が植樹され、いたる所に庭園のような公園が作られている。一度はそうした街路を散歩してみるのも良いと思う。なつめやしを目にすることが出来る。なかなか近代的であり何となく若さを感じさせる街である。それを変えさせるのは17世紀にポルトガル人が作ったと言われる要塞を観た時だ。今では改修され原型を取り戻してこれも大切に保存されている。           

私はアラビアン風の街に居た話をしているが、おかしなことに、あそこではラクダもひとこぶラクダも見られなかったのだ。アラブと言うとすぐ連想するのがラクダなのだが。大変デラックスな国であるあまり、ラクダよりもフェラーリに出くわす事の方が多い、と言う冗談も出るほどだ。 

リカルドが撮った幾枚かの写真では、マスカットもやはり砂漠に近い色合いを持っているのが判る。街から外れて少し内陸に入ると道路沿いから殺伐として砂漠特有の風景が見られる。そこでは豪華さと金は小さなオアシス化してしまいそうだ。オアシスと言えばもう一つ興味を引くが、あの街中の緑を乾燥から守っているのは、インド洋の海水を淡水化して使用していると言う事だ。そう、あの地域では淡水は豊富に無いのである。 

買い物を含めた観光をしたい人には、どうやら品物は大体が高価であるようだ。特に地元の地域特有品などがそうである。国内で相当な金銭が流通している中で、貴金属、骨董品、絨毯にクリスタルなどが主に高価である。エコノミックに済まそうと思うなら灼熱の太陽を浴びて極楽的なビーチを満喫し、散歩しながら東洋の生活モードを楽しむのが良い。あの“スカーフ”を頭に巻いた人々とすれ違いながら。これが私のお勧めする世界紀行・・・です。

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