ジャパンコネクション

ブラジル州選手権

[2005.4.19]

私の今週のコネクション・ジャパンは、遠く離れたブラジルの州選手権大会終了の話題です。この話題にふれるのは、第一に私自身がこれら大会の支持者でもあるからです。そして、多くの地域の決勝戦では伝統的クラブが優勝した結果になりましたが無名チームの活躍も今後に期待できる結末となりました。

今回は、全般的に試合終盤で決着がつく傾向だったと感じました。決勝戦では、緊張のせいで全てを水の泡にしないために、最後まで注意力を払う必要性を再度認識できました。このような試合では以前から自分が力説し続けている点を再認識できたように感じました。リオ・デ・ジャネイロ州選手権大会では決勝戦第1試合目の終了間際にツッタ選手が決めたゴールと、第2試合でアントニオ・カルロス選手がロスタイムで決めた得点がタイトルの行方を変えました。

ここで自分のクラブを自負するならば、リオ州選手権決勝に進出したヴォルタ・ヘドンダの得点は以前CFZ do Rioに所属していたのファービオ選手によるものでした。マーリオ・セーザル選手のアシストで彼はゴールを決めました。彼らに勝利の女神は微笑まなかったにしろ価値ある成果だと言えるでしょう。残念ながらマーリオ・セーザル選手は不当な退場でピッチを下り、他にも論争を呼ぶようなプレーが試合中に幾つか存在していました。一方の対戦相手の伝統的クラブ、フルミネンセは一時も諦める事はなく、努力が報われるべくタイトルを手にしました。そして、同じくリオ・デ・ジャネイロ州に於いて、下部組織のジュニオーレス・カテゴリーで、元戦友のアヂーリオがフラメンゴを率いて優勝を成し遂げました。

ブラジリア州でも、CFZ do Rioの選手育成への成果が出た結果になったと言えるでしょう。大会でハーフエアーライン付近から素晴らしいゴールを決めた元CFZ do Rioのチアーノ選手は、決勝戦でも得点を挙げて、所属しているブラジリエンセのチームの連覇に貢献しました。

そして最大の驚きはクルゼイロを下したイパチンガでした。イパチンガは、ミナス・ジェライス州選手権大会を戦うためだけに、クルゼイロがレンタル移籍をさせた17名の選手から成るチームです。クルゼイロは、アトレチコ・ミネイロとアメリカを蹴散らし、トップチームに引けを取らない2チームの編成を可能としました。ブラジル全国選手権に向けて厚い選手層保持と、意欲倍増で大会に臨めることでしょう。

冒頭でも述べたように、主に伝統的なクラブが勝利を収めました。リオ州の新興チームヴォルタ・ヘドンダ以外にも、15 de Novembroがリオ・グランデ・ド・スール州、サンタ・カタ
リーナ州はイビラーマ、そしてセアラー州ではIcasaが決勝でゴールマウスに阻まれました。最終的にはそれぞれフルミネンセ、インテルナショナル、クリシウーマとフォルタレーザが優勝を果たしました。興味深いのは、私がフラメンゴ時代にIcasaと1974年に対戦した記憶が清明にあることです。当時はまだ若いチームであり、我々が7対0で圧勝しました。現在は成熟したチームへと進化し、手強いチームへと成長したことを証明してくれたと言えるでしょう。

これらのチーム勢が、今後も真剣なる取り組みに引き続き専念してくれることを願っております。市の援助を得ることが出来たチームは、ビッグクラブへと成るべく自己資力を求めるために、この時期を活用して欲しいものです。

ダビデとゴリアテ(古代イスラエルの2代目の王、青年時代に巨人ゴリアテを倒した。)のような闘いが展開された傍らで、バイーア州、ゴイアス州とパラナー州の決勝戦では感動的な伝統的ダービーマッチが繰り広げられ、ヴィトーリア、ヴィーラ・ノーヴァとアトレチコ・パラナエンセが各州でタイトルを手中に収めました。個人的に、私の三男チアーゴが所属するパラナー州のコリチーバへエールを送っていたのですが残念ながら叶いませんでした。そして、今年は大会レギュレーションが変更されて、全チームがホームアンドアウェイの総当り1ステージ制となったサンパウロ州選手権大会を勿論忘れる訳にはいきません。常に勝ち点を重ねるという規範に則り、この大会方式の利点を生かすことで、最終節を待たずに優勝を決めたクラブはサンパウロでした。

来週から開幕する、ブラジル全国選手権へ向けての準備期間が殆んどないことからも、来る数ヶ月間の展開を予め垣間見たかのように思えます。伝統的なクラブである、降格したグレミオやリオ州のヴァスコ・ダ・ガマ、フラメンゴ、ボタフォゴは平均値を大きく下回った結果で州選手権大会を終えました。

そして、既にブラジル全国選手権開幕以前からサポーターに懸念されているクラブ勢は、資金繰りが厳しいのであれば、今こそ選手達の自尊心を駆り立てる時でもあるのです。サポーターは口々に、今年はチーム降格の年になるではないかと批判を発しています。どんでん返しを図るために選手達の自尊心を逆撫でする必要性があるのです。

最後に、ブラジルの全国においてそれぞれの州での大会を盛り上げた全てのチャンピオン勢に祝辞を送りたいと思います。例え1st、2nd、3rdデイビジョンであれ、これらのチームが素晴らしい活躍をして、これからはじまる全国大会を盛り上げてくれることを願います!

・・・と、いうことで、皆さんまた来週!

それでは、ウン・グランデ・アブラーソ!

ジーコ直筆サイン

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