ジャパンコネクション

答え無き質問

[2005.10.4]

決断は下されました。私は欧州へ向かう途中に、STJD(スポーツ最高司法裁判所)長官のLuiz Zveiter氏が、Edilson Pereira de Carvalhoレフェリーが主審を務めた全11試合に対して無効試合の判決を下した記事を読みました。正に困難な判断であり、万人を満足させることは出来ません。実際には、最悪を免れた判決ではないかとの私見です。決して、望ましいとは言えませんが、他の選択肢が見当たりません。難題は、新たにこれら11試合を開催するに際して、未だ明確化していない一連の論点が浮き彫りになることです。今週のジャパン・コネクションは、この判決が厳密にもたらす結果とその他レフェリー関連を含むテーマに関して、フランクフルトから直接お届けします。

既にインテルナショナルは、サントス同様に抗議をしています。彼らは試合を無効にされたことで害されたと感じているのです。リオ・グランデ・ド・スール州のチームは裁決一つでブラジル全国選手権の首位の座を奪われました。他のチームは、如何なる方法で試合が実行されるのかを追及しております。Zveiter氏の発言によりますと、試合は無料にて開催されるとのことです。ただ、その一言です。しかしながら、その為には多くが欠如していると言えるでしょう…。

結局のところ、クラブは再度移動が余儀なくされ、遠征や宿泊等に掛かる費用はいったい誰が負担するのでしょうか? 幾選手かは既に移籍をしており、例えばサントスに関しては、クラッシコ(ダービーマッチ)であるコリンチャンス戦を、主要選手であったホビーニョを欠いて次は戦わなければいけません。いったいどうしたら良いのでしょうか? サポーターはスタジアムへと足を運び、チケットを購入して試合を観戦したのですが、今となっては無駄足を踏んだのです。与えられた損害を受け入れるのでしょうか? そして、詐欺により敗北を強いられ、更迭の危機に一歩近づいた監督の立場はどうなるのでしょうか? 更には、日々懸命に献身しながらも、レフェリーの影響にて試合を棒に振った選手達は如何に反応すれば良いのでしょうか? 数知れぬ疑問点が宙に浮いて、この一件が幕を閉じることを私は懸念しているのです。

結局のところ、先ず司法機関はとっくに、ブラジル全国選手権の審判団を管轄するCBF(ブラジルサッカー連盟)に対して、再試合の開催に伴う全費用の負担を科すべきなのです。更なるは、ブラジル全国選手権自体の総責任者でもあります! そして、既に消化された試合では出場をしたが、今後は可能でない選手達に関しては、クラブ勢は合意に達する必要性があるでしょう。でも、強調しますが、発生し得る出費はCBF(ブラジルサッカー連盟)が負うべきなのです。そして、被害を感じたサポーターは自己権利を追求するべく法廷へ訴えることが可能であり、実行すべきでもあります。果たして否定出来得るでしょうか?

嘆かわしい事ではありますが、害を被ったプロフェッショナル達、試合後にレギュラーを外されたゴールキーパーや窮地に陥った監督は現時点では泣き寝入りするしかありません。精神的なダメージは計り知れないでしょう。私は、CFZ do Rioで似通った情況を一部味わった経緯を思い起こします。ジュヴェニールカテゴリーのリオ・デ・ジャネイロ州大会で、先ずイタペルーナとヴォルタ・ヘドンダを訪れて、その後、第3節が終了した時点で、大会自体がリオ・デ・ジャネイロ州サッカー連盟にキャンセルされたのです。大会は続行されずに、選手達はその事態に惑わされて、最終的に我々は金銭的な損害を被る羽目となりました。プロフェッショナルを自称するサッカーがこの有様では絶対に駄目なのです。

私は全ての出来事から、教訓なる、何らかの得るものを追求するようにしており、レフェリーを巻き込む告発は決して目新しい問題ではなく、今回のこのトラブルは我が国のサッカーを取り仕切る連中の目を覚ます切っ掛けとなるのではないかと期待しております。今後は、司法機関が下部組織や各州の二部及び三部にも注意深く目を光らせてくれることを願うのです。そして、大会レギュレーションにこの様な事態への対応策を事前に盛り込むようにすべきでもあります。そうすることで論争を防げます。

CBF(ブラジルサッカー連盟)は金銭的な問題は抱えておらず、今回のトラブルがもたらした結果に責任を負うべきなのです。クラブ勢は費用を負担してはいけません。最近のジャパン・コネクションでも取り上げた様に、ブラジル全国選手権が感動的な展開だったが故に、これら一連の出来事が大変残念に思えます。そして、ブラジレイラォン(ブラジル全国選手権)2005は今後、レフェリー・スキャンダルの大会としてサッカー史に刻まれるのです。我らのサッカーはピッチ内では快勝しながらも、外側でブラジルサッカー界を掌る首脳陣が晒す醜態を目の当たりにせざるを得ない現状は、サポーターにとっては余りにも酷だと言えるでしょう…。

・・・ということ、ウン・グランデ・アブラーソ!

それでは皆さん、、また来週お会いしましょう!

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