ジャパンコネクション

新たなる宝くじ

[2005.5.10]

私はブラジルのニュースをこまめに入手することで、サッカークラブをモチーフとした新しいタイプの宝くじ「Timemania(チーメマニア)」が認可され、約6ヶ月後に実施されるとの情報を得ました。。初めてこの新しい宝くじのことを耳にしたのはジョゼー・カルロス・ブルノーロ氏からであり、その瞬間、私はサッカーのとっては大きな支援になるのではないかと思いました。サポーターは裏工作があってはいけないことを理解しており、重要なのはロトやセナのように抽選による宝くじであることなのです。過去に、我々は宝くじによる公金の助成制度を経験しましたが、横領事件が発覚した経緯があります。最近では、ビンゴが認可されましたが、これも最大の目的であるスポーツへの助成から逸れて、不正行為を可能とするのです。勿論、「Timemania」の方式には懸念はありましたが、これに関しては安心できるのではないでしょうか。

*ジョゼー・カルロス・ブルノーロ ? バレーボール界で勝者としての道を歩み、現在ではスポーツ興行者としてブルーノ・スポーツ社を率いる。パルマラット社スポーツ部門ディレクターとして、1992年にパルメイラスとの提携によるスポンサードを成立させた責任者でもある。1997年に終了するまでの彼の任期時代、パルメイラスは、リオ・サンパウロ杯を1回、サンパウロ州選手権を3回、そしてブラジル全国選手権2連覇を達成している。

*「Timemania(チーメマニア)」にはブラジル全国選手権1st、2nd、3rdディビジョンに所属する80チームが参加し、ナンバーではなくチームエンブレムが記載される方式の宝くじ。

基本的な考え方は、「Timemania」カードにナンバーではなく80クラブのエンブレムを記載することであり、ファンはカードに自分が賭けるクラブを選ぶのです。クラブへの収入金は、直ちにクラブ自身の国に対する未納金の返済に充てられることで、正に摂理的法案だと言えます。この様な措置により、「Timemania」はサッカーへの助成のみではなく、長年に亘り多くのクラブが陥った惨憺たる経営事態の穴埋めにも役立つのです。

我々は、興味深いことに賭け事への好奇心は子供時代から持っており、常に節度をわきまえて健全でなければいけないことを強調しておきます。私自身、ビンゴゲームやお祭りでのサッカールーレットなどを想いだします。これらのゲーム遊びを経験しなかった人が存在し得るでしょうか? あなたが、贔屓のクラブを支援することができ、かけ金が多いほどにクラブの収入金が増し、更に自分自身が賞金獲得の対象であれば、「Timemania」に対する刺激も強まります。正にビッグアイディアだと言えるでしょう。そして仮に、クラブが企業であれば、経営不振で多くが破産また破産寸前の事態だとお解かりでしょう。私の恐れは、クラブを経営難へと陥れ、現在でも権力を握っている首脳陣に、助成金が渡ることでした。でも、このプロジェクトは抜け目が無く考案されており、健全なる経営を怠っていないクラブを報いるのです。現時点で、CFZ do Rioが「Timemania」の対象クラブに選ばれておれば、紛れもなくその恩恵をこうむっていたことでしょう。何故ならば、CFZ do Rioは数少ない「clubes-empresa(企業クラブ - 会社組織)」であり、更には負債がありません。

但し、助成金を受ける、経営が安定しているクラブに関しては、そのコントロール(管理)のメカニズム(仕組み)がファンダメンタル(基本、重要、必要)となります。即ち、公金を取り扱うわけであり、オポチュニズム(機会主義、日和見主義)の標的と化して、健全なる経営を実践していた組織に対して将来的に問題が生じないように、くれぐれも怠慢なる管理は避けなければいけません。慎重にことを運ぶ必要性があるのです。私がスポーツ庁長官時代には、決算報告書に目を通していたことで、割り当て金の用途が好い加減のところは、直ぐに予算が無くなるなど、私自身がこの事柄に関しては良く認識しているのです。

事実、クラブ勢は今回のこの権利を無駄に出来ないのが現状だと言えるでしょう。決定的な機会であり、記念すべき誘因ではないかと確信しているのです。私は、遥か遠くから、このイニシアチブを前向きに捕らえております。何時の日かブラジルサッカー界が若手有力選手達を母国に留めるべく条件が整うことを期待しています。現在では、我々が彼らの活躍を見ずにして海外へと移籍をしてしまい、サポーターやクラブで働く者達にとってはやるせない心境なのです。決して魔法の解決策でないことは十分に理解しており、更には多くの改革が必要だということにも疑いの余地はありません。ブラジルサッカー界に未だ共存するアマチュアリズムが蔓延する余裕など無いのです。でも、「Timemania」は重要な一歩だと理解しており、今後も続くであろう長き戦いの過程に於いて素晴らしい得点をゲットしたのではないでしょうか。

・・・と、いうことです!

それでは、皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!

また来週お会いしましょう!

ジーコ直筆サイン

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