ジャパンコネクション

ルールは?

[2005.11.22]

2006FIFA W杯・ドイツ大会予選が終了して、ブラジル国民にとってもW杯出場への闘いが終えたのです。多国にとっては、ワールドカップへの予選が漸く終えたに過ぎません。ワールドカップ・ドイツ大会を、今まで行なわれて来た予選の続きと見做すのか、或いは新たなる別の大会と認識するのかはさて置き、2006年06月09日からドイツの地で戦いに挑む32カ国が既に出揃いました。2006年W杯予選プレーオフの話題と来る12月09日に行なわれるW杯本大会組み合わせ抽選会を今週のジャパン・コネクションのテーマに取り上げます。

ドイツへ向けての最終電車の出発寸前に飛び乗ったプレーオフ組に関しては、オーストラリアの出場権獲得が特に興味深く感じました。均質化された良いチームであり、私自身もコンフェデレーションズ・カップと今回のウルグアイとの2戦を観る機会がありました。オランダ人Guus Riddink監督のチーム指揮官としての手腕とオーストラリア・サッカーの進化を垣間見ることが出来たのではないでしょうか。そして、過去のW杯優勝国としてはウルグアイが今大会では唯一の不在国となります。

オーストラリアは今回が南米とプレーオフを闘う最後のW杯予選となったのです。2010年以降は、オーストラリアはW杯アジア予選に参戦することが決定しており、既に次回のアジア・カップでは予選出場権を目指して闘うのです。これにて、更なる進化を図ることが出来、W杯出場への確立が高まるのだとオーストラリアは確信しています。

こちらアジアでは、均衡が保たれた激闘の末、バーレーンがトリニダード・トバゴに敗退を強いられ、ドイツの地で新参国がデビューを果たす結果となりました。プレーオフは、僅か2試合で全てが決定するも、何が起こり得るかは未知な戦いだと言えます。そして今回は、カリブ海の国に軍配が上がったのです。

そして欧州では、チェコ共和国もスペインも本大会出場を決めました。前大会3位のトルコの様に華美または歓喜されたサッカー国とは言い難いスイスの結果は、今回の最も驚くべき結末ではないかと思います。サッカーに於いての国境を大幅に取り除いたグロバリゼーションが齎した、現代サッカーを象徴するバランス・オブ・パワーの兆候の一つなのです。

W杯初出場を果たす4カ国を含むアフリカ大陸が、近年最も進化を遂げたのではないかと言うのが私見であり、更にコートジボワールが来る大会での新奇な存在となるでしょう。殆どの人達は可能性を見出さないかも知れませんが、この代表は海外で活動する数多くの才能豊かな選手達を有しており、ナイジェリアやカメルーン同様の活躍を再現する準備が整っているのです。海外でプレーをする能力の高い選手達を会して、2002年に世の中をあっと言わせる事を巻き起こしたセネガルのコンセプトに基づいた取り組みだと言えるでしょう。最近日本代表が対戦したアンゴラ自体も6~7人の選手が世界で活動しています。国内に於いてのサッカー組織の欠如に苛まれる国々の傾向であり、必然的に絶対的なW杯優勝候補であるブラジルの様な、海外組を主とした代表が編成されるのです。

以前にも話したとおり、今回のW杯は紛れもなく均衡が保たれた大会となるでしょう。そして、前大会でのフランスとアルゼンチンの失態により、準備期間の延長が今回の新たなる特徴だと言えます。更にW杯本大会組み合わせ抽選会に思惑があるのではないかと既に勘繰られている情況です。私は事が生じる前に批判するのは好まないのですが、実際に8グループのシード国を決定する明確な規定が存在しない事実があらゆる機会を与えるのです。ブラジルはFグループのシード国であり、ドイツはAグループのシード国になるとの噂すらあります。いったい何を基準にでしょうか? そして良く耳にするのが、シード国の基準は伝統だと言うことです。 果たしてその通りなのでしょうか? 何故なら、それが事実であれば、唯単にタイトル数を見れば、既にシード国は一目瞭然だと言えるでしょう。しかし、問題なのはこれら一連が未だ決定していないことなのです。謎めいており、結局A国やB国に対してのハンドリングと政治的思惑などに関しての疑いの余地を与えるのです。

仮に現段階でのFIFAランキングに基づいてであれば、予選の規模で劣るアジア勢にとっては不公平であり、更には開催国も外れる現状なのです。但し、開催国として参加するとなれば、8カ国はブラジル、ドイツ、オランダ、チェコ共和国、アルゼンチン、フランス、メキシコとアメリカ合衆国になります。でも、もしもこちらアジア同様に前大会の順位を基準にして、各代表をレベル1~4に分けるのであれば、組み合わせも大幅に異なります。2002年大会の順位では、ブラジル、ドイツ、韓国、スペイン、イングランド、アメリカ合衆国、日本とメキシコになるのです。しかれど、この一見公平な方式を適応すれば日本はシード国に選ばれるのですが、イタリアやオランダと同組になって「死のグループ」に入る可能性などがあります。何れにしろ、私はアドバンテージが欲しいのではなく、明確なルールを求めているのです。

W杯史上、開催国が既にアドバンテージを有していることは周知の通りです。唯一1982年にのみ、スペイン大会で開催国が1stラウンドを突破しなかったのは偶然ではありません。そして、12月09日に、再び抽選会で事態が生じるのかを見極めることが出来ます。但し、何十億ドルのサッカーはこの様な政治的ゲームとは互換性が無く、実際にはあってはならないのです。この不明瞭な抽選会はサッカー界にとってのオウンゴールだと言えるでしょう。ドイツのライプチヒで万事が上手く運ぶことを願い、公平なる組み合わせが行なわれて、来年には対等な闘いが展開されることを期待するのみです。

・・・ということで、また来週お会いしましょう!

それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

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