ジャパンコネクション

2006年W杯ドイツ大会予選の最終関門

[2005.6.7]

我々は2006年W杯ドイツ大会予選の重大な局面に差し掛かっております。今週の水曜日には、世界中で数多くの国がW杯ドイツ大会予選を戦う中、我が日本も同じく予選突破を果たすべく力を注いでいます。そして、今週のジャパン・コネクションはこの決定的瞬間の要約とも言えます。

始めに厳しい闘いが強いられている欧州サッカーに関して語りたいと思います。最も安定し、本大会への進出を目前としているのはウクライナです。このウクライナは勝負の行方を決定付けられる選手を有している国です。予選グループでは、ギリシア、トルコ、デンマークという強豪国を相手にFDのチェフチェンコ選手の活躍でリードしております。

その他のグループでは、接戦が展開されております。、結末は最終節までもつれる可能性が多々あるでしょう。オランダはファン・バステンが就任後は調子を取り戻しつつあり、チェコ共和国は依然として強さを保っております。前節、貴重な勝利を挙げたのはフェリッペ監督率いるポルトガルであり、出場権を賭けての直接のライバルでもあるスロバキアを下して、勝ち点差を3としました。

最も複雑なのは誰しもが容易に捉えていた、フランスのグループなのです。正に均衡が保たれた状況だと言えるでしょう。イスラエルが驚くような結果ではありますが、グループ内全4カ国が勝ち点1、2の僅差の中、スイスが首位を辛うじてキープしています。

イタリアもアドバンテージを有しているものの、ノルウェーがその後を追っており、決して安心はできません。中でも、W杯出場常連国とも言えるデンマークとスコットランドが危機的状況だと言えるでしょう。それを回復するにはこの終盤戦で相当な努力が必要となるでしょう。スペインはセルビアと接戦しており、それを僅差でリトアニアが追う状況となっています。また一方のグループでは、スウェーデンがクロアチアと接戦を展開しています。世界中で行われているW杯ドイツ大会予選は熱戦の数々だと言えます!

そして南米は、数学的にはさらに勝ち点を必要とはしているものの、ブラジルとアルゼンチンは既に出場決定だと予測されております。その中でエクアドルは、ブラジルとアルゼンチンを下したことで大きく前進したと言えるでしょう。これらの勝利はチームに大きなモチベーションを与えることになります。パラグアイは一瞬後退したにも関わらず、依然好位置をキープしております。僅か2カ国を除いて、各国が4位とプレーオフの権利の対象である5位争いを転じております。そしてペルーとボリビアはあまり調子が挙がらず離脱が予想されます。

北中米・カリブ地区では有力候補であるメキシコとアメリカ合衆国の2カ国が既に出場権をほぼ確実としております。次いで、グァテマラ、トリニダード・トバゴとコスタ・リカが3つ目の出場枠とアジアとのプレーオフ権を巡って闘いを繰り広げています。身近で見守る事が出来ないアフリカ大陸に関しては、トーゴとコートジボワールがナイジェリアとカメルーンと接戦しているようです。この2カ国の存在は誰もが予想外だったと言えるでしょう。

2010年W杯予選からアジア地区に加わるであろうオセアニア地区では、ソロモン諸島とオーストラリアがプレーオフに向けての闘いを展開しております。

そして最後に、我らがアジア地区では、日本がバーレーン戦での勝利で大きく前進しました。アウェイで敗北を喫しないことが重要な課題でもありました。引き分けでも決して悪い結果ではありませんでしたが、勝利によって大きく勝ち点差を開くことが出来ました。我々にとって重要な経緯は、前回のW杯予選でイランはバーレーンに敗退し、悔しさに堪えていることでした。バーレーンはサウジ・アラビアにW杯出場権を与え、その試合後にはサウジ・アラビア国旗を羽織って行進したという経緯がありました。監督のリベンジに燃える発言を想像して下さい。そして、このイラン対バーレーン戦での引き分けでも、我々のW杯出場が決定する結果となります。

バーレーンには反撃に対する強いハングリー精神が見受けられず、我々の進出は非常に高い可能性がありました。その反面、イランには勝利に対する強い決意が見られ、北朝鮮に先制後は一切敵に反撃のチャンスを与えませんでした。経験豊富なチームであり、ホームで出場権を逃すなどあり得ないと私は思いました。

一方のグループでは、サウジ・アラビアが大きく躍進しました。そして今回、ホームで義務を果たすべく一勝をウズベキスタン戦で挙げれば、W杯本大会出場が決定します。韓国は前試合でウズベキスタンに試合終了間際で幸運にも同点弾を決めることが出来たことで、今回クウェート戦で引き分ければ良いのです。仮に敗けていれば、ウズベキスタンの可能性を蘇らせるだけではなく、クウェートとウズベキスタンとの勝ち点差が僅かに2となっていたのです。

そして、私が代表監督に就任した当初からの最大の目標でもある、2006年W杯ドイツ大会出場への切符はあと少しのところまできています。

・・・と、いうことです!

皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

それでは、また来週お会いしましょう!

ジーコ直筆サイン

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