ジャパンコネクション

ブラジルとの対戦

[2006.6.21]

遂にその日が訪れたのです。明日、私が3度に亘り選手としてブラジル代表のユニフォームを纏い、更には1998年にテクニカル・コーディネーターとして参加したワールドカップで、今回自身初となる母国との対決に挑みます。勿論、私はブラジル人であり、心境は決して穏やかだとは言えません。でも、この様な状況に立たされるの
は、私が初めてはなく、最後でも無いことは明白な事実なのです。ワールドカップでブラジルの敵を指揮するブラジル人としては私が3人目となります。似通ったシチュエーションの外国人をも考慮すれば、人数は数え切れません。これも、人生行路であり、職業の一部だと言えるでしょう。

今回も、日本は更に困難なシチュエーションにありながらも、先週同様に私のe-mailフォルダーはインセンティブのメッセージで満杯です。サイトには、今回の試合では私を応援してくれるとの応援メッセージが数多く届いており、強い感銘を受け、どのように感謝の意を伝えたら良いかも分かりません。

ドイツW杯抽選会が行われて以来、あらゆるメッセージを頂いて来ました。私及び日本を応援する者も居れば、ブラジル戦では絶対に応援出来ないと断言する者もいます。ここで、私への賛否に関わらず、この意思表明は極自然の流れではないかと言う事を明確にしておきたいのです。私自身に、仮に選択肢があるのであれば、決してブラジルとの対戦など選択しないのは一目瞭然だと言えます。但し、逃れようが無い事実であり、今回最悪でないのはブラジルの決勝トーナメント進出が懸かっていないことです。即ち、我々のみにとっての決戦だと言えます。

準備期間から日本人選手達に説いているのは、どの代表に対しても臆してはならないと言うことです。もしも不安を感じながらワールドカップへ臨むのであれば、出場しない方が無難なのです。ブラジルは強豪国であり、優勝候補筆頭国であることは承知していますが、あくまでも試合はピッチ上で行なわれます。かつて私の人生に於いて一度たりとも敗北を思い浮かべながら試合に臨んだことなどなく、今回もその限りではありません。

私は、日本はこの試合に勝利できるのだと心得ており、オーストラリア戦とクロアチア戦よりも効ゲームを展開することを信じております。我々の唯一のチャンスは2点差で勝つことであり、決勝トーナメント進出を勝ち取るべくピッチへ挑むのです。母国と対戦することは大変辛いことではありますが、上記でも述べた通り職業上の定めだと言えます。私を支援してくれている皆さんには心からオブリガード、そしていざ決戦へ! それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ。

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