ジャパンコネクション

ブラジル全国選手権開幕

[2006.4.25]

ブラジル全国選手権も第2節が終了した時点で、幾つかの見解を述べることが可能ですが、大会自体の詳細な分析をするにはまだ早すぎます。今年は長期中断を挟み全38節で開催され、昨年同様に4チームが降格する大会形式はヒートアップする要素が揃っていると言えるでしょう。ブラジルサッカーの最も重要な大会であるブラジル全国選手権が今週のジャパン・コネクションのテーマです。

数試合観戦する機会が有り、昨年もリオ・デ・ジャネイロ州のチームは似通ったスタートを切ったことを思い出しました。カリオッカ(リオ)勢に関しては以前のコラムでも語ったように、今回が全チーム目覚めたことを証明するチャンスではないかと信じています。そして、州選手権での結果は参考にはならず、全員が終始一貫して汗を流しながら、強い根性で日々献身しなければいけません。勿論好調な滑り出しは重要ですが、この様な大会では絶対に安心して立ち止まらないことがベストだと言えるでしょう。常に前進する必要ありなのです!

特にこの様な長期決戦の大会で、更にはワールドカップの開催もあり約40日間の中断を挟む今年のブラジル全国選手権に関しては、この意見は尚更当てはまります。ブラジル国内に関して言えば、代表選手の招集が与えるチームへの悪影響は最小限であり、これ程までに長期間に亘り大会を中断させる必要性は存在しないのではないかとも思われます。恐らくブラジル代表23名中1~2選手のみが国内から選ばれ、他は全員欧州組ではないでしょうか。そして、ブラジルのチームに所属している外国籍の選手達も多くはいません。即ち、クラブに与える害は然程大きくないのです。

今年のブラジル全国選手権に於いての特徴かも知れませんが、中断中には、以前からも生じているようにチームは数多くの選手を失う反面、所謂中途強化合宿を行うことが出来ます。要するに、大会期間中にも関わらずに、チームには適切な準備を整える機会となるのです。

ブラジルで流行語となっている言葉を応用するならば、後に「燃焼する脂肪分」を蓄えるためにチームは最大限に勝ち点を得る時期でもあります。要約すると、長期決戦で均衡が保たれた大会では勝ち負けは極自然であり、理想は降格ゾーン又はタイトル争いを考慮して、余裕を持てる勝ち点を得るために序盤戦で最大限に勝利するように試みることなのです。ある一定のチームの独走は起こり得ないように私は思い続けており、傾向としては熾烈な首位争いが展開されるのではないでしょうか。この見解は2部から逃れる降格争い組にも当てはまります。

私が試合で観察した興味深い点は、昨シーズンに日本で活動していた選手数の多さです。ヘイナウド、クレーベル、ファビーニョ、ドドー、ゼー・ホベルト、ホージェル、エメルソン…など、1チーム編成出来る程の人数だと言えます。レオンとネルシーニョ・バチスタの監督勢も含めてです。そして、ヘイナウドに関しては現在の世界サッカー情勢の現実を物語る珍しいケースではないでしょうか。何故なら、彼はここ一年間で、フランスのパリサンジェルマンから柏レイソルへと移籍をして、現在はサントスに所属しています。もう一人別の意味合いで私の注意を引くのは、現在フィグェイレンセでプレーをしている元ベガルタ仙台のシュエンキ選手です。CFZ deブラジリアが州大会でタイトルを獲得した時の チーム得点王でもあり、堅実なプロフェッショナルな彼を、私は応援しています。

ヘイナウド選手の件に戻りますが、今日ではサンパウロFCのホジェーリオ・セニの如くチームに同一化する選手が残念ながら存在しないことも強調しておくに値するでしょう。そして、この不在はブラジル全国選手権の様な重要な大会では寂しい事実なのです。サポーター達にとってのアイドルの育成が欠如していると言っても良いのではないでしょうか。でも、これが世界サッカーの現実でもあります。

そして最後に、サン・カエターノを下すコリンチャンスがグレミオに負け、更にはグレミオに勝利するクルゼイロがサン・カエターノに敗れる…などの巡り合わせの戦いが行われ、再び今年もベストな大会であることを応援しつつ、今回のジャパン・コネクションを終了します。正に勢力均衡だと言えるでしょう!

それでは皆さん、また来週お会いしましょう!

ウン・グランデ・アブラーソ!

そして、ごきげんよう!

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