インタビュー

BEBETO DE FREITAS(ベベット・デ・フレイタス)

[2003.09.08]

彼の経歴には歴史を感じるのだ!現ボタフォゴの会長であるベベット・デ・フレイタスは、スポーツ界で約 40年間の実績を持つ、語りきれない豊富な経験の持ち主である。全ては1962年にボタフォゴのバレーボール選手としてスタートし、チームで数々のタイトルを奪取して、後にブラジル代表へと登りつめたのだ。その後は他のクラブにも所属し、更にはアメリカン・リーグにも在籍をした経験を持っている。引退後は、指導者の道を歩み、監督しても数多くのタイトルを手中に収めたのだ。1997年には、イタリアで開催された世界選手権で、ブラジル代表をチャンピオンの座に導き、一躍脚光を浴び、その名を世界に認知させた。その後、彼はブラジルでクラブ経営に関わる任務に携わって行くことになる。彼はミナス・ジェライス州のアトレチコ・ミネイロに誘われ、クラブのエグゼクティブ・ディレクターとして、バレーボール界からサッカー界へと転向をするのである。自然の流れとしてのそれ以降の目標は、自分の心のクラブに専念することであり、必然的にリオ・デ・ジャネイロ州へと戻ったのだ。E-Mailによりジーコも参加した、本サイトへの取材で、ベベット・デ・フレイタスは、ブラジル・サッカー界を患っている政治的問題に付いて語り、スポーツ機関の現行制度を変える唯一の手段に挙げられている、法令の改定を哀願したのだ。

■サイト:あなたはボタフォゴで展開している仕事をどのように分析しますか?

我々は今年の 1月にボタフォゴに就任し、そこで遭遇したのは混沌とした経営状況でした。現在、クラブは未だに深刻な経営難に直面しておりますが、ブラジル全国選手権2ndディビジョンでボタフォゴの名に恥じない展開をしており、威厳のある、尊敬されるべき状況を維持しています。少ない資力の中、方策を見出す為に必死に闘っているのです。先行投資をしており、予定収入に頼ることは到底出来ません。現段階で言えるのは、ボタフォゴが今まで通りに機能し続け、チームを維持するために全力を注いでいるということです。

■サイト:現在、ボタフォゴのように伝統的なクラブが可視性の少ないブラジル全国選手権 2ndディビジョンに所属することで経営上での営業面に対する難題は何ですか?

実を言うと、 2ndディビジョンに所属することは直接に営業面での問題にはなりません。我々の難題は政治的な面なのです。ボタフォゴがスタジアムを改築し、トレーニング・センターを改修出来たのは支援してくれるパートナーのお陰でもあります。しかしながら政治的問題が我々を蝕んでいるのです。残念なことに、首脳陣達はセリエB(2ndディビジョン)の重要性が理解出来ず、ブラジル・サッカーの救世主であることに気付きません。あるクラブが降格した場合、1stディビジョンに舞い戻るが為に必ずしもグランド外で裏工作を企むのだと決め付けてはいけません。だからこそ、2ndディビジョンのレベルも高くなければいけないのは当然なのです。

■ジーコ:選挙前、あなたは現在のリオ・サッカーの運営方針(モデル・あり方)に反対姿勢を示しておりました。でも、ボタフォゴは実際に選挙戦ではリオ・デ・ジャネイロ州サッカー連盟の現会長の再選を支持しました。あなたの考えを変えるに至らせた理由と、何らかの報復に対する不安が存在したのかを知りたいのです。

ボタフォゴの意向は、リオ・デ・ジャネイロ州の 4大クラブの団結を支援することでした。サッカー連盟に関しては、ブラジルに於けるスポーツ法令集全体を包含している問題なのです。ボタフォゴ、フラメンゴ、ヴァスコ・ダ・ガマ、フルミネンセの票がバングーやオラリアと同等な価値でなければならず、更には、大多数はグランドも持てず、何ら代表権も有せぬアマチュアクラブなどから成るアマチュアリーグの統計票が、全てのビッグクラブの票を上回る価値が認証されるという、偽善と共存している間は到底手の打ちようがありません。ビッグクラブの団結力なくして打開策は有り得ないのです。但し、ボタフォゴは今まで通りに今後も、確固たる姿勢を貫きながら、我がクラブ同様の、透明感のあるクリアーな経営管理を要求すべく闘い続けるのです。でも、クラブ間の同盟がなければ不可能です。仮にフラメンゴがボタフォゴ、又は、フルミネンセがヴァスコ・ダ・ガマと協定を結んだ時点では、カンペオナット・カリオッカ(リオ・デ・ジャネイロ州選手権大会)は断じて成立しないのです。実践でこの現状を改善する為にはクラブ間が同盟を図る以外ありません。そして、誰しも現行法令集では何ら変革は一切手掛けられないのです。

■サイト:では、あなたは改革を支持される訳ですね?

