ジャパンコネクション

コンフェデレーションス・カップ

[2005.6.14]

現在、ドイツのHannover市に拠点を置いていることもあり、今回のテーマは今週から開幕するコンフェデ杯について。ドイツで開催されるW杯まで、後一年を残しての今回の大会は各大陸のチャンピオンと対戦する事ができるという意味でも大変有意義だと言えます。そして出場国のブラジル、ドイツ、アルゼンチンの3ヶ国はW杯優勝回数を加算すると、全17回中10回を締めています。

日本とアルゼンチンは既にW杯への切符を手にしており、ブラジルとメキシコも突破寸前だという状況です。そんな中でのコンフェデ杯参戦への魅力が日本に大いなる戦いへの意欲を与えてくれるでしょう。昨年のユーロ2004で優勝し世界中の注目を引いたギリシアやチュニジアなどの存在もあります。即ち、6カ国又はそれ以上のW杯本大会出場国を一同に会しての開催となるのです。

今回のドイツでの大会へ向けて、出場国の監督勢が如何に最強の代表を編成して臨むかを観察することが出来ました。事実、W杯開催国で行われるこの様なハイレベルの大会では、チームのプラス・マイナス面を分析する絶好の機会にもなります。正に、我々はこの精神で挑むのです。我が日本は、中澤、高原と小野の重要な戦力である3選手の欠場状態で出場することになりました。彼らは経験豊富な選手であり、このようなハイレベルの大会では紛れもなく必要な存在となりえたでしょう。足に重症を負った小野選手に関しては、とても期待が大きかった為に残念に思います。

その反面、新たに真価を発揮しようとしている選手達に期待することも出来ます。中田英寿選手は、フィオレンチーナでの怪我による長期離脱からの復活もあり、熱意を感じます。柳沢選手も同様に、定位置を確立すべく強い意欲を燃やしています。あくまでも、2人の選手の例に過ぎませんが、他にも多くの若手選手陣が努力しあって戦っています。

重要なのは、我々がW杯予選突破を決めてから今大会に臨むことで、平静さを持って献身し続けられる状況なのです。どんな結果にも関わらず、チームが経験を積むことが基本だと言えます。以前にも語ったように、我々の現時点の目標はアジア圏外で意義ある成果を得ることであり、2003年に開催されたコンフェデ杯での結果には納得してはおりません。フランス戦やコロンビア戦でも多々ミスがありました。今回は前回よりも好結果を望める可能性を秘め戦いに挑みます。

勿論、約束することは出来ません。我々は努力し続ける必要性があり、如何なる相手に対しても恐れてはいません。常々述べていることですが、現代サッカーはユニフォームの伝統だけでは通じない事実をデーターが物語っているのです。コンフェデ杯での我々のグループには、優勝経験のあるメキシコ、そして現在好調ではないとは言えども、十分実力があるギリシア、言うまでもないブラジルの存在です。初戦メキシコ戦で幸先の良いスタートを切ることが重要ですが、予測するのは大変難しい事です。

私の人生に於いて複雑な心境なのはブラジルとの一戦です。長年の間守り続けたユニフォームと初めて対戦する事になります。せめてもの慰めは、W杯で2大会選手として出場し、その後ペルー代表の監督としていきなりW杯でブラジルと対戦を強いられたヂヂーを想起することなのです。今でも、彼の様相を明確に想いだすことが出来、大変複雑な心境だと言えるでしょう! でも、フェリッペやアウツオーリ監督も同様な体験しています。果たして現状から逃れられますか? 私には、相手の詳細や弱点を伝えることが可能でしょう。即ち、仕方が無いことであり、国歌演奏と共に複雑なれど、正にその時点では私は日本代表なのです。

私は選手達を大いに信頼しており、正にサッカーでは全てが可能なのです。自己献身を信じれば、前進の確立が高いことを理解して闘いに挑むのです。今大会での好結果が、日本サッカーに対する世界の視線を引く事ができるのだと確信を持っております。従って、大いなる信頼を持ちつつ、実現へ向けて闘うのです!

・・・と、いうことです!

それでは、ウン・グランデ・アブラーソ!

皆さん、また来週お会いしましょう!

ジーコ直筆サイン

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