ジャパンコネクション

インポート・フットボール

[2005.11.15]

インポート・フットボール(輸入サッカー)外国籍プレイヤーの雇用。ブラジルサッカーの度重なる話題として、欧州やその他の発展途上地域へのタレントの放出が挙げられます。でも、今年度のブラジル全国選手権は興味深い側面を露にしました。現時点でのブラジル全国選手権上位3チームには逆に外国籍の選手が所属しており、更には現在での大会ベスト2と言われる選手が「インポート・プレイヤー」なのです。首位コリンチャンスのアルゼンチン国籍のTevez選手と、フルミネンセに所属するセルビア・モンテネグロ国籍のPetkovic選手です。ブラジルのクラブと外国籍選手との関係に付いてのテーマを今週のジャパン・コネクションでは取り上げます。

ブラジル市場は全般的に外国人就労者を快く受け入れる伝統があり、特に南米諸国間に於いては交流が比較的に容易なサッカーに関しても例外ではありません。私自身、アルゼンチン国籍のDoval選手、パラグアイの偉大なるディフェンダーReyes選手、アルゼンチン人のFillolゴールキーパーを筆頭に他の外国籍選手と共にプレーをしました。更にウルグアイのDominguesとManicera選手の存在も憶えており、彼等はあくまでもフラメンゴのユニフォームを纏った選手の一例に過ぎません。

その中でも大変興味深いのは、各国の主要選手が海外リーグで活動する事実は、不思議にも例えばブラジルの様な経済的に劣っている国々に限っての現象ではないと言うことです。勿論、相反する理由はあるにしろ、私自身は起こり得るとは想像もしていなかった、EU諸国が国境への制限が無くしたことで、チームは「バベルの塔」と化して、今日ではフランス人がスペインに、そしてイタリア人がイングランドに所属している情況です。市場開放により、外国籍選手の殺到が発生して、生粋の才能育成を抑制することで、スペインやイタリアが苦悩に陥っていることを、以前にも本コラムで述べたかと思います。

しかし、ブラジルではこの情況は完全に異なります。先ず、外国人選手枠に制限を設けていることが、最も重要な要素でもあると思うと同時に、欧州では国境に対する障壁を減少させる目的から成るEU(欧州連合)諸国の存在がありますが、こちらでは機能をしません。次いで、我々には一般的に数多くの外国人を契約する経済力が無いことが挙げられます。最も重要な理由は、ブラジルにはブラジル最北端からブラジル最南端に到り、あり余るタレントが存在するということです。即ち、ブラジル人選手の職を外国人が脅かすことなど決してあり得ません。

本コラムの冒頭でTevezとPetkovic選手の傑出した存在に触れましたが、実際には数多くのチームがレベルの高い外国人選手、中には代表クラスをも有しているのです。現在2位のインテルナショナルのミッドフィルダー、Diego Gavilan選手は
パルメイラスに所属しているディフェンダーのGamarra選手と同じくパラグアイ出身です。そして、フラメンゴの大変難しい時期に加入して来た才能豊かなフォワードのRamirez選手も国籍はパラグアイなのです。クルゼイロのチリ国籍のMaldonado、サンパウロに所属するウルグアイ出身のディフェンダーLugano選手の存在もあります。軽く目を通しただけでも、ブラジル全国選手権の上位10チーム内の6チームに外国籍選手が所属していることが見受けられます。

我が国の選手が海外で活動をしていなかったかの時代に、Figueiroa、Pedro Rocha、Dario
Pereira、Rodolfo Rodrigues、Andrada、Perfumo、Ancheta、Hugo De Leonなど、数多くの外国籍選手達のブラジルでの成功を決して忘れる訳には行きません。

これらの事実は、混合が常に好ましいことを証明しています。調合しながら、制限を守って才能ある選手を有すれば、利を得るのはブラジルサッカーなのです。今年度のブラジル全国選手権は、レフェリー関して色々問題が生じたにも関わらずに、熱狂的且つ感動的な展開を繰り広げました。新たなる数人のブラジル人タレントの出現と同時にブラジルで活躍する輝かしい外国人選手の活躍とが共に終盤戦を向かえております。正にこれが、サッカー界の裏舞台で数多くの月並みな首脳陣が活動しているにも関わらず、ピッチ上では長きに亘るサッカー先進国の素晴らしいサッカーティストだと言えるでしょう。

・・・ということです!

それでは、また来週お会いしましょう!

皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

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