ジャパンコネクション

目標へ集中する時

[2006.6.2]

先週はワールドカップに向けて、目標に対するグループのまとまったモチベーションの必要性について話をした。今週は同じようにその目標に向かって行くにあたってはどんな事が起きるのか、危険があるのか、それに対する注意はどうなのかを述べたい。       

大会は約一ヶ月間に行なわれる短期決戦である。その半分の15日間で総数32チームの内から試合結果によって半分の16チームに絞られる一次予選がある。始めに見受けられるのは競合の性質からしてどのチームも高いレベルを持っているので、ほんの小さなミスが命取りに繋がりかねない事だ  

ドイツ大会も同じく全世界がピッチの中で起きる事を注目している。この大イベントは選手達のコンスタントな反射神経の欲望を刺激しなければいけない。選手は自身の人生がこの短時間で変わるかも知れない時に、体力的にも技術的にも精神的にも完全な状態でなければいけないと考える必要がある。

モチベーションが落ちる危険の大きな要因の一つに目標を捕らえている指針から外れるような集中力の欠陥がある。23人の代表が集まる一国のグループは、それぞれが本質的にパズルの中での唯一な部品である事を良く見えていなければいけない。それはチームに損害を与えるような集中力低下を防ぐためのことである。

今は休みを考えるより仕事をする事を考える時である。娯楽も減らして力を貯め込む事だ。つまり要約すれば各自が最良な状態を維持し、いかなる状況にも待機するべきで、一人の兵士がこの先にどのような戦いがあるのか臨戦態勢でいる状況である事だ!

私がこう述べるのは多少大げさかもしれないが、私は選手でもあったし3回ワールドカップを体験している。代表チームでの経験は多い。私はサッカー以外にトランプもトトもビリヤードも卓球等も色々とやったものだ。選手達によく言うのはあの頃には無かった携帯電話とインターネットは使わなかったと。こうしたゲームや遊びごとの習慣は、多くの場合障害になるし一つのサッカーチームを考えればなお更である。何時間も同じ姿勢でカードを投げる、ビリヤードをするのにテーブルの周りを回ったり、もしくはコンピューターの前に長時間座ったりしていると、まず血液循環を悪くするし筋肉にも影響を与える。これは真剣な話だ。それに少なくとも試合がある時などは選手の集中力にも影響を与える。私は実際にそのような出来事を見た。誰も話はしなかったが、ある仲間は合宿でもカード遊びをして財産を失った。借金まで作り、それを埋めるのに必死でピッチで頑張り勝利プレミアムを当てにしていた。そういう風になってはいけないのだ。

そういうイレギュラーな生活をしている者は運動をした後には「良く食べる、よく休む」の2要素の存在を頭の中に叩き込んでおく必要がある。そうは言っても私はこれでもリベラルな方の監督であるから選手達に何もかも駄目とは言わない。只、それぞれに対して時間というものがあると思う。カード遊びが好きならば姿勢に注意をするとか、長時間はしないなど考えればよいわけである。パソコンを夜遅くまでいじくるのも翌日の活動に影響を与えるかもしれない。

ここまでに幾つかを取り上げ大げさなくらいだが集中不足を唱えた。しかしここで明確にして置きたいのは誰もがワールドカップに対して異常に執着しすぎてはいけない事だ。それは同じく危険な事である。集中するのはOKだ。それは時間が経つと心理的に余裕が出てくるものだ。そして外部から障害を与えようとする問題も避けるようになる。誰か家族で問題があるならばそれは代りの者がそれを対処し連絡の補佐をする必要がある。この点について私は徹底して全員に聞く事にしている。誰かが必要としているなら、我々は団結して手助けをする必要がある。代理人だとか、偽の友人だとかが詰まらぬ噂話しを特にリザーブ選手に対して言いたがるものだが、それらは周りから排除して置くべきだ。

今は団体意識を求めたい。個人意識はワールドカップの後までお預けだ。ワールドカップは4年毎にしか行われない。誰もが人生の問題解決をしてくれるような舞台の主役と考えてはいけない。私は確信を持っている、団結した良い仕事をすれば未来にはもっと大きな収穫がそれぞれの個人にもたらすものだと。

それでは又来週ここで会いましょう。それまでウン・グンジ・アブラッソ!! 

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