インタビュー

CANTARELE(カンタレーリ)

[2003.11.28]

彼は、もう既に32年間サッカー界を股に掛けて生きている人物です。ジーコらと共に、ゴールキーパーとして、フラメンゴのゴールデンエイジのメンバーを構成し活躍したのです。そして彼は、選手としてガーヴェアのルーブロ・ネーグロ(フラメンゴ)以外ではナーウチコにのみ在籍をしました。アントニオ・ルイス・カンタレーリは1953年09月26日生まれで、陸軍の体育学科を卒業した学歴の持ち主です。その彼が、フラメンゴ時代、そしてGKコーチとしてのアル・アイン、鹿島アントラーズとコリンチャンスでの経験を内容豊富に語ってくれました。現在は、サッカー日本代表のテクニカルスタッフの一員としてジーコと仕事を共にしているのです。その仕事の合間を縫って、今回、ガリンニョ(ジーコ)自身が特別に本サイトの為にカンタレーリを直撃インタビューしました。

貴方は、1996年に日本で約一年間仕事をしました。それから数年後に再来日して、大きな変化を感じましたか?

はい。現在ヨーロッパのマーケットでも日本人選手の姿が見られるように、日本のサッカーは、特に技術面で大きな発展を遂げたと思います。私が初めて日本で仕事をした1996年には、この様な例は極まれだったのです。そして、現住居がある東京の町は、既にあの頃から私は大好きでした。東京はファンタスティックで、魅力的且つ創造性豊な町だと思うのです。

日本が2006年W杯予選でのあろう最大の難関は何でしょうか?

予選は大変厳しく、日本は予選突破に向けての有力候補国でもあることもプレッシャーと成り得るのです。この立場は常に敵を刺激しモチベーションを与えることになるのです。

日本人選手の長所と短所は何だと思いますか?

日本人選手の最大の長所は練習に対する献身的な姿勢と常に向上心を持っている事ですね。そして短所は、もしかしたら日本人とブラジル人の文化の違いに関連しているのかも知れません。何故なら、日本人選手はブラジル人選手と違って、インプロビゼーション(アドリブ・即効性)の能力とピッチ内でのお互いのコミュニケーションが欠けている様に思えるのです

貴方は、名門クラブであるフラメンゴとコリンチャンスの両クラブに在籍しました。この2クラブを対照してもらえますか?

紛れもなく、ブラジルに於いて2大ビッグクラブです。そして、ファン層の厚さでもそうです。フラメンゴ同様のプレッシャーが存在しながらもクラブ自身が自立して最良の決断を下す事が出来るコリンチャンスよりも、フラメンゴの方がマスコミやサポーターからの外部プレッシャーに影響されがちなのです。

カンタレーリが現役時代には、ゴールキーパーの特殊コーチはいませんでした。もし存在していれば、貴方はもっと上を目指す事が出来ていたと思いますか?

私は、初期の頃から可能であったならば、欠点を取り除く為だけにではなく、ピッチ外での決断に対するアドバイスも含め、特殊コーチが存在していて欲しかったのです。現在では、ゴールキーパーのポジションは特殊コーチの出現により目まぐるしく発展をしました。

貴方は、自分がフラメンゴ史上で一番ユニフォームを着けた選手だと確信を持っていますか?そして、着けた回数を把握していますか?

正確な数字は解りませんが、実際に出場した試合が500以上、それにベンチ入りした試合数も足すと、かなりの数字に達する事は事実であり、大変誇りに感じています。
…と云う事です。

貴方は、自分がフラメンゴ史上で一番ユニフォームを着けた選手だと確信を持っていますか?そして、着けた回数を把握していますか?

正確な数字は解りませんが、実際に出場した試合が500以上、それにベンチ入りした試合数も足すと、かなりの数字に達する事は事実であり、大変誇りに感じています。

貴方は、数多くの名監督と一緒に仕事をされましたね。特に何を学びましたか?

選手としては、ジョウベルチ、フロンネル、コウチンニョ、ヂーノ・サニ、カンヂンニョ、ザガーロ、ロペス、カルペジァーニ、カルロス・アルベルト・トーヘス、エルネスト・グェーデス、ラザローニ、そしてカルリンニョス監督の下プレーをしました。ゴールキーパー・コーチとしては、カルリンニョス、ジャイール・ペレイラ、アマリーウド、ヴァンデルレイ、ジューニオル、ジョアン・カルロス、エヂーニョ、カルロス・アルベルト・パレイラ、そして貴方です。これ程多くの名手が揃うと、実際に一人一人から学んだ事を明確に述べるのは不可能です。但し、確実に言えるのは、彼達から多くを学び、そして個のベストを吸収出来た事です。その中でも数人とは、試合哲学、スタイル、練習、チーム構成、ゲームビジョン、指揮、選手評価、試合での戦術バリエーション、そして敵の分析などに関して同一視する事が出来たのです。

貴方は選手、そしてゴールキーパー・コーチとしても数多くタイトルを獲得したプロフェッショナルの一人です。正確な回数と、そして最も貴重なタイトルを記憶していますか?

一番貴重なのは常に最新のタイトルですが、フラメンゴ時代での1974年から1989年迄のリオ州大会での全タイトル、そしてキリンカップなど数多くあり、これら全てのタイトルを憶えています。ゴールキーパー・コーチとしては、フラメンゴでのブラジル全国選手権、アル・アインでの全国選手権、鹿島アントラーズ時代のJリーグ、そしてコリンチャンスでのコッパ・ド・ブラジルなどでの優勝が主なタイトルです。

前回よりも観察する時間が出来、日本人ゴールキーパーの現況をどの様に捕らえましたか。

彼らは飛躍的な進化を遂げ、今後更に上達出来るのです。日本人も世界中のゴールキーパー同様のミスを犯しているのです。彼らは試合中にもっとディフェンスの選手と密にコミュニケーションを取り、コーチングをする様に心掛けた方が良いのです。そして、フィジカル面に関して言いますと、筋力アップを図る為のカリキュラムをしっかりと若い世代から組んでも良いのではないでしょうか。

貴方に本サイトで数多くのメッセージが届いております。皆さんに何か伝えたい事はありますか?

ファンの皆さんが未だに私の行方を見守ってくれているのは大変嬉しいことです。励ましのメッセージには感謝致しますが、お叱りのメッセージもウェルカムなのです。ファンの皆様には心を込めて、これからも本サイトへのご支援と、力強いメッセージをお願いし致します。

それでは、ブラジルで展開されているブラジルサッカーに付いて簡単に語って下さい。

ブラジルサッカーは未だに世界最大のタレント発掘国なのです。これを妨げているのはクラブ自体の杜撰さなのです。監督や選手たちを含め、素晴らしい才能の人材は数多くいるのですが、クラブ組織と経営陣に問題があるのです。

本サイトの仕組みはご存知だと思いますが、何かアドバイスなどはありますか?

サイトは内容も素晴らしく、これからもっと充実して行きます。そして、読者の皆さんは既にお気づきだとは思いますが、サイトのイントロミュージックでブルーノ・コインブラが歌う「ジーコ・ジャパン」にご注目頂ければ、更に楽しめるのではないでしょうか。

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