はい。私は上記で述べたような改善を可能に出来る、スポーツ法令集の改定を支持します。票の「数」よりも「質」を重んじる制度にです。リオ・デ・ジャネイロ州連盟やサンパウロ州連盟の票がアマパー州の票と同等の価値があり、コリンチャンスの票がピアウイー州のフラメンゴ(リオ・デ・ジャネイロ州の名門フラメンゴではない)、そしてボタフォゴの票がパライーバ州のボタフォゴと同じ比重があるという現状では、何らかの手段を試みることなど到底不可能とも言えます。サッカー界のみではなく、ブラジルスポーツ界に於いての状況がこの様な混乱状態なのです。

【注】:ピアウイー州とパライーバ州はブラジル北東部の州である。

■サイト:では、あなたは国内の如何なる他種目のスポーツに於いてもサッカー経営のレベルに勝る組織は存在しないとの意見ですか?

存在しません。同等、即ちサッカーと類似するのです。何の差も見受けられません。

■サイト:サッカー界の改革面に関連して、近年布告された“ Estatuto do Torcedor(サポーターの法規)”や“Lei de Responsabilidade(税務上の責任法)”などの法令に関して、貴方はどの様にお考えですか?

私は、スポーツ界に実用的な成果をもたらす、それら全てを支持します。但し、政策の変革を図るには、既に述べたように、スポーツ法令での“組織代表権”の差別化が成立して初めて可能になるのです。

【注 1】:「サポーターの法規」とは、2003年05月21日に現ブラジル連邦共和国大統領に裁可された法案であり、以下のように規定されている。試合主催者組織とその首脳陣達は、会場の安全性が原因でサポーターに被害を来した場合には法的責任を負うものとする。 観戦チケットはナンバリングにより管理されるものとする。 2 万人以上収容可能なスタジアムは機械モニターを要するものとする。観客 1 万人に対し、救急車 1 台待機させることを義務づけるものとする。主催者は、 15 日間前までに開催日、時間、会場を公表し、それ以降変更は出来ないものとする。

【注 2】: 「税務上の責任法」の補足令は 200年05月04日に裁可され、公の財政に対する国税の管理への責任を定める税法に関する法規である。国税の管理に対する責任は、収入の断念、人件費、社会保障など、整理借入金と資産、予定収入も含む定期取引、保証手形、返済手続きなどに関する限度と条件の順守と支出と収入の決算目標を履行することによって、公の財政バランスを侵しかねない不当な行動を調整し、そのリスクを防止するが為に計画性と透明感を持った運営を想定するものである。

■ジーコ:ベベット、ボタフォゴでの今後の目標は何ですか?

我々は約 6ヶ月間の経営期間で既にトレーニングセンターとスタジアムを手に入れました。今後も、クラブの社会的役目でもある、施設とクラブ資産への投資を続けていきます。ボタフォゴはスポーツ団体であることからもスポーツ施設の充実化を図り、そして資産への投資によってクラブの評価価値を上昇させるのです。これらが、我々の主な目論見でもあります。

■サイト:バレーボール選手及び指導者としてもクラブに携わってきた貴方は、アマチュア・スポーツをどの様に考えておられますか?ボタフォゴで、これらのスポーツを再びコンペテティブ(競争力のある)な種目に再建することに興味をお持ちですか?

ボタフォゴの許容範囲内で全てのスポーツ種目に力を注いで行きます。現在我々は、水泳でミリンとインファンチル・カテゴリー、バレーボールでインファンチルとジュベニール・カテゴリー、そして、ボートとフットサルという風に、可能な限りしっかりと行っています。これらが現段階で手掛けられるスポーツ種目なのです。プロのカテゴリーには、残念ながら投資する余裕など一切ありません。でも、それなりのチームを編成出来る可能性が見出せれば、我々は投資をする予定でおります。

■サイト:それでは最後に、ベベットがボタフォゴの会長を退く日への夢を話して頂けませんか?あなたはクラブでの任期を振り返ってどの様な事実を語れたらと願ってますか?

我々が現在着手している、“透明感”です。クラブの官僚制度がいち早く改善され、ボタフォゴが現有する施設を遙かに上回っており、そして資産価値が上昇している事です。更に、この様な状況下で、ボタフォゴを代表する主要チームがハイレベル(高水準)に達している事でもあります。 s

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