ジャパンコネクション

熱闘の水曜日

[2005.6.21]

コンフェデレーションズ・カップでどの国が決勝トーナメント進出するのかを決定する、最も重要な瞬間が差し迫っています。これは来年に開催されるワールド・カップへむけての大切な大会なのです。セキュリティー・テスト、近代的なスタジアムと非の打ち所の無いピッチ、可能な限りのベストメンバーで挑んできた各大陸の強豪代表が繰り広げる素晴らしい大会です。

各大陸のチャンピオンが参戦するこの大会は、予想通り強豪勢が戦う展開となりました。オーストラリアとチュニジアを見た限りでは、アフリカ大陸代表は優勝候補勢を相手に健闘していました。実際に、ドイツとの対戦時のプレーは、2003年同様にホスト国側へ采配が振るわれ、チュニジア自体が失速気味でした。アルゼンチン戦では接戦を繰り広げ、チュニジアは更にPKも外してしまいました。

オーストラリアは非常に興味を引くチームです。中盤から前線にかけては機能しており、得点王を有し攻撃をしますが、守備面が機能せず2試合で8失点という結果でした。しかしこの様なスコアにも関わらず、2試合ともに多くの局面で対等に闘っているのです。

Aグループでは、アルゼンチンとドイツは悠々たる存在で最終試合を残して予選突破を決めました。タイトル奪取へ向けての決意と強い集中力を持って臨んでいる代表勢です。ホスト国のドイツは決して好調とは言えませんが、バラックの力が大きな結果を生んでいます。中盤のバラックは現ドイツ代表で最も有能な選手であり、これは必然的な流れでもあるのです。

日本代表のBグループは、全てが水曜日の熱き闘いによって決着します!予想外の驚きは、ブラジルがメキシコを相手に敗北を喫したことです。初戦のギリシア戦で見事な勝利を収めたこともあり、誰しもがブラジルの勝利を信じておりました。ギリシアに関してはW杯予選での不調も影響しているのではないかとも思われます。対戦相手は既に分析をして万全を備えており、ハイボールに焦点を合わせた展開は効を喫する結果にはなっておりません。

しっかりと組織化されたメキシコのチームがブラジルに勝利した事で、その代償が日本に回って来てしまいました。私は予選ラウンド突破し、リラックスしたブラジルと対戦出来るものだと期待しておりました。しかし現実は違っておりました。ブラジル代表は最低でも引き分け、我が日本代表は勝利を強いられているのです。

強豪ブラジルと戦う水曜日に何が起ころうとも、それまでに最善を尽くしたことに確信を持ち、いつも通りに自己を信頼して試合に臨むのです。メキシコ戦では先制するもパスミスが多かった。しかし2試合目のギリシア戦では素晴らしい展開を披露することが出来ました。そして今回一か八かの境遇に立たされています。仮にギリシア戦で、得点機を生かして得失点差の利を得ていれば、ブラジル戦ではドローゲームのアドバンテージが我々のものだったのです。でも、この場に及んで嘆いても仕方ありません。

個人的にブラジル代表と対戦して、勝利しなければならない状況は勿論望んでおりませんでした。しかし、宿命なのです。そのブラジルは、敗退の危機に立たされながら日本と闘うなど想像すらしていなかったことでしょう。ブラジルはメキシコ戦での敗北後、大幅な変更が予想されます。チーム編成のみではなく、意欲や熱意にも影響を与えるであろう変化なのです。

重要な事は、我々のサッカーを展開することです。敵のミスをしっかりと突いて仕掛けてくるメキシコサッカー、欧州サッカーのハイボールに対する対応、そして、今回はタレント性溢れるブラジルサッカーとの対戦など、何れにしろ、これら全てにおいて貴重な修練を積むことが出来ているのです。

正に人事を尽くして天命を待つのみです。そして、献身し、自己を信じて、決戦へ挑むのです!

・・・と、いうことです!

それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

また来週お会いしましょう!

ジーコ直筆サイン

>一覧へもどる