ジャパンコネクション

異なる決戦方式

[2005.11.29]

1ステージ制のリーグ戦に関しての話題はこちらジャパン・コネクションでは御馴染みのテーマでもあり、幾度と無く本コラムを通じて、現在ではブラジル及び日本でも取り入れられているこのシステムの弁護をしてきました。しかしながら、今回ほど再びこのテーマを採り上げるには絶好のタイミングはなく、もしかしたら、この世界的に幅広く受け入れられている大会形式に、反対論の皆々様に興味深い局面をお見せすることが出来るかも知れません。

先ず、第一にブラジル全国選手権とJリーグは共に最終節を迎えているにも関わらずに、未だ優勝の行方が決まっていないことからも、1ステージ制は感動が欠如するのだと主張する各々方の持論にはピリオドを打つことになります。更に大勢は、チャンピオンシップが行なわれないことに不平を鳴らすのです。私はこの意見には同意出来ず、これら全てにおいて重要なのは、長きに亘るシーズンを戦い抜いてチャンピオンが決定する大会形式は、しっかりとした計画性に基づいて20~40節の長期決戦で均整のとれた展開を可能とさせたプロフェッショナル陣の評価にも繋がることでもあります。

この件に関しては以前にも触れましたが、決して話し過ぎではありません。真のチャンピオンとなるべきチームは、しっかりと組織化を図ったクラブではないでしょうか。勿論、私もタイトルを賭けて180分を戦い抜いた末に決定する大決戦は好きですが、二つの大会形式が相互に排除し合うとは思いません。ブラジルでは、例えば、コッパ・ド・ブラジルや州リーグなどで既に一発勝負の大会形式が適用されています。これらの大会では不安定なチーム状態でも乗り越えることが可能であり、僅かに2試合でスパートを掛ければ優勝も出来るのです。即ち、カップ戦形式と1ステージ制のリーグ戦形式が存在すれば、より一層に民主的となり、全チームにチャンスを与えられます! イタリアではこの2種類を混合させた新たなシステムを生み出しました。1ステージ制のリーグ戦終了時に2チームが首位で終えた場合には、優勝決定戦を行なうのです。

ブラジルでは、この1ステージ制の採用に際して、大きく立ちはだかった難問が1位のみしか評価しない文化だったのです。幾度となく準優勝チームはリベルタドーレス杯への出場権すらありませんでした! 現在では、コッパ・スール・アメリカーナ(南米カップ)やプレ・リベルタドーレス(リベルタドーレス杯プレ大会)、更には降格への危機も含め、全チームが最後の最後まで戦い抜きます。仮に目標がタイトル争
いではなくとも…。今シーズン正にこの現象が起こっており、僅かに2チームのみが目的意識を持たずに闘いながら、第42節を迎えています。紛れもなく、感動溢れる最終節となるでしょう。

感動的と言えば、こちらJリーグでも同じく凄まじい展開を魅せています。ブラジル全国選手権ではコリンチャンスが着々と優勝へと近づきながらも、追撃するインテルナショナルが奇跡的な逆転劇を狙う情況に対して、こちらJリーグでは5チームが優勝の可能性を残しています。日本の1ステージ制のリーグ戦は、チーム勢が目標とするべく国際大会不足との関連性もあり、説明し難い一面もあります。優勝プレミアムは高額な賞金でありながらも、国際大会への登竜門とは言えません。今後への期待は、今回のFIFAクラブワールドチャンピオンシップが成功を収めれば、オーストラリアのチームも含めて、各チームがアジアスーパーカップで上位を狙う目標となり、更なる動機付けが成されることです。

これら一連で確信を持てるのは、12月3日がブラジルと日本で感動的な一日となることでしょう…。そして、これらの大会が感動的なフィナーレを演出しなかったとはいったい誰が言えるのでしょうか? 根本的な違いは、両国の大会は90分或いは180分での勝者へ栄冠が与えられるのではなく、約40節の長きゲームを戦い抜いたベストチームに輝くと言う事実なのです!

・・・ということです!
皆さん、また来週お会いしましょう!
それでは、ウン・グランデ・アブラーソ!

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