ジャパンコネクション

電子機器とテクノロジー

[2006.4.4]

オンライン通信から得る情報の中で、現在ブラジルで話題になっていることの一つに、サンパウロ州選手権で審判が無線機を使っている事がある。初めて使ったパウメイラス対コリンチアンスの試合ではもう問題を引き起こしている。それは副審が反対側の女性副審に事柄を伝え、女性副審が主審に忠告をした。主審は既にその時に起きた得点を有効としていたが、女性副審からの報告で無効としたことで大きな議論を巻き起こした。無線機器の連携が上手く行かなかったと言う。問題はこうした機器がサッカーにおける審判の仕事を補佐出来るものかどうかと言う疑問を持ち上げさせる事になっていることだ。今週はそれについて話してみたい。

私が初めてこのようなマイクロ通信機器を使っているのを見たのはフランスリーグであった。3人の審判が耳にイヤホンとミニマイクを付けているのに気付いた。これについて言うと審判間でのコミュニケーションアップに役立つと言うのは疑わしいと思う。試合中に審判同士が近づいて話す事には何ら問題は無いはずである。あまりにも時間のロスと言う事に心配し過ぎているのではないか。この解決策はより状況を難しくしてしまっているようだ。

しかしながら良い面もあると思う。それは20台からのカメラや、審判をコメントする解説者、その他がひしめき合う世界での“重労働”をしている審判を補佐する意味でこうしたテクノロジーを上手く合体させると言う点についてである。私もあのアメフトのやり方が良いとする側に立つ一人でもある。難しい場面では試合を中断し、ビデオテープを見ながら正しい判断をするやり方である。確かに施設の面で全ての国のリーグがそういった条件下でこうした手段を用いれるかどうかの論議が起きるのは理解出来る。しかし可能な限りミスを減らすためにも良いものを導入する努力はされても良いと思う。以前に言った事で繰返す事でもないが、サッカーの面白さの中には街角の居酒屋で審判のミスについて議論することもあると言うのは馬鹿げている、と。本当に肌で感じたことが無い人には解らないかもしれない。長い期間を要する仕事、例えばワールドカップまでの4年間の蓄積が審判の残念なミズジャッジで水の泡になってしまう事もあるのだ。

ここ日本では規模の小さいスタジアムでもモニターがあって、それらの画像がそのまま放映にも使われている。私は2002年にワールドカップで使われたスタジアムだけを言って居るのではない。考えるに大きなイベントを行なうなら器機の設置など問題ないと思う。中くらいの所でも同じくだ。審判の一人が高い所でテレビの画像を見ていて主審が有効ゴールをオフサイドと判定した事を補佐したり、わざとPKを得る為に転んだ時とか、完全にオフサイドなのにその判定が成されない時に補佐することが出来ないのか?サッカーにとってはとても良いことだ。大金が動くスポーツが単なる気高いアマチュアによって判断されてはいけない、多くは審判に依る問題が残る。後に戻るが、アメリカンフットボールはそれらのテクノロジーを備えていてなおかつ感動を無くさない。試合にはいつも観客がいっぱいなのだ。

友人であるマラドーナは尊敬しているが、だからと言って1986年のワールドカップで手を使ったことには快く思わない。あの時に彼が何らかの罰則を受けていれば4年後のイタリア大会での対ロシア戦でも使ったずる賢い事を繰り返さなかったであろう。プロのスポーツと言うのはピッチで“ずる賢い”事をしてはいけない。審判も選手と同じ様に訓練され、準備されていなければならない。そして正しい判断をするために全てを使わなければならない。

無線通信器機がうまく機能して補佐出来るのを期待したい。基本的な項目とは考えないにしても。正しい使い方をするのを期待するだけだ。サッカーの行方を決める関係者には新しいテクノロジーをスポーツに導入するならば真剣に取り組んで貰いたい。

主審も副審も落ち着きが必要、用意が必要、罰則も必要、だが試合に違法な事には決して折れてはいけない。

体力面では発達しているが、選手自身ももっと強くなっている。1試合で選手が走る距離は昔より3倍に近い。それぞれのプロフェッショナルは仕事をする上で多くの手段を用いている。それらはスポーツにとって良いことだ。審判についても発展が必要だ。サッカーも人間、チームや代表の歴史を変えてしまうような醜い間違いやあいまいな判断で処理されるべきではない。テクノロジーの道はいずれにせよ避けられないであろうし、ここで審判の範囲に入ってくる時が来た。それでなければ私の意見としては、議論にレッドカード!

では我々は又来週会う事にしましょう。

ウン グランジ アブラッソ!!

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