ジャパンコネクション

リオ州のチームが好転している

[2005.5.17]

今期ブラジル選手権の4節を終えて長い戦いが始まった。多くの試合で意外な結果が出ている。首位にリオ州のボタフォゴとフルミネンセがいるのだ。それ以上に今回はフラメンゴがあの現チャンピオンであるサントスに打ち勝った。私はその試合を見る機会があった。フラメンゴのサポーター達が要求していた熱血、そして意欲を発揮して得た勝利である。私自身も以前コネクションで、リオの強豪チームの昨年に引き続いた州選手権においての恥ずかしい成績について指摘していたが、それが各チームに一つの薬として理解されたものと思われる。

リオ州選手権の2ndステージを振り返ると、フラメンゴ、ヴァスコ、ボタフォゴにフルミネンセ各チームの意欲が少し変った。だが、始めの準備が完璧でなかったために4つの伝統あるチームは計画的な面で乱れていた。ピッチの中で調整が効かず、地方のヴォウタ・ヘドンダやカーボ・フリオ、カンポス・・・と言ったチームが主役に踊り出ていた。地方チームが勝つのはもう“大穴”ではない事を示す結果となり、闘志と良い訓練では上回っている。

だが、そういった地方チームの躓きもあって、結局フルミネンセが州選手権のタイトルを制覇した。ブラジル選手権が始って今だその危険信号が消えた訳では無い。まだ点灯している。選手権が始る前にはリオのチーム内の一つは降格するだろうと予測された。監督は選手たちの勇気を喚起した。過去の灰の中から芽生えた闘争心を持って何か違うことをやるためにだ。私自身がフラメンゴでいつも要求していた。戦う意欲をだ。日曜日の試合では赤黒軍団は明確に強い相手の前で脆かったが、闘志で勝り試合に勝った。

ここで以前から言われているブラジルサッカーの平均化のキーを叩くことになる。この様な状況になるのは、サッカー界の中で最も難しい選手権だと私は言ってきた。大変な努力をして、ピッチに入るなら芝を噛みながらでも戦う姿勢であれば、おのずと有利な状況になる事も私は唱えてきた。サンパウロ州と南部の一部のチームは強い。それは普通だ。

サントスには一人、相手を混乱させるロビーニョと言う選手がいる。サンパウロは団結した強いチームになっている。だが、それよりも多くの場合もっと大事な何かが存在するのだ。コリンチアンスは優秀な選手ばかり揃っているが、未だにチームはまとまっていない。もっと明確な例を聞きたいかな?

フルミネンセの例は注意を引く。タイトルを取っているのでブラジル選手権が始ってモチベーションは高い。チームのベースを保って若手選手も上手く組み込んでいる。ボタフォゴも内面から勝利を得て行く力を出している。アトレチコ・ミネイロとの試合では困難であった。アトレチコの得点が無効になったり助けられた部分もある。

さて我がフラメンゴはというと、今述べてきた様に少し限定されたチームである。闘志のある精神的な強さで勝負した。今回は試合前に相手チームサイトではからかう言葉も書かれる位の相手に勝ったのだ。サイトのコラムには日曜日の試合で3,4、5点、何点差でサントスが勝つのかとか言われていた。サッカーでは決して楽観してはいけないね。

州選手権が終わってからブラジル選手権はまだ始ったばかりなので決して油断してはいけない事を警告する必要がある。今回の節で目立った選手が3人いる。それは総てゴール・キーパーでフラメンゴのジエーゴ、フルミネンセのクレーベルとボタフォゴのジェッフェルソンである。各チームは、今の好結果を利用しなければいけない。運や意欲と闘志に依って得た結果だ。運は努力する者に訪れるものだ。そして順位を下げるのを防がなければいけない。何故ならブラジル選手権は1試合毎が決勝である。そういう考えで挑まなければいけない。3勝か4勝で決着をつけるなどと思ってはいけない、始まりから終わりまで徹底して集中するべきだ。

ここで私は忘れてはならない事を記すが、それはあの海外に向いて開く“ウインドウー”と言う言葉のことだ。ここ日本では既に名古屋にルイゾンが来るような話が出ているが、大物は大体ヨーロッパに出る。“ウインドウー”からは多くの選手が出るであろう。そうすると国内のチームは空虚化してしまう。ロビーニョがレアル・マドリードに!!誰が知ろう?クラブはそう言う事に対処できるように用意しなければならない。大事な主力が抜けた後、補充できる態勢を整えておく為に、チーム各選手を大切にモラルを与える事も大事である。

選手権の戦いは良いがこのまま最後まで続くだろうか。今結果を予想するのは暗闇に向けて弾丸を撃つのに等しいだろう。始ったばかりだ。だが、リオ州のチームには今の状況を保ち、最近の統計的に悪い成績を残すリオ・サッカーの名誉を取り返してもらいたい。

以上、また来週までごきげんよう。

ジーコ直筆サイン

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