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沸騰寸前の2006FIFAワールドカップドイツ予選

[2005.9.13]

2006FIFAワールドカップドイツ大会出場国決定の瞬間が刻々と迫っています。数カ国が出場を決定目前の大変貴重な2節が開催されました。既に4カ国の出場枠が決定しているアジア地区で、最も重要な出来事が残念ながらプレーオフへ向けての試合で発生しました。バーレーン対ウズベキスタン戦での審判のジャッジミスが前代未聞の無効試合とされたのです。そしてこの2カ国は再戦することとなったのですが、何れ にしろ、無意味と化した試合では如何に均衡が保たれているかを証明してくれたと言えます。現時点では如何なる結末も可能だと言えるでしょう。

この対決を制した国が正確には北中米及びカリブ海地域を統合するConcacafの第4位とプレーオフで対戦するのです。予測通りにアメリカ合衆国とメキシコは既に本大会出場を決めております。3番目の出場枠にはコスタリカが王手をかけて、グアテマラに対して勝ち点5のアドバンテージを有しており、残り2試合で僅かに1引き分けを奪取、又は、グアテマラが躓けば出場権を獲得します。

南米大陸では、アルゼンチンがコンフェデレーションス杯以前に本大会出場を早々と決めていました。その後の2節で、ブラジルも予選突破を決めて、全大会出場記録を更新したのです。ウルグアイが5位でのプレーオフ進出候補国としての確率が高く、残り2つの出場枠にはエクアドルとパラグアイが順当ではないかと思われます。私の推測では、チリとコロンビアがウルグアイの5位を阻止すべく奮闘が期待できます。
でも、残り2節で更なる激闘が展開されることだと言えるでしょう

南米予選の第5位は、アジア地区予選への参戦権を勝ち取るべく戦いを繰り広げている、オセアニア地区代表のオーストラリアと対戦します。オセアニア地区は0.5枠に満足しておらず、現状は不公平だと理解しているのです。正に、南米の国とプレーオフを強いられるオーストラリアのチャンスは減少すると言えるでしょう。彼らは、プレーオフの僅か2試合で決着をつける方式ではなく、アジア地区予選で対等な条件にて戦える方が確率は高いと認識しているのです。

アフリカ地域の状況は大変不明確であると同時にトーゴとアンゴラという2つの目新しさもあります。トーゴに関してはアンダークラスの代表で既に注目を浴びておりましたが、アンゴラは全く新しい存在だと言えます。唯単なる好奇心に過ぎないのですが、仮にアンゴラとポルトガルが予選突破を果たせば、ワールドカップ史上初のポルトガル語圏3カ国同時出場の大会となります。ここで注視すべきは、世界で僅かに7カ国のみがポルトガル語を国語としていることなのです。

アフリカ大陸では、セネガル、カメルーン、ナイジェリアとチュニジアにとっても、 決して安泰だとは言えず、ワールドカップ本大会出場を逃す可能性を十分に秘めております。そして、南アフリカ共和国は既に殆ど可能性が無い状態に陥っており、ガーナに出場枠を持って行かれることでしょう。トーゴは、最終節の来る10月09日のコンゴ戦で勝利を挙げれば栄光を手にして、更には前ワールドカップの驚きを巻き起こしたセネガルに引導を渡すことになります。似通った状況に立っているのはアンゴラであり、出場権を奪取してナイジェリアを退ける為にはグループ最下位のルアンダを最終節で下すのみなのです。カメルーンに関しては、予選の大部分をリードして来たコートジボワールがぴったりと追跡しています。でも、首位に立っており、エジプト戦で勝利を得れば事足りるのです。そしてグループ5では、チュニジアが一歩リードして、モロッコと最終枠争いを転じています。

欧州地域を最後に持ってきたのは偶然ではありません。何故なら、欧州は依然としてほぼ完全なる未確定地域だからです。但し、正に完全とは言えないのは、試合の行方を左右できるフォワードのシェフチェンコ選手の活躍に駆り立てられて、唯一ウクライナが本大会出場を決めているからです。ウクライナは強豪3カ国である、2002FIFAワールドカップ3位のトルコ、現ヨーロッパチャンピオンのギリシア、そしてデンマークを退けました。更に、ウクライナは元ソビエト連邦の一角の名残を受け継いだ国家として、初めてワールドカップに参戦するのです。

言うならば、世界サッカー史では大国とまでは言い難い東ヨーロッパの、クロアチア、スロバキア、セルビア・モンテネグロ、多少なる伝統国とも言うべき、ロシア、 ポーランド、チェコ共和国とルーマニアも含めて、予選突破への激戦を繰り広げています。これらの国々ではスペインのグループをリードしているセルビア・モンテネグロとイングランドのグループで首位をキープしているポーランドの活躍ぶりを際立たせることが出来ます。スペインとイングランドは2位グループの上位奪取、又はプレーオフ進出争いを強いられる危機に立たされております。

オランダ、ポルトガル、イタリアが伝統国としては、最も予選突破を目前としております。そして、欧州地域において最大に予測できないのはグループ4です。スイスとフランスがリードをしてはいるものの、1試合多く消化しているイスラエルの確率も消滅しておらず、更にはアイルランドもあと2試合残しており、可能性があるのです。

サッカー歴史家達に史上最も均衡が保たれているとの指摘を受けている、これらの予選を分析して観察できるのは、今回のドイツ大会は2006FIFAワールドカップ史上最大とも言うべき接戦が期待される要素が揃っていることが伺えます。前回のワールドカップでの強豪国勢の選手達の消耗による失敗が、各代表に反映されて今回はしっかりと準備して挑むことだと思います。そして度々、ワールドカップ初出場国勢は逞しく自己存在感を印象付け、伝統国と交わることで戦いに更なる華を添えてくれることが期待できます。とかく、見応えのある熱戦が繰り広げられており、行方を見届けることとしましょう!

…ということです!

皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

それでは、また来週!

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