インタビュー

Fernando Meligeni(フェルナンド・メリジェーニ)

[2005.11.22]

彼はブラジルテニス界で偉大な選手の内の一人である。闘志、実力、克服のシンボルとも言える、フェルナンド・メリジェーニ。傍らにグスターボ・クエルテン(グーガ)が浮き出ているにも係わらず多くのサポーターの心を掴んでいた。最後のパンアメリカン大会で金の鍵、表彰台のトップを獲得して引退した。気楽に交わした彼との会話。友人たちからは“フィニーニョ”と言う愛称で呼ばれている。彼は、自分のテニスでの経歴やブラジルでグーガ(グスターボ・クエルテン)がトップに立っていた頃に逃したデビスカップの次のキャプテンになるチャンスの事などを話題としてインタビューに答えてくれた。

メリジェーニ、君はサッカーでも、バスケットでもバレーボールでもないテニスを何故やるようになったの?

それはね、サッカーもやった事はあるよ、フットサルだけどね。だけど僕はヘタで上手く出来ないから他のスポーツをトライした。それがテニスで自分でも気に入ったんだ。テニスを続けて入る内に他のスポーツは諦めてしまった。

君の不敬なスタイルはいつもコートの中で画然としているね。スポーツと私生活では誰がアイドルだった?

うーん、それは難しいな。何人もいたから・・・ジョン・マッケンローとか、ギリェルモ・ビーラスとか、特にフランス人のヤニック・ノアー。

ノアーだったら彼も不敬なプレースタイルを持っていたね。だけどメリジェーニ、これは聞かないわけにはいかないんだけど、なんでフィニーニョって呼ばれていつ頃誰が呼び出した訳?

それはダーシオ・カンポスとパウロ・マランゴーニと言う二人の友人だった。いつ頃からか覚えていないけど・・・

グーガが初めてフランスでタイトルを獲ってそれから数年何度も勝利を重ねたり、ここ8年ばかりテニスはトップレベルに達していないとか、グーガが好調な時期であったにも係わらずテニスの大衆化の機会を逃してしまった、君はそれについてどう思う?

大衆化って言うのは少し複雑に思うけど、機会を無くしたとは思ったね。その時期に我々は何もしなかった。良い成績で長い間あまりにも待ちすぎたって言うか、このスポーツを国内で発展させる適切な時期を上手く利用出来なかったのかな。

じゃあ、君やグーガのようなヒーロー的アイドルを生むテニスをブラジルで増やすには何が欠けていると思う?次世代でこのポストに入る候補者はいるかな、君は引退してしまったし、グーガももう引退を考えている。

まず、設備が足りないと思う。選手はブラジルには不足していない、テニスを惚れ込んでいるのが沢山いるよ。スポーツクラブの仕事だけではないね。どの選手と言うのは難しいけど、ジュニアのカテゴリーでも良い選手が多くいるね。

君はブラジルのテニス界で偉大な選手の内に入るのは疑問の余地が無いけど、報道関係の一部では君を“アルゼンチン人”と軽蔑的な対応をする事にどう思う?

まあ、それはもう過ぎたことだと思う。確かに僕をそう呼んだこともある。でもそれはもう克服していることです。でも少しは邪魔になったのはなっていたね。ブラジル国外で生まれているから、自分のテニスを信じてもらうにはやって見せるしかなかった。

コートの中で君はいつも大衆をひきつける才能があった。観る側のモチベーションを上げてスポーツをスペクタルにしていた。テレビが好きなのはその辺から来たのかな? 

報道関係とはいつもいい感じだったね、それと僕の気ままなところかな。頭に浮かんだことを直ぐに口に出すのが好きなんだ。カメラの前ではとても幸福になる。だけど、コートでのパフォーマンスは何もテレビの前だからじゃないと思うよ。

デ・フィニーニョと言う番組でジーコと会見した時はどうだった? 

良すぎたね!ジーコ自身を少ししか知らなかった。だけど彼は個性を驚くほど示してくれて、硬いところは硬く、父親としては父親らしくね。コメントも素晴らしく正当です。彼をインタビューして凄く嬉しかった。でもいつも尊敬していた人なので、もっと良く知ることが出来て最高だった。

現役を引退して間もなくデビスカップのキャプテンとして、実際にはチームの監督になる訳だけどどう感じている?

難しいね・・・。だけど自分にはやりがいのある事で、新鮮ですね。成功を期待したい。努力は惜しまない、先が長いことは充分解っているけど。自分自身これほど早い時期にキャプテンになるとは考えていなかったけど、選手達が僕の名前を挙げてくれてとても嬉しいよ。

今のテニスについてどう思う?フィジカル面の力が要求される?一部の懐古主義者はこのスポーツはもう華麗さを失ったというが。でもフェデラーとかシャラポヴァのような“異変者”も出ている、どう説明する? 

僕も懐かしさは持っているよ、だから早く辞めてしまった。(笑)指揮をとる者は弱くなるね。冗談はさておいて、テニスは確かにフィジカル・パワーが主体になってきて反対に華麗さが減っている。でもそれはノーマルだと思うし仕方が無い事。ラケットも発展して良くなっているし、コートも早くなっている。それらが変化を許さざるを得なくなっているからね。フェデラーとかシャラポヴァは二人とも異変者だ。フェデラーのような選手が現れるのは難しいね。

いきなりだけど、今この会話を読んでいる子がいる。この若い子がテニスをやっていていつかプロになろうと夢みているけど、彼らに君はなんて言って上げたい?  

苦しくなるぐらい多くの練習をやること、可能性を信じることと指導者の言う事を聞く事。もっと大事なのは楽しむこと。コートの中で喜びを持ってやるんだ。

メリジェーニ、有難う!サイトは君がデービスカップでブラジルの指揮を取ることの成功を祈ります。読者にはフィニーニョのブログに入る事を薦めます。彼のサイトは;  www.fernandomeligeni.com.br です。

ミニ知識: メリジェーニはアルゼンチンで生まれてブラジルに帰化したプレイヤーでグーガに次いで二番目に有名な元選手。 グーガはブラジル一番のテニスのアイドルでフランスのローラン・ギャロスを3回優勝している。まだ現役。

